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  • シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

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シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

5つ星のうち4.2 (619)

「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。

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商品の説明

著者について

一九七五年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所にて、博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、研究や執筆を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授。著書に『脳内麻薬』『ヒトは「いじめ」をやめられない』『サイコパス』などがある。テレビ番組のコメンテーターとしても活動中。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B078X8FS62
  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎
  • アクセシビリティ ‏ : ‎ 詳細はこちら
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/1/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 445 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • タイプセッティングの改善 ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 本の長さ ‏ : ‎ 133ページ
  • Page Flip ‏ : ‎ 有効
  • Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア - 28,824位 (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.2 (619)

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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
619グローバルレーティング

お客様のご意見

お客様はこの書籍について、以下のように評価しています: 面白くて読みやすく、楽しく読めたと好評です。また、脳科学から見た日常のひとの心の機微を捉えた本で、多くの人に読んでもらいたいという声があります。 説得力に満ちた素晴らしい一冊だと評価されており、目から鱗が落ちる内容だと考えています。 一方で、引用事例の精査が良くないという指摘もあります。心理学的な知識がない人にとっては、この内容が理解しにくい可能性があるという意見もあります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません

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16人のお客様が面白さに言及し、14人が肯定的、2人が否定的です
お客様はこの本の面白さを高く評価しています。楽しく読めたと感じており、物凄く面白かったという声があります。内容自体は面白いし、読みやすく興味深いと感じているようです。また、本が苦手な人でも読める点や、知能が弱い人にも役立つ内容が書かれているとの声もあります。
自分も含め、世の中の人々の不可解な行動を、様々な角度から書いてあります。読んで良かった。また読みます。やっぱり本はイイなぁ。テレビやネットは便利だけど、くだらない情報もたくさん溢れてるから。もっと読む
...なんか色々考えました。 それにしても、中野先生の洞察力と言うか慧眼すごいなと思いました。 わかりやすかったし、楽しく読めましたもっと読む
...参考文献、引用元をほぼ掲載せずにどんどん話が進んでいくことに呆れる。 これでは作者の言いたい放題ではないか。 楽しい本であったが、トンデモ科学本の類とも言える。もっと読む
...とても面白かったですもっと読む
12人のお客様が洞察力に言及し、10人が肯定的、2人が否定的です
お客様はこの本の洞察力を高く評価しています。脳科学から見た日常のひとの心の機微を捉えた本で、読んで知識になるという意見が多くあります。また、考える良書として高く評価されており、私自身に役立っていると感じています。
...メタ認知です。 なんか色々考えました。 それにしても、中野先生の洞察力と言うか慧眼すごいなと思いました。 わかりやすかったし、楽しく読めました。もっと読む
...とてもためになる本でした。ありがとうございました。もっと読む
人間のいやらしい部分だったり、自己嫌悪に陥りやすいような要因は、脳が潜在的に考えてしまう物だという事を理解できたので、人生を生きやすくなりました。 とても面白かったです。もっと読む
テレビによく出ている著者だからなんとなく興味が湧いて購入したが、この方の書き方はなんの面白味も無く単調でやっつけ感がある。読んで知識にはなるけど、引き込まれるような文章ではない。もっと読む
8人のお客様が読みやすさに言及し、8人が肯定的、0人が否定的です
お客様はこの書籍の読みやすさを高く評価しています。専門用語が多く、分かりやすいと感じています。ただし、専門用語の多さや分かりやすさについては、2冊の中間程度だと指摘されています。
...たしかにそんな感情あります。 そうされないように気をつけたいところです。 読みやすかったですもっと読む
オキシトシンやドーパミンなどの物質によって行動が制御されている、ということを書かれており、読みやすく、面白かった。知能が弱い人というニュアンスの箇所があり、笑ってしまった。社会排除を行いやすい人の特徴なども書かれており、今後の人生に役立てたい(自己防衛)。もっと読む
...読んでいて、自分のことを知ったり周りの発言の理由の片鱗を知るきっかけになりました。 中野先生の本は他の本も読みやすく書かれているので是非、おススメです。もっと読む
著者の「サイコパス」「なぜ人はいじめを〜」に続き、読んでみました。 専門用語の多さ、分かりやすさは上記2冊の中間程度であり、個人的には最も気に入っています。 絶対的正義の名の下にした、他者へのバッシングに違和感を感じた方はぜひ読んでみてください。...もっと読む
6人のお客様が説得力に言及し、5人が肯定的、1人が否定的です
お客様はこの書籍について、説得力に満ちた素晴らしい一冊だと評価しています。人間の脳に予め組み込まれた事案が実に興味深いと感じており、中野氏の明快な解説と実例で腑に落ちると述べています。また、中野氏の明快な解説と実例により目から鱗が落ちるという意見もあります。
...この本では古いデータと新しいデータを織り交ぜて解説してあり、中野信子らしい優れたまとめ方で説得力がある。私は、とくにオキシトシンがアスペルガー障害などの治療薬として期待されていることは初めて知った。...もっと読む
...意識の外にある人間の脳の働きは、現代人は知っておいた方が良い。知れる時代にあるのだから。中野氏の明快な解説と実例で、腑に落ちるもっと読む
不寛容な社会について、その成立には人間の脳に予め組み込まれたものがあるという視点は、実に興味深いものでしたもっと読む
説得力に満ちた素晴らしい一冊もっと読む
21人のお客様が解説に言及し、14人が肯定的、7人が否定的です
お客様はこの心理学の本について、よくわかる内容だと評価しています。学術的に研究された一冊で、実験データや事例をもとに詳しく解説しており、分かりやすく丁寧な解説があると感じています。一方で、引用事例の精査が悪く、自分の主張寄りの解釈や感情的解釈が多く見られるという指摘もあります。また、トンデモ科学本の類とも言われているようです。
なるほどと思えることもあります。心理学をかじった程度の私にもよくわかる内容でした。もっと読む
...自分の価値観に合わない人をこきおろす、という意味で、自分のテキストもそこから逃れられていないということに無自覚な本だと私は思いました。 あと、事例がリアリティなくもっともらしくなかったと感じましたし、論文の引用も、引用が明確でないものが散見されました。...もっと読む
...が、後天的な思い込みではなく、遺伝子やセロトニン トランスポーターというタンパク質(の密度の低さ・少なさ)で説得力のある説明がされていておもしろい。 興味深い「実験」がさまざま載っているが、忘れられないものがひとつある。...もっと読む
何が人間の行動を引き起こすにか?意識の外にある人間の脳の働きは、現代人は知っておいた方が良い。知れる時代にあるのだから。中野氏の明快な解説と実例で、腑に落ちる。もっと読む
性格じゃない!脳が感じる快感
星5つ中5つ
性格じゃない!脳が感じる快感
この本は、美しい道徳を説く教科書ではなく、誰もが隠し持つ「他人の不幸は蜜の味」という残酷な本能を白日の下に晒す本。個人の性格が歪んでいるからではなく、生存戦略として脳に深く刻まれた快感の仕組みや、正義を振りかざして攻撃する心理の正体について詳しく解説されています。「自分はそんな人間じゃない」と目を背けるのではなく、自身の中にある妬みやそねみに「心当たり」を見つけ、人間という生き物の本能を深く理解したい人におすすめの本です。
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日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    他の論文からの引用が多いかな
    2026年7月21日に日本でレビュー済み
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  • 星5つ中4つ
    概ね賛成。例が。
    2021年12月6日に日本でレビュー済み
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    例として出す実験や出来事に、自分の主張寄りの解釈もしくは感情的解釈、一部抜粋がみられます。

    カミカゼ特攻隊やISなど

    内容は概ね賛成で、実際手のつけようがないと思うし、子供や母親の行動、過労死の若者に毒吐く壮年の動機、攻撃的な老人への解釈も、確かに多い、と感情的に賛成です。

    まずオキシトシンについて、書き方の順番も含めて悪寄りに書かれて過ぎかと感じます。

    暴走する脳の働きを、「なんともならない」と、半ば投げやり感があるのも、まあ感情的には賛成です。が、本当に手の出しようは無いのかは疑問です。

    読後は思考を放棄したくなる複雑難題に置いて行かれた、と感じました。それによりどっちつかずだった人が本当に思考を放棄して保身攻撃に走ることになったり、疑心暗鬼を招いたりしないか心配になりました。

    なんともならないなりに、なんともならない本能や脳や色々は、それにも寛容になるって手はあるのだろうか。

    快感狂いは本当よく見ますし私も被害にあっていて、相当な現実的な壁が立ちはだからないと、やめないですよね。攻撃側は反転しにくいので(いつも攻撃してて周りが恐れて味方か中立となっている)エスカレートしやすいですし。

    人間が居なくなればいんじゃないの、と個人的には思ってますが、これも思考放棄なのでしょう。自分はやらぬよう、以外どうしようもないです。あとどう転ぶかは運ですが、大勢の気が惹かれるものを見ていると、負けが込んでますよねー。。

    7人のユーザーが役に立ったと感じています
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  • 星5つ中5つ
    他人の不幸は蜜の味
    2026年3月8日に日本でレビュー済み
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    長年の疑問を言語化していただいた感で、ドーパミンが出っぱなしで一気に読みました。共感が多い内容でした。オキシトシンホルモンに起因する戦争や争いが無くなり、いわゆる世界平和の実現は、水や食料の問題が世界中で同じレベルで共有できた時か?などと想像していまいました。それが核戦争のあとでなければよいのですが。

    自分の自制心を効かせる判断基準が1つできたします。厳しい現実的な内容に終止するのですが、先に進む気持ちになれる、とても明るい内容だったと思います。ありがとうございました。これからも応援してます!

    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 星5つ中3つ
    脳科学的な指摘は参照すべきであるが、引用事例はもっと調べてから論じるべき
    2022年10月15日に日本でレビュー済み
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    脳科学的にシャーデンフロイデの妬み、憎しみの感情は、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことが判明している。女性週刊誌でドロドロした妬みネタが多い理由でもあると著者はいう。この指摘は大変重要であり、私の中では高評価を入れたかったが、引用事例の精査が良くないので星は減らした。

    この本に出ている事例で、フィリップ・ジンバルドの「スタンフォード監獄実験」やスタンレー・ミルグラムの「電気ショック実験」も出てくるが、発表している事例が良くない。これらには改竄や捏造とも「Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章(上)」参照)。再版される場合は削除された方が良い。あくまでも総論であるので、深堀りには各著書を当たった方がよさそうだ。ただ、日本における事例は多く出ているのでそこは参考になる。類書にリチャード・H・スミス「シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇」という本もある。こちらはアメリカ人の本のなので、アメリカの事例がたくさん掲載されている。「プレデターをやっつけろ」という番組の存在は知らなかったが、日本なら間違いなくマッチポンプを指摘されて放送中止になる内容であろう。女性の未成年者に「美人局」をやらせて、最終的に警察に連行されるドキュメンタリー番組なんて、いくらロリコンに厳しい社会であってもやりすぎである。厳格な禁止はそれを乗り越える新たな「快感」を助長する存在になることは古くから指摘されていることである。ジョルジュ・バタイユは「エロティシズム」でそう述べている。ちなみに、私の愛読しているシオランは、シャーデンフロイデは、喜びではなく「快楽」であると喝破している。その通りかと思う。シャーデンフロイデは中毒性があるからだ。

    人間は「悪」と称するものと「戦う」のが好きなのだ。要は人間はもともと戦うことが好きなのだ。「愛があれば大丈夫」ではなく「愛こそ最も危険な感情」である。脳科学的にも正しい。愛という言葉は「思考停止」であり、「あなたの為を思っている」という思いが、他者の考えを念頭に入れなければ虐待や暴力に簡単に至ってしまう。だから私は「愛」という免罪符を使う人を一切信用していない。

    人類学を勉強すると「サンクション」という言葉を知ることになる。社会的規範から逸脱した行為に対して加えられる心理的・物理的圧力をいう。社会的制裁ともいう。それは単なる嘲笑(ちょうしょう)といった程度のものから死に至るまでのものを含む。

    現代はそのサンクションの拡散が、非常にえげつない程個人レベルでも出来る様になった。協調性の高い人ほど同調圧力に屈しやすいという例も数多い。実は私の共感性が高い方らしいだが、20年前にこの同調圧力のジレンマに耐え切れずに「鬱病」になった。つまり他人の感情の深追いをすると、色々な「どす黒い感情」を垣間見ることになった。それらの感情が自分の心理に食い込み、侵食されることに耐え切れなかったのだ。そこから私の「現象学的還元」(対象をカッコに入れて保留する知恵)が始まったのだ。

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  • 星5つ中5つ
    性格じゃない!脳が感じる快感
    2026年1月11日に日本でレビュー済み
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    この本は、美しい道徳を説く教科書ではなく、誰もが隠し持つ「他人の不幸は蜜の味」という残酷な本能を白日の下に晒す本。個人の性格が歪んでいるからではなく、生存戦略として脳に深く刻まれた快感の仕組みや、正義を振りかざして攻撃する心理の正体について詳しく解説されています。「自分はそんな人間じゃない」と目を背けるのではなく、自身の中にある妬みやそねみに「心当たり」を見つけ、人間という生き物の本能を深く理解したい人におすすめの本です。

    性格じゃない!脳が感じる快感

    この本は、美しい道徳を説く教科書ではなく、誰もが隠し持つ「他人の不幸は蜜の味」という残酷な本能を白日の下に晒す本。個人の性格が歪んでいるからではなく、生存戦略として脳に深く刻まれた快感の仕組みや、正義を振りかざして攻撃する心理の正体について詳しく解説されています。「自分はそんな人間じゃない」と目を背けるのではなく、自身の中にある妬みやそねみに「心当たり」を見つけ、人間という生き物の本能を深く理解したい人におすすめの本です。

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  • 星5つ中4つ
    脳科学から見た日常のひとの心の機微を捉えた本
    2018年11月16日に日本でレビュー済み
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    思わず引き込まれて読みきってしまいました。

    日常生活におけるひとの行動やなぜ、そうした言動をするのかという考え方の根っこや修正をわかりやすく書いてあります。

    サイコパスやねたみ、嫉妬といった考え方も織り交ぜて書いてあり

    読んでいて、自分のことを知ったり周りの発言の理由の片鱗を知るきっかけになりました。

    中野先生の本は他の本も読みやすく書かれているので是非、おススメです。

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  • 星5つ中5つ
    世界を見る視点が少し変わる、かも
    2025年1月17日に日本でレビュー済み
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    「私たちが自分の意志で決定していると思っていることは、実際には、脳に分泌される物質に大きな影響を受けていることがほとんど」ということを解説している。

    人間も本能で動いている、あるいはお釈迦様の手のひらで転がされている、と考えるとちょっと日常の喧騒からも距離が取れる、世界を見る視点がすこし変わる、ような気がする。

    ヒトに固有の感情である「シャーデンフロイデ」、あるいは妬みの感情も「人類に必要な感情だから残されている」、「真の人間の本質が見えてくる」という。

    日本人の国民性とされる「協調性の高さ」と「自分が損をしてでも復讐せずにはいられない感情」(いい加減にものごとを考えるのが苦手)、あるいは「義憤に駆られて合理的でない判断を下す脳」が、後天的な思い込みではなく、遺伝子やセロトニン トランスポーターというタンパク質(の密度の低さ・少なさ)で説得力のある説明がされていておもしろい。

    興味深い「実験」がさまざま載っているが、忘れられないものがひとつある。

    「アドルフ・ヒトラーとサード・ウェーブ実験」である。

    1967年アメリカ、というのはキング牧師暗殺の前年でもあるが、ハイスクールで20数年前のヒトラー時代が1週間足らずで再現された、という実話である。

    「細かい規律を定める」、「単純作業を繰り返し、個人の合理的な思考を弱める」、「共同体への帰属感」、という人間の快感とも結びつくルール順守によって達成されている。

    ナチスドイツといえばプロパガンダについてもよく言及されるが、これを読んでいたのがちょうど緊急事態宣言、蔓延防止(法?:マンボウ)の頃で、身につまされたというか、たいへん忘れられない話となった。

    「社会性」を武器に生き残ってきた人類は、種の存続のために「個」よりも「集団」の存続を優先するシステムがある、という説明も詳しくなされており、ある意味それらも活用された、といえるであろう。

    「愛情」「絆」「倫理観」が、不寛容と両義的であることは、人間が社会のなかで生活していくために機能していることもあるのだな、と多少、納得。

    よみやすくコンパクトにまとまっているが、幅広い内容なのですべてを理解するには再読してもなかなか掴みきれないところもあるが、『ザ ウェイブ』(2008年に映画になってもいるようだ)が

    『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』に載っていたとは、すっかり忘れていた。

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  • 星5つ中5つ
    人間の脳のしくみが純粋に面白い
    2025年11月20日に日本でレビュー済み
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    SNS断ちをしてしばらくが経ち、いま誰が炎上してるんだろ?と炎上ネタを求める自分がいて驚き、どんな心理だよと不安になりつつググっていたらこちらの本に辿り着きました。

    理論的で愛情深い....それは自分の誇るべき部分だと思っていましたが、この本を読んで不安にもなりました!

    長所は短所にもなるとはよくいうものの、その極例を考えると恐ろしくなりました。

    自分の好きを知るとか、なりたい自分がどうとか、自分自分と矢印が向く本も多い中、まず人間の脳の構造など種としての特徴について知ることもまた面白く、ヒントが多くあると感じました。

    中野さんはバラエティで知っていましたが、イメージ通りとても冷静で頭が良くてでもどこか人間らしい・女性らしい一面もあってすごくユニークな方だなと感じ、他の本も読んでみたいです。

    事実と意見のバランスが心地よくて、サクサク読み進めてしまい、気がついたら読み切っていました。

    自分の中の醜い感情が、遺伝子に組み込まれた本能的なもの・脈々と受け継がれてきた生き残るための戦略であることを知り、消せないものなのだなと分かったので、理解して客観視することが適切に扱うための一歩だと感じました。

    とてもたのしい本でした。

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