いつか着るだろうは幻想だと思い知らされた49歳の夜
今日は紙と衣のゴミ収集日だったので、昨日の夜に思い切って服の断捨離を行った。
押し入れの中はかつてかなりスリムだった頃に着ていた服を中心に夏物から冬物までギッチギチに詰め込んであった。
それらをとりあえず全部押し入れから出して、衣装ボックスの中にしまいっぱなしになっているスーツやジーンズなどの大物も床に並べた。
畳三畳をゆうに超える大量の衣類によくここまで押し込んでいたものだと我ながら呆れとも感心とも取れない声を発して、今後着る予定のある物ともう着ない物をバスバスと仕分けしていく。
この家に引っ越してきてからかなり太ったので、一昔前の服は袖を通す事は出来るもののピッチピチの服がとても多かった。
一時期気に入って夏場によく羽織っていたアメカジのビンテージシャツもサイズが合わず、経年劣化で生地がかなり傷んでいたので泣く泣く処分の方に。
冬ものだと一時期大ブームになって多くの人が袖を通していたUNIQLOのダウンジャケットが四着出てきた。
どれもこれもまだ着られそうな状態だったが、私のサイズアップに伴い無念のパッツパツでハムが弾けそうなビジュアルだったのでこれらもまとめてドナドナ。
お次にスーツを試着してみる。
衣装ケースの中に乱雑に押し込まれていたので形は崩れているし、何よりほとんどのスーツに虫食いがあってとても人前に出られるようなコンディションでは無かった。
ほとんどのスーツは専門店の吊るしのものでお値段は三万円位の安物だが、処分する点数が夏物と冬物と合わせて七着もあったのでその金額に軽くクラッと目まいがした。
しかしここで立ち止まっていたらいつまでも片付かないし、部屋は服であふれかえっているので断腸の思いで処分。
大分気分がげっそりしつつもジーンズの選定に取り掛かる。
一時期ジーンズばかり履いていた時期があって点数はそれなりに多かった。
最近ではチノパンやカーゴパンツやゆったり履けるイージーパンツがメインになっており、あまりジーンズを履かなくなっていた。
随分久しぶりに掘り出されたジーンズの多くはカビていた…。
見た瞬間にこれに足を通すのはムリだと思う見事なカビっぷりで、中でも一番のお気に入りでそれなりのお値段もしたジーンズにまだらにカビが生えているのを見て自分の管理の甘さを痛感してかなり苦い気持ちになった。
他の衣類もあらかた目を通して、サイズの合わなくなったTシャツなどもガンガン処分。
最後の方はもう感覚がマヒしてマシーンのように淡々と作業を進めた。
私の住んでいる町は衣類ゴミの捨て方に厳しく、同じジャンルの服でまとめてひもで縛って出さなければならないという謎ルールがある。
なのでもう着ない…もとい着れなくなった服の山を仕分け分類してスーツはスーツ、ジーンズはジーンズと一着一着に万感の感謝の念をこめて十文字にひもで縛っていく。
延々とこの作業を繰り返して全部で八個のもう二度と日の目を見る事のない処分する衣類の山を見たらさすがに胸にチクリと来るものがあった。
押し入れの中は元の状態からしたらスッカスカの風通しのいい状態になり、ミッチミチに詰まっていた衣装ケースの中もすっからかんになった。
八個のかつて愛用していた服たちを慈しみながら90リットルの厚手のビニール袋に詰め込んで今朝の早朝にゴミ捨て場まで車で捨てに行ってきた。
全ての作業を終えて思ったのは、もうこれ以上無駄に服を買うまいという事と太っちゃダメだという名実ともに重たい教訓であった。
何だかんだで押し入れはすっきりしたので除湿剤を設置して、今着る事が出来る服からこれ以上の犠牲者が出ないようにしたい。
いやはや昨晩はなかなか罪深い思いを存分にして精神的ダメージを受けたが、気を取り直して残された厳選された服たちと新たな道を歩んでいきたい。
そんな読んでいると鼻の奥が感傷やらカビでツーンとしそうな話を書いてしまったので気分転換に晩御飯の話でも。
昨日は鮮度の良いトウモロコシが手に入ったのでトウモロコシご飯を炊いた。
もちろん炊く時には粒だけではなく芯も入れる事を忘れない。
炊けるまでの間におかず作り。
メインは三割引きの牛ハラミ肉。
焼き肉のタレで揉み込んで味が染みるまで少し待つ。
その間にレタスを一枚一枚剥がしていって良く洗って食べやすい大きさに千切っておく。
ミョウガを細切りにしてもずくと合わせて青じそドレッシングで味付けした一品をサッと作る。
並行して油揚げを焼いておく。
他の料理が出来たら、下拵えしたハラミ肉を焼く。
トウモロコシご飯が炊けたら晩御飯の始まり。
妻と一緒にいただきます。
まずはトウモロコシご飯から。
味付けはシンプルに塩だけだがトウモロコシの甘さとご飯の相性がとてもいい。
トウモロコシのプチプチ食感とお米のムチムチした食感の組み合わせが癖になる。
妻もこのご飯美味しいねと言ってモリモリ食べてくれた。
ハラミ肉はレタスに包んで食べる。
タレに漬け込んだのでお肉にはしっかりした味が付いていてちょっと濃いくらいだったがレタスで巻くとちょうどいい塩梅になる。
ハラミ肉は脂の乗りも良く噛むと旨味がギュッと出てくるのでレタス巻きには最適である。
これも美味しっ!と言ってレタスを巻き巻きする妻の姿が可愛らしかった。
私も負けじとバクバクと食べた。
ミョウガともずくの和え物がさっぱり味でお肉の脂に疲れた口の中を上手にリセットしてくれる。
油揚げはカリッと焼けており、醤油をかけて食べたがこれも定番ながらも癖になる味。
妻の好きなアイドルたちが旅をする配信番組を観ながら楽しく美味しい時間を過ごした。
結構ボリュームのある晩御飯だったのでお腹いっぱいになってご馳走様。
残ったトウモロコシご飯は冷凍にしたのでまだまだ楽しめそうである。
後片付けをしてから冒頭の服の断捨離に話は戻る。
只今ウチの押し入れには厳選された一軍の服しか残っておりません。
処分している時に、これって売れるんじゃない?という思いが頭をよぎったりもしましたけど服の買取は二束三文なので売りに行く手間を差し引いて全部衣類ゴミとしてお別れをする事にしました。
これまで私の体を包んでくれた多くの服たちに感謝の念をこめて。
敬礼!
これからはタンスの肥やしゼロ生活を送るんだからねっ。
