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kensukeizawa
今夜は原始人
今夜も、
布団に寝転がった小4の次女、奏から
容赦ない言葉を浴びた。
「お母さん、その寝てる時の顔、
原始人みたい。」
ええ?どういうこと?
「マンモスと戦って倒した後みたいな
髪の乱れ…
蓑を編んだみたいな髪。
薄目で見たら。」
わざわざ薄目にせんでもいいやろ!
「おたふくみたいにも見えるけどさー
険しい顔、ザ・疲れてる。
なんか戦った後の。」
笑いながら言われて
「お母さんに失礼だなって思わんの?」
と思わず言ってしまったら、
「思わんよ。
事実です。」
余計に刺さるわー。
「お母さん自身が、本当のお母さんが、
自分を心から綺麗と思ってなければ
綺麗には見えません。
お母さん、自分を綺麗って思ってないでしょ。」
え?え?
「お母さんの顔のパーツ、バランスはいいんよ。
ただ顔がでかい。
中心部にパーツがある。
事実です。」
「よく考えてみ。
綺麗だったら、
歩いてて声かけられて、進めない。
道歩いて、ど真ん中に岩を置かれる感じよ。
普通の人は、足止めされず歩いて進める。
奏はそっちのほうがいい。」
奏からまくしたてられて、
笑うしかなかった。
原始人だの、
顔がでかいだの、
事実ですだの、
容赦ない言葉ばかりだったけれど、
「ありのままの自分で
堂々としてたらいい。」
そんなことを、奏は伝えてくれたんかな、
と後から思った。
それにしても、
マンモスと戦った後の原始人の顔って、
どんな顔?
怖いけど見てみたいわ。
