見出し画像

【超短編】夕日が沈む頃に


良かったら曲と一緒に
見てみてください☺️


今日も私は夕日が沈む頃まで
公園であなたを待っている


あの日見た
あなたは
さみしそうに
ベンチに座っていて


なぜかとても気になってしまった私


年は同じ30代くらいかな


たまたま来た
家から近くて
広くてとても綺麗な芝生の公園


あなたは入口近くのベンチで
うつむいていた


(きっと何かあったんだ、、、)


そう思いながらも
じっと見てはいけないと思ったので
その場は通り過ぎたけど


その後もやっぱり気になってしまって
戻って見えるところから
観察していた


どう考えても
おかしな行動だから
きっと一部始終を見ていた
人がいたとしたら
私を疑うだろう


そんなことはおかまいなしに
体が動いてしまった


(気になる、、、)


それしか頭に浮かばなかった


でも声はかけられなくて
夕日が沈むくらいに
彼が帰るのを見送ってから
家に帰った


帰り道も
なんであんな行動をしてしまったのか?
考えても答えは出なかった


でも次の日も夕方から日が暮れるまで
なぜかその公園にいてしまう私


おかしいかもしれない。。


でもいつかまた会える気がして
その名前も知らない彼を待っている


次の日もその次の日も
彼がくることはなくて
私はずっと綺麗な芝生を見ながら
考えていた


もしも来たとき
どうしよう。


彼はどう考えても
私のことなんて知らないし
きっともしかしたら
「気持ち悪い」と思うかもしれない


でもいつかまた会えたら
こうして待ってしまったことを
話してもいいかな。
と思っている


その日は風が特に強くて
薄着だった私は
少し震えながら
いつものように待っていた


あのベンチが見える場所


(ん?もしかして、、)



男性がそのベンチに座っている
背格好は同じ気がする


ずっと待っていた瞬間だった。。


でも足は震えていた
拒絶を怖がっていた


(私は何のために、、、)


行くしかない!


勇気を出してそのベンチへ向かう


何を考えていたか覚えてはいないくらい
緊張していた


私「あの、、」


男性「ん?」


私「2週間前にこのベンチにいませんでしたか?」


男性「あ、、はい。すいません。どなたですか?」


私「気持ち悪いかもしれませんが、、私あの日見てました!気になってしまって、、でも声をかけられなかったから、、でもどうしても逢いたくて、、」


男性「2週間前、、あぁー。でも今日来るかどうか分からなかったよね?」


私「はい、、。だからずっとここで待っていました」


(え、、!?僕の事をここで、、!?)


男性「、、、🤔寒くはなかったですか?」


私「、、、寒い日もありました😅」


男性「でもありがとう🥹なんだか急すぎて分からないけど、、あの日は試合に負けてふさぎこんでいたからそんな風に見てくれていたなんて少し恥ずかしいな」


私「試合って?」


男性「陸上やってて。この間の大会で最後になっちゃったんだけどね!」


私「そうだったんですか、、、この公園にはよく来るんですか?」


男性「たまにかな。1人で考えたいときとか、、」


私「邪魔はしません。お話できてよかったです」


男性「僕でよければ、、いつでも」


私「それじゃあ遠慮なく🥹また来てください!私の家じゃないけど🤭」


男性「😆じゃあお邪魔しますね!」


その日からずっとベンチは2人の特等席になった


連絡先も交換しなかった2人は
来る日も来る日も
その公園で
待ち合わせもしないのに
2人待ち合わせたように
そのベンチに座っている


義務じゃない
その日々が
ずっと続きますように。。。


最後まで読んで頂きありがとうございます
(この物語はフィクションです)


何か感じて頂けたら、コメントよろしくお願い致します😊

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集