色ムラ・塗り残し・ひび割れOK!エネルギー・アートの世界
ディテールを気にせずに「味」のある絵を描きたい!
そのように思って私は作品を制作しています。
絵を買わない人やアートに全く興味のない人ほど、ディテール(細部)の仕上がりを気にします。
そして、私のようにシンプルな絵柄で、しかも筆跡が残っているような絵を見ると「もっとスキルを磨け!」と上から目線で批判してくるのです。
一生、絵画作品を買うことのない人たちの意見なので、それはどうでもいいのですが・・・
今日は手書きの絵画作品が醸し出す「味」についての話を書いてみようと思います。
まずは、新作の紹介です。
数日前に宇宙から舞い降りてきた
『MONEY黄猫(マネーキネコ)=招き猫』
のイメージ。
昨日は、アクリル絵の具を使って描きました。

今日、これにバーニッシュという仕上げ剤を塗って完成させます。
さて、この作品、写真で見るとわからないかもしれませんが、近くで見ると筆跡や色ムラがあります。
黒線の太さも一定ではありません。
私は、作品を制作する時、「細部の完成度」をあまり気にしていません。
しかしながら、日本人の多くは、細部に宿る職人技を評価する傾向があります。
絵を買ったことがなく、アートに全く興味がない人ほど、その傾向が強いと言えます。
私の作品のようにシンプルな絵で、粗野なタッチで描く絵を理解できない人がとても多いのです。
でも、私はそもそも「きれいな絵」「上手な絵」を描こうとはしていないのです。
粗雑なタッチで描かれた「バケモノの絵」の力で霊性が開花した私にとって、「上手に描こう」という考え方は、雑念に過ぎないのです。
しかし今回は、あえてスピリチュアルな話ではなく、芸術を学んできた一人のアーティストとしての視点で私の作風についてお話してみようと思います。
少し話はそれるのですが、建築を例に挙げるとわかりやすいと思います。
私は、美大を出た後、別の大学の大学院のデザイン学科に進みました。
その時の担当教授が、世界的に有名な建築家ル・コルビュジエの孫弟子に当たる人でした。
先生から聞いた興味深い話があります。
コルビュジエが設計した建物が日本で完成した後、彼が来日しました。
その時、コルビュジエの弟子、つまり私の先生の師匠に当たる人物が、建物を案内したそうです。
しかし、コンクリートの壁を見てコルビュジエは怒ってしまいました。
「綺麗すぎる!」と。
日本の職人はとても優秀で、コンクリートの打ち放しの壁を均質でピカピカに仕上げてしまいます。
多くの日本人はそれを求めていますし、それこそが日本の現代建築の美しさでもあります。
しかし、コルビュジエはそのような均質な壁面ではなく、コンクリートという素材が醸し出す独特のテクスチャーを表現したかったのです。
ですから、その魅力を封じるようにして仕上げられた小綺麗な壁を見て不満をこぼしたそうです。
このコルビュジエの思想を継承するかのように、私の先生が建てた家の壁は、デコボコしたコンクリートが剥き出しになっていました。
それが「味」となって、とても魅力的でした。
私がアートに求めているのは、このような「味」なのです。
今回の猫の絵も、近くで見ると筆の跡が残っていますし、色が均質に塗られているわけではありません。
作品によっては、塗り面に細かな亀裂やひび割れが生じてしまうことだってあります。
でも、「手書きなのだから、それが『自然』でしょ!」というのが私の美的価値観なのです。
もし、線の太さが一定で、色ムラのない絵が欲しければ、パソコンで描いてプリンタで印刷すればいいだけの話です。
また、「上手く描こう」という雑念を排除して、『自然体』で描いた絵だからこそ、作品を迎え入れた人は、私の霊的なパワーや宇宙の周波数を強く感じ取れるのです。
