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dongmu
⚪️企画作品|トリプルジレンマ
流れ星空港反対同盟の活動も決起十年を迎えて岐路に立たされている。
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わたしたち婦人部は国家権力暴走阻止アイドルユニット「彗星44」を結成した。
ステージ衣装のロケットおっぱい型ブラは先端から火花を放射する。
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え。運輸大臣がわたしを推してる?
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政治とアイドルの分離が叫ばれて久しい。
そんな中、上層部はわたしにハニトラ作戦の決行を求めている。わたしの肉体を使ってスキャンダルを起こし、活動の長期化による現在の膠着した状況に風穴を開けたいらしい。
けれどわたしは判断を保留したまま。だってそれは、アイドルポリシーに反することだから。
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一方で、流れ星空港の建設工事は着々と進行していた。ブルドーザーの時代が終わり、ダンプカーとクレーンの時代になった。
完成した一部の滑走路では流れ星がすでに何個も発着している。近隣住民、住居への隕石被害や衝撃波被害も増えてきた。
上層部が進める作戦準備も最終段階にある。あとはもうわたしが大臣に過剰なファンサをするだけ。
ああ神さま! いやよ、いや!
だってわたしはアイドル!
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建設中のB滑走路にひとり佇み夜空を見上げた。
無数のキラ星と堕ちてゆく流れ星。わたしは胸を張って両手を広げた。
アイドルなんだもの!
ブラの先端から音もなく白い煙が出た。そして流れ星がひとつ、地平線の向こうに消えた。
(おわり)
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