世界の民主主義を問う波紋と衝撃ノーベル平和賞.2
危険情報: 外務省はベネズエラの全土に対し渡航中止勧告、という警告文を、よく見ることがありますが、日本国内で、それを直に感じる人は少ないでしよう。
その俗にいう「身の危険を喚起する」的な文言であつて、触らない不文律の項目の一つになっている。
この国の反体制派のマリア・コリナ・マチャド氏に拠る「民主主義の核心」を謳った人物として賞を与えたというノーベル賞選考委員の評価でした。
ま~、それを読んだ限りでは、一般的な、年恒例行事として、いつも話題の文学賞対象だれかれ、の井戸端テーマですが、この度の、平和賞は、いつもと違った感覚がありました。何がどう違うか、明確な答えはありませんが。
世界の規律(民主主義)が問われている中の平和賞ですから、選考委員たちの思いも反映していたと思われます。
そこでいつも考えるのは日本国内では、その平和とか戦争とか、政治(左右イデオロギー)の対立構造を語ると、途端にメディア特にSNSネット(note)では、云わない訊かない話さない、のアルゴリズムが、素早く反応し、シャットダウンするのは、何を根拠にしているのかという疑問です。
思えば、扇動的な記事を排除する、という大義名分はありますが、公明正大な隠れもしない個人(殆ど知名度もない個人)の言説が、この民主国家で影響するなど考えられないことです。そんなことを承知で、此れを書いてますが。
そもそもが、ベネズエラのマリア・コリナ・マチャド氏が、何をしている人なのか、さらにベネズエラ国というのが何処にあるのか、また、似たような政治不安定の貧しい国、というのは他にも沢山あるのに、何故、ベネズエラなのか、という選択肢は何が根拠なのか、そんなことも考えられます。
またその対象が、アメリカ国でもなく北欧スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん、ノーベル平和賞を受賞していない。複数回候補になった。彼女はノーベル平和賞の「もう一つの賞」といわれる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞。人権や環境保護などの分野で顕著な貢献をした個人や団体に贈られる「ノーベル平和賞」のもう一つの賞と呼ばれる賞です。
そうした選考に個人が口を挟む余地など、まったくスキ間もないのですが、むしろ選ぶ側の基本姿勢を垣間見ると、世界的国家的貧富の差が、世界平和の不安定を助長し、そのための「一石を投じる」効果はあるものの、では当事者国の「スウェーデン」「ノルウェー」として、世界に対して、歴史的に何をしたのかという問いは、殆ど訊かれません。
勿論定説、ダイナマイトによって巨万の富、の恩恵のノーベルですから、西洋主義の最右翼であり、歴史的西洋主義を世界に浸透させた国としての、ステータスは金字塔として今でもある(ギリシア以来の民主主義思想、西ユーラシア大陸支配権の諸国家群)。
ですからいま問われているのは、国家政治の不安定が何に起因しているか、という旧来、紋キリ型ではなく、極端な貧富の差によって民が平和に暮らせない、という現実を、誰も救済できないという現実を、誰がどのように是正するかという問い、ではないのか、そんなアンチテーゼです。
もっとも、そんない形而上論をここで書いたとしても、誰も興味はないし、たまさか答えがあったとしてもデフォルト不履行というアメリカ国債の巨額利払いのような、最終的に「踏み倒し」という暴挙禁じ手を使ったとしても、それに異論を誰も唱えなければ、タヌキ草子地下室倉庫で増刷輪転機で、枯れ葉紙幣(換言ホンモノ)を刻印して発行すれば、問題ない、という振り出しに戻ったような複雑錯覚で荒波を渡りきる、という西洋経済歴史には、そんな言説もあった、という夢心地の世界を、最近よくみます。
以下、前項引用続き
ノーベル委員会はトランプ氏から前例のない圧力にも直面
トランプ政権はさらに9月から、「暴力的な麻薬密売カルテル」だとして、国際水域を航行中のヴェネズエラ船への攻撃を繰り返している。
マドゥロ氏は統一社会党の指導者で、2013年にウゴ・チャヴェス氏の後継として大統領に就任した。国内で反対派を弾圧し、暴力を用いて異論を封じていると繰り返し非難されている。
国際社会のほとんどがその結果を認めなかった昨年夏の大統領選を経て、不正選挙の疑惑が渦巻く中、今年1月にあらためて大統領に就任した。
【解説】 この人のもとに野党が集まった
ヴァネッサ・ブッシュルーター BBCオンライン・ラテンアメリカ編集長
ヴェネズエラの野党はもう長いこと、分裂と内輪もめを続け、悪名が高い。
各派閥の指導者たちは、ニコラス・マドゥロ氏を権力の座から引きずり下ろしたいにもかかわらず、マドゥロ氏を攻撃するより、お互いの戦略の攻撃に時間をかけていた。
しかし、マリア・コリナ・マチャド氏は、昨年の大統領選挙を前に、対立を繰り返していた野党勢力をまとめあげた。彼女が大統領選への立候補を禁じられた後も、野党と何百万人もの国民の支持を、自分の代わりに候補者となった無名のエドムンド・ゴンサレス氏への支持へと結集させた。
投票所の集計結果ではゴンサレス氏が圧勝していたにもかかわらず、政府の国家選挙評議会は、マドゥロ氏の勝利を宣言した。それでも、マチャド氏は諦めなかった。
彼女は現在も身を隠しながら活動を続けており、マドゥロ政権が繰り返し逮捕をほのめかしているにもかかわらず、国外に出ることを拒んでいる。
【解説】 難しい状況での賢明な選択 マーク・ローウェン記者
ノルウェー・ノーベル委員会にとって、今回の選択はとても難しいものだった。なぜなら、当然ながら、委員会はこの賞に最もふさわしいと自分たちが信じる候補者を選ばなくてはならないからだ。しかし、委員会はトランプ氏からの前例のない圧力にも直面していた。
委員会がこれを公表することは決してないし、このようなことは決して公言しないが、私は今回の決定は非常に繊細で賢明な判断だと思う。
マチャド氏は、トランプ政権が支持するヴェネズエラの野党を代表する女性だ。マルコ・ルビオ米国務長官は、マドゥロ大統領に「正統性がない」と批判していた。
トランプ政権はここ数週間、密輸業者や麻薬を積んでアメリカへ向かっているとみなしたヴェネズエラの船舶を爆撃したと、重ねて発表している。
ノーベル委員会は、トランプ政権の怒りを買うことなく、報復を招かない人物を選んだ。私は、委員会にとってそれが動機だったと言いたいわけではない。しかし、これは興味深い選択だった。
(英語記事 Venezuelan democracy activist Maria Corina Machado wins Nobel Peace Prize)
ヴェネズエラ大統領選の野党候補がスペイン亡命、逮捕状出され 民主主義のため「戦い続ける」と 2024年9月9日 Reuters
7月のヴェネズエラ大統領選挙の野党候補エドムンド・ゴンザレス氏(7月21日撮影)

南米ヴェネズエラで7月の大統領選挙の結果をめぐる混乱が続く中、野党候補のエドムンド・ゴンザレス氏(75)が8日、亡命先のスペインに到着し、自国の民主主義のために「戦い続ける」と誓った。ヴェネズエラ政府はゴンザレス氏について、公文書偽造や共謀などの疑いで逮捕状を出していた。
ゴンザレス氏はヴェネズエラの首都カラカスにあるスペイン大使館に数週間にわたり避難した後、7日にヴェネズエラを出国。スペインの首都マドリードのトレホン・デ・アルドス空軍基地に8日午後4時ごろ、妻とともに到着した。
7月の大統領選挙では、現職のニコラス・マドゥロ大統領が3選を果たしたと、選管当局が発表した。しかし、ゴンザレス氏や国際社会からは開票結果に異議を唱える声が上がり、市民が結果に抗議するなど混乱が続いていた。
ヴェネズエラ政府はゴンザレス氏の出国に先立ち、共謀や文書偽造などの「重犯罪」を犯したとして、逮捕状を出していた。
https://www.bbc.com/japanese/articles/c70jpn25n5ro
受賞者マチャド氏、反体制派の中心に
2025年10月11日 2:37 日経新聞
【サンパウロ=水口二季】2025年のノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は10日、トランプ米大統領に「この賞をささげる」とSNSに投稿した。
平和賞はトランプ氏が受賞に意欲を示し注目を集めていた。トランプ氏はベネズエラ現政権への強硬姿勢を強めると同時に、野党のマチャド氏を支援していた。一部引用
■AI解答 ベネズエラ 政治
ノーベル平和賞の授与: 2025年のノーベル平和賞は、反体制派の活動家マリア・コリナ・マチャド氏に授与されました。2025年10月現在、ベネズエラは深刻な政治・経済危機が続き、国民生活が困窮しています。2025年に入っても政情は不安定で、特に、2025年ノーベル平和賞を反体制派指導者が受賞したことで、国内外の動きが注目されています。
評価: マチャド氏は、強権的なマドゥロ政権から弾圧を受けながらも、公正な選挙と民主化を求めて活動していることが評価されました。
政権側の反応: 一方で、ベネズエラ政府系のメディアはこれを非難しており、国内外で賛否を呼んでいます。
大統領選の混乱: 2024年7月の大統領選挙では、現職のマドゥロ氏と野党統一候補の双方が勝利を主張し、選挙結果は泥沼化しています。米国の関与: トランプ前大統領がマチャド氏の受賞を熱望していたと報じられるなど、米国もベネズエラ情勢に強い関心を寄せています。
経済社会
済崩壊とハイパーインフレ: 長引く経済危機とハイパーインフレにより、多くの国民が貧困にあえいでいます。
生活苦: 国民の約9割が貧困層とされ、生活必需品も不足し、最低限の生活を送ることも困難な状況です。
難民の増加: 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、経済・人道危機から逃れるため、国外へ脱出したベネズエラ難民・移民は700万人を超えています。
民間経済の動き: 厳しい経済制裁下でも、民間のビジネスが独自に発展する動きも見られますが、国民全体の生活改善には至っていません。
治安の悪化: 経済状況の悪化に伴い、国内の治安は極めて深刻です。銃犯罪が多発しており、特に都市部では注意が必要です。
インフラの崩壊: 上下水道、電力などのインフラも機能不全に陥っており、国民の生活をさらに苦しめています。
日本との関係
危険情報: 外務省は、ベネズエラの全土に対し渡航中止勧告(危険情報レベル3)を発出しています。
注意喚起: 日本国外務省は、現地の治安状況、経済情勢、生活インフラの崩壊などを理由に、不要不急の渡航は避けるよう呼びかけています。一部引用
★参考記事
ベネズエラの石油を狙う米国に協力する人物にノーベル平和賞
櫻井ジャーナル
ノーベル平和賞巡る賭け、受賞者発表前に急増-ノルウェー当局調査へ
Heidi Taksdal Skjeseth、Ott Ummelas 2025年10月11日 5:47 JST
発表数時間前にマチャド氏の受賞に7万ドル賭け-ポリマーケット
ノルウェー・ノーベル研究所、「非常に深刻に受け止めている」
