いい人仮面、現る
福祉業界に多い!いい人仮面
福祉業界に転職して17年くらいになりますが、右も左も、いい人仮面だらけといった感じです。
以前の職場では、精神障がいの男性利用者さんが、女性職員に対してストーカー行為にまで及び、更に警察沙汰にまで発展しましたが、女性職員は反省なし。悪いのはすべてストーカーをした方だという主張なのです。
面談は30分という決まった時間が設定されているにもかかわらず、断り切れず60分まで延長することが常態化したり、懇願されて私的な買い物に付き合ったりし続けるうちに、境界線が崩壊してしまった。
最終的には「希望を叶えてくれなければ死ぬ」と脅すレベルまで達しました。
しかし、女性職員は「自分は被害者、良い支援をしているだけなので、私には問題ない。ストーカーする方に問題がある」と思考します。
自己防衛も働くのでしょうね。
周りの、いい人仮面の職員も「あなたは悪くないわよ」と励まし、自分達の傷を舐めあいます。ペロペロ。
異様な一体感が生まれます。
失礼ながら、変な宗教のような感じ。その名も「いい人仮面教団」そのまんまやんけ!
私事ですが、今までいい人仮面の職員に、利用者さんとの関係が切羽詰まった状態になって、助けを求められて泣かれたことが4回ほどあります。
全員女性ですが、私には甘えの涙だと理解できるので、優しい言葉はかけません。
あえて「この状態になったのは、相手がすべて悪いわけではありません。自分のやったことを振り返って、改善点を見つけましょう」と伝えています。
心の中では「自業自得、カルマが返っただけ」と大きな声で叫んでしまう。
しかし、いい人仮面は「ありがたい学び=問題」という構造が理解できず、ほとんどの人は残念ながら成長しませんね。
唯一、20代の女性職員は改善されました。まだ、福祉職員として成長途中で、未完だったことが良かったのだと思います。
利用者の前では仮面を着けて、職員の前では仮面を外す
さらに新たな視点!
福祉業界において「利用者さんには仏のような笑顔(いい人仮面)で接するのに、同僚や部下にはトゲのある態度や攻撃的な姿勢を見せる」という人物が存在しますよね。
なぜ、このような二面性を持つ「いい人仮面」が存在するのか?
この現象には、福祉という「感情労働」の特殊性と、そうした環境に集まりやすい人間の心理的防衛(スキーマ)が深く絡み合っています。
その心理の裏側を、いくつかの視点から紐解いてみましょう。
1. 感情のキャパシティ(資源)の枯渇
福祉職は、自分の感情をコントロールして相手に合わせる「感情労働」の最たるものです。
利用者への100%のエネルギー消費 利用者さんに対して「いい人」でいるためには、膨大な自己抑制と精神的エネルギーを消費します。認知症ケアや身体介助、精神的なサポートなど、現場では一瞬も気を抜けない緊張感が続きます。
職場での「エネルギー切れ」と反動 人間の感情のキャパシティには限界があります。利用者さんに対して120%の「いい人」を演じてエネルギーを使い果たしてしまうため、バックヤード(職員間)に戻った時には、感情をコントロールする余裕(理性)が1%も残っていないのです。その結果、身内である同僚に対して、抑圧されたストレスがそのまま攻撃性として爆発してしまいます。
だから、スピリチュアリズムと認知行動療法が必要なんですね。感情と認知を切り離して、常に理性で支援をしなくてはいけません。
2. 「歪んだプロ意識」と自己正当化
いい人仮面の中には、独特の認知の歪み(白黒思考や過剰な義務感)が存在することがあります。
「利用者第一主義」の免罪符 「利用者さんに尽くすことこそが正義であり、すべてに優先される」という強い思い込み(スキーマ)があります。このタイプは、「利用者さんのためにこれだけ犠牲になっているのだから、身内(職員)に多少キツく当たっても許される」「私のやり方についてこれない周りが悪い」と、自分の攻撃性を無意識に正当化しています。
「完璧主義」の投影 利用者に対して完璧なケアを自分に課している分、同僚の少しのミスや要領の悪さが許せなくなります。「私はこれだけ我慢して完璧にやっているのに、なぜあなたは楽をしようとするのか」という嫉妬や怒りが、攻撃的な指導や態度に変わるのです。
3. 被害者意識と「不公平感」の裏返し
福祉の現場は、慢性的な人手不足や、労働に見合わない賃金や待遇など、構造的なストレスを抱えがちです。
「報われない感」の八つ当たり 「これだけ世のために尽くしているのに、誰も自分を正当に評価してくれない」という慢性的で根深い被害者意識を抱えているケースです。利用者さんからは直接「ありがとう」と言われることで一時的に満たされますが、根本的な承認欲求は埋まりません。その満たされないイライラを、言い返しにくい同僚や、自分より立場の弱い部下にぶつけることで、心の本音(フラストレーション)のバランスを取ろうとします。
4. 役割(役割葛藤)による安全地帯の選択
「反論してこない相手」を狙う心理 利用者さんにキツく当たれば、事故や苦情、虐待問題に直結し、自分の立場(職)を失います。一方で、職員間であれば「業務上の指導」「コミュニケーションのすれ違い」という言い訳が立ちやすく、また相手が大人の同僚であれば「職場の空気を壊さないために耐えてくれる(反論してこない)」という甘えが生じます。無意識のうちに、「ここなら感情をぶつけても安全だ」と判断できる場所でだけ、攻撃性を解放しているのです。そして、周りもいい人仮面だらけですから、言いやすいでしょう。
いい人仮面が抱える「孤立」
一言で言えば、彼らは「外で無理をしていい顔をし、家で家族に八つ当たりをする内弁慶」の構図を、そのまま職場で再現してしまっています。
利用者さんに見せる「いい人仮面」が過剰であればあるほど、その裏にある影(同僚への攻撃性)も深く、暗くなります。本人も、そうして周囲に敵を作ることで、結果的に自分が働きづらくなっているという悪循環(不適応)に気づけていないことが多いのです。
こうした「二面性のある職員」が身近にいると、周囲の人間は精神的にすり減らされてしまいます。
そして基本的に、成長することはありません。価値観を変化させるには、かなりの労力と時間がかかります。
まずは「あの人はエネルギーの配分が狂っていて、心に余裕がないんだな」と心理的に一歩距離を置き、感情の波に巻き込まれないように自分を守ることが最優先です。
つまり名著のタイトル「いい人から逃げなさい!」につながるわけです。
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おあとがよろしいようで…。
