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FIREは、一本のマッチから始まる

55歳になって、
会社を辞めることを、
現実的に考えるようになった。

FIREというと、
人生を大きく変えることになる。

そんな中で、最近の私は、
その準備として、
小さなことを少しずつ試している。

平日に美術館へ行く。
知らない場所へ行ってみる。
お金の使い方を考える。

そうやって最近、私は「会社の外の時間」を少しずつ使い始めている。

そんな小さな時間を、
私は一本のマッチと重ねることにした。

会社を辞めることを決めた。
長い時間をかけて、その決断に辿り着いた。

でも、その先はまだよく見えていない。

だから私は、
小さな火で少し先を照らしながら、
一歩ずつ試していこうと思っている。

退職を決めてから、気づいたことがある。

お金の計算もしていた。
でも同時に、その後の時間をどう過ごすのかも考えていた。

時間だけは、
今より確実に増える。

その時間を、
自分はどう使いたいのか。

「じゃあ、何に時間を使うんだ」

その問いに、まだ答えはない。

だから擦ってみることにした。
小さな火から、始めることにした。

一本ずつ。
小さく。

火がつくかどうかわからないまま。

消えたら消えたで、それも記録する。
燃え続けたら、それも書く。

正解を探しているんじゃない。

自分の火がどこにあるのか。
どんな時間なら、自分がちゃんと生きていると思えるのか。

それを、試しながら探している。

55歳になって、こんなことを始めるとは思わなかった。

でも、たぶん人生って、
そういうものなんだと思う。

答えはまだ出ていない。

それでも、
止まったままでいるよりはいい。

だから、とりあえず今日から、
一本づつ、擦ってみる。

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