Desperado by Eagles【日本語訳】
「ならず者」 by イーグルス。
数年前に書いていた記事を修正したものです。
後ろに続編的な曲と楽曲メモも付いています。
Desperado, why don’t you come to your senses?
ならず者よ 地に足を下ろしてみないか?
You've been out ridin' fences for so long now
おまえはずいぶん長い間 柵の上にのぼったままだ
Oh, you’re a hard one but I know that you got your reasons
頑固者だよな でもおまえなりの理屈があるんだろ
These things that are pleasin’ you can hurt you somehow
おまえが好きでしていることは自分の首を絞めかねない
Don’t you draw the queen of diamonds, boy
ダイヤのクイーンは引くんじゃないぞ
She'll beat you if she's able
いつおまえを打ち負かすか分からない
You know the queen of hearts is always your best bet
ハートのクイーンが一番の手だと決まってるんだ
Now, it seems to me some fine things have been laid upon your table
もうテーブルには申し分ない物も並んでるじゃないか
But you only want the ones that you can’t get
なのにおまえは手に入らない物ばかりを欲しがってる
Desperado, oh, you ain't gettin’ no younger
ならず者よ 日々若返ってるわけじゃない
Your pain and your hunger, they're drivin’ you home
その傷と渇望こそがおまえを家へ連れ戻す
And freedom, oh, freedom, well that’s just some people talkin’
ああ自由なんてのは一部の人間のたわ言さ
Your prison is walkin’ through this world all alone
おまえの入る檻が孤独にこの世を生きてるだけだ
Don’t your feet get cold in the winter time?
冬には心細くならないか?
The sky won’t snow and the sun won’t shine
雪も降らなければ太陽も照らない
It’s hard to tell the night time from the day
昼と夜の区別もつかない
You're losin' all your highs and lows ain’t it funny how the feeling goes away?
おまえは喜びも悲しみも失ってる 感情が消え去るなんておかしな話だろ
Desperado, why don’t you come to your senses?
ならず者よ 地に足を下ろしてみないか?
Come down from your fences, open the gate
その柵から下りて 扉を開いてくれ
It may be rainin’, but there’s a rainbow above you
雨が降っているかもしれない だがおまえの頭上には虹がかかる
You better let somebody love you
愛されることを受け入れるんだ
(Let somebody love you)
You better let somebody love you before it’s too late
誰かの愛を受け入れるんだ 手遅れになる前に
訳:筆者
リプライズ
Doolin-Dalton / Desperado (Reprise)
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【Doolin-Dalton 部分 省略】
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(2:04)
The queen of diamonds let you down
ダイヤのクイーンはおまえを失望させた
She was just an empty fable
彼女は中身のないまやかしだった
The queen of hearts you say you never met
ハートのクイーンになど会ったためしがない おまえは言う
Your twisted fate has found you out and it's finally turned the tables
ひねくれた運命がおまえを見抜き 突き落とした
Stole your dreams and paid you with regret
夢を奪い その償いに後悔を与えた
Desperado
ならず者よ
(Is there gonna be anything left, is there gonna be anything?)
(その行く末に何が残る? いったい何が?)
You sealed your fate up a long time ago
ずいぶん昔におまえは運命を閉ざした
(Ain't it hard when you're all alone in the center ring?)
(リングにたった一人でいるのは辛いだろう)
Now there's no time left to borrow
もう終わりにする時だ
(Is there gonna be anything left?)
(その行く末に何が残る?)
Only stardust
ただロマンが
(Maybe tomorrow)
Maybe tomorrow
残るだけかも
Maybe tomorrow
その先には
(Desperado)
(ならず者よ)
.......
.......
訳:筆者
楽曲「Desperado(邦題:ならず者)」について
この曲が収められているアルバム作品『Desperado(邦題:ならず者)』は、コンセプトアルバムである。しかし、アルバムを通して一貫した物語が描かれているわけではなく、“ウェスタン/アウトロー” というコンセプトまたはある種の雰囲気がアルバム全体に通底する、という体裁である。
この歌のリードボーカルを担うドン・ヘンリーが、1968年頃に書き始めた。ヘンリー若干21才の頃。
1972年(ヘンリー25才頃)、ヘンリーによるこの未完成曲は、タイトルが “Desperado” ではなく、レオという名のヘンリーの友人に向けて綴ったものであり、歌い出しは、“Leo, my God, why don’t you come to your senses. You’ve been out ridin’ fences for so long now.” だった。メロディーやコード進行は現在と同じだった。タイトルが星占いに関係するものだったと思う、とヘンリー自身が明かしている。この年に、この曲をヘンリーとグレン・フライとで仕上げることになる。
アルバムのコンセプトが “アンチヒーロー” や “ウェスタン/アウトロー” の方向へ動く流れにおいて、“desperado” を扱う曲となり、フライが未完成部分を補っていった。多くの日本人が葛藤する “なぜ邦題がならず者問題” だが、曲名がアルバムのテーマから来ているとなれば、ストレートに「ならず者」として筋が通っている。曲を単独ではなくテーマをまとった作品と捉えると、比喩としての “ならず者” が、よりすんなり受け取れる。そして、“desperado” とは “向こう見ずのならず者” のことである。また、学校英語の経験によって理解する人はたいてい "despair=絶望" の固定イメージで対するが、"desperate" の主な意味が “自暴自棄の、必死の” である。1973年(ヘンリー26才頃)、アルバム『Desperado』が発表された。この曲はシングルカットされていない。
reprise と呼ばれる、続編のような曲が存在する。アルバムの最後の曲「Doolin-Dalton / Desperado (Reprise)」であり、内容の後半が「Desperado」の reprise である。ここで本編の前日譚とも言える描写がなされ、種明かし的な要素となっている。
カバーでは、カーペンターズのカレンが、稀有な歌唱力と持ち前の愛情深い歌声をもって、カレン節デスペラードを築いている。カレンはいつだって素晴らしい。そして惜しい、悲しい。邦題は「愛は虹の色(デスペラード)」。ダイアナ・クラールのジャズ版もあれば、リンダ・ロンシュタットの朗々版もひとつの味だが、世界観に適うのはイーグルスやカーペンターズの歌声だろう。
カレン節版
"Your prison is walking through ..." の箇所をカレンは "You're a prisoner walking through ..." と歌っていますね。ドン・ヘンリーの歌う詞が正しいのでしょう。普通 prison は walk through しないので、勘違いするのももっともかもしれません。
レオは立ち直れたのか?名曲の起源となった彼は今どうしているのだろうか。
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