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数字をいうと説得力が増すんだってね

そういうことにまったく興味ないんだけど、「このように話すと説得力が増す」とか「こういった言い回しをするとひとは納得する」なんていう話し方テクニックが耳に入ってくる。

その中のひとつに「数字を使うとよい」ってあるよね。これは何度も耳にするから定番中の定番なんだろうね。



さて、昨日桃をぐにゃぐにゃ曲げたけど(本来は矯める、という)この日、もう一つ折って曲げる(矯める)という技も伝授した。

見本で使ったので短くなっちゃった

このように棒状、味もそっけもない啓翁桜。

切立きったての花器にぽいと入れればこんな感じ。枝に表情もないしなんだか寸足らず。

物理的にはむ~~りぃ~~だけど技術を使えばこのような向きに立ってくれる。これだけでも四苦八苦する弟子もいる。

今回はここからが本番。

ばき、ばき、と枝を折っていく。桜や梅、桃、木瓜なんかのバラ科の枝ものたちはこれをやってもがっつり咲いてくれるからモンダイなす。

ちと、上から覗いてみよう。タネも仕掛けもござらぬ。技術だけでこのようにもっていける。

写真では分からぬので残念無念だけど、さらにちと手を加えれば器の縁にまったく触れずに立つ。


ってなことをやったんだけど、お弟子さんは「これぞ、ざ!いけばな、やったった!って感じですね~」と感激してくれた。

「けど、自分だけじゃできないですぅ~~」



月イチ稽古、ということは365日のうち稽古は12回だけ。その上、7,8,9月は夏休み、12,1月は年末年始で忙しいから休み、となれば365日のうちたった7回しか稽古はない。

20年習ったとしても運よく毎年桜を触れても20回しか稽古できない。相手は植物、その月の稽古のときに桜がなければ20年習ったとしても10回しか稽古できない可能性だってある。

という話をしたらこの日のお弟子さん「えええええええ~~~~~」と驚いたけど「そうですよね、それじゃできるようになるわけないですね」。やってみないと分からないことってある。

この技術は感触、感覚をしっかり感じてもらいながら教える。ほんのちょっとした加減、気のゆるみでバキと折ってしまう。手が覚えるまで気が遠くなるくらい繰り返し練習しないと習得できない。

「繰り返し繰り返し練習してここまでなら折れない、これ以上だと折れる、その感覚感触を自分の手に教えるんですよ、上達の方法はたくさんたくさん植物を触る折る、それしかないですよ。」

「手に感触をしっかり教えてね。桃の感触、桜の感触、違ったでしょ。しっかり手に教えておけば他の植物を触ってもこのコは矯められる、このコはムリ、って手が教えてくれます」

そして「桜と桃、2つ大変ならどちらか置いていってもいいわよ」と言ったけど「いえ、両方持ち帰ります。練習します」

時間がかかってヘトヘトの稽古だったのに頼もしいお返事。

我が弟子は頑張り屋さんもいて幸せなことだ。




いけばな教室 西宮市
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