読書記録|🍊蜜柑|芥川龍之介|モノクロがカラーに変わる瞬間がたしかにある
だいすきなだいすきな 芥川龍之介の蜜柑🍊
窪田等さんの朗読がすき。久しぶりに文章に目を落としながら、耳も澄ませながら・・・読みました。
相変わらず 素晴らしいーーーーー
列車の中に「私」の重く鈍い疲労と倦怠感。白と黒だけの風景。どことなく苛立ちや閉塞感を感じる描写。そこに「小娘」の頬とマフラーの赤さが可愛らしいくもあり、不釣り合いでもあり。
列車の中にどんどんどんどん立ち込めるグレーの煙。
ついに。この瞬間に 泣きそうになる。
ーーーーーそこにはモノクロからカラーに変わる瞬間がたしかにあって。閉じられた世界が、ぱあああああっと開けていく。
何かが変わったわけではないのだけれど・・・それまで閉ざされていた「私」の内側が外へと開かれていく感じ。ささやかなずれが生まれた。
「私」の鼓動がきこえる。
余韻がたまらない。素晴らしい・・・・・・・・・
