【初乗車ブログ】超特急に出会って、3日間ご飯が食べられなくなった話

超特急史上最大キャパとなった会場の初日が、私の初乗車だった。

2025年 8月7日にさいたまスーパーアリーナ スタジアムモードにて開催された、「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025 EVE」

これが私の初乗車である。初乗車後、私は3日ほど食欲がなくなった。そんな私を見た母は「人は恋をするとアドレナリンが出て食欲がわかなくなるんだよ」と言った。


大学2年。アイドルを好きになって15年ほど。惰性でライブに行き、惰性でCDを買い、惰性でオタクをしている。推したちの出演番組はまともに見ない。無料の配信も見ない。現場も遠征したり昼夜入ったりすることには興味がなくなっている。同じ舞台に複数回行くと飽きて寝落ちしていたくらいなので、ライブだろうと同じものを複数回も見るのは飽きるだろうしつまらない、それなら全く知らないジャンルの現場に行きたい、と思っていた。

ある日のこと。朝5時からの早朝バイトを終え、適当な服に着替えて横浜アリーナへ。道中のバスの車内で初めて聴くアルバム曲。流石に開演までに覚えなきゃ……。そうやって参戦した好きな人たちのツアーではちゃんと泣いて、やっぱり大好き、って思う。だけど一週間も経てば忘れている。購入したグッズも開封せずぐちゃぐちゃに部屋で散らばっている。

授業、レポート、インターン、バイト、サークル、飲み。コロナ禍が開けた大学生活は忙しいけれど楽しかった。見渡せば周りに非オタの友達。あれ、アイドルが居なくても人生って楽しいのかもしれない。大1の春に同じ事務所のアイドルを推してる同学科の友人たちと鑑賞会をしたけれど、そのメンバーも半分以上がオタ卒していた。20歳女、もしかして男性アイドルを好きなのって恥ずかしい年齢なのでは?

お金はなかったけど、やっぱり中高生オタクだった日々がいちばんきらめいていた。新学期の自己紹介で好きなアイドルの話をして、原宿のサンキューマートで買った生写真を入れられるメンカラ筆箱を使い、LINEのホーム画もトプ画もアイドルだらけ。なのに20歳の私はドルオタがバレないように、バンドやお笑い、女子ドルなど、自分基準で男性アイドルオタクよりは印象良く見えそうな現場で撮った写真だけをInstagramに残している。

全開アイドルオタクだった10代の私は、かなりキモかったかもなって思う。だけど、何かを、誰かを、心の底から大好きになれるのは、夢中になれるのは、10代の特権だったのかもしれない。もう私は、あんなふうにオタクできない。

それが、2023年末から2024年の春にかけて、応援していたふたりのアイドルに関してオタク人生を揺るがす出来事が立て続けにおきた。詳しくは割愛するが、その出来事について荒れるTLを眺めながら、何だかもう全部どうでもよくなってきてしまった。別にいま、現実世界の人生楽しいし。

ああ、オタ卒するならここかもしれない。2024年、私は初めてファンクラブを更新しなかった。

オタクを辞めたオタクはどうなるかというと、持て余した熱量をなんとなく別ジャンルに移動させるだけだ。U-NEXTで見た某ドラマにハマり、M-1の予選で好きな芸人が増え、女子ドルを見漁る。でも、その瞬間は推しのことで頭のなかがいっぱいになるも、すぐに飽きてしまう。自分の人生の基礎のところに推しがいるみたいな、その人を好きなことが自分のデフォルト設定になってるような、あのころのときめきもふわふわした気持ちも、味わえなかった。

オタクが無理なら恋愛を、というのも上手くいかなかった。久しぶりに彼氏ができたが、一週間で別れたいと伝えてしまった。よく考えたら一年以上続いた恋人はいたことがなくて、舞台上の好きな人より優先できる相手を作るなんて無理なんだと悟った。それなのに、惰性でしかオタクできない。アイドルオタクに戻りたいのに、本気になれるアイドルがいない。もしかして詰んでる?

院進を決め、実習や調査に追われる大学四年の春。疲れて帰宅したときに見たいと思ったのはやっぱりアイドルだった。まずは降りた推したちを見漁った。それから、現場にも足を運んだ。突然現れて全てを奪ってくれるような出会いを待っていても仕方がない、自分から本気になれるアイドルを探しに行こうと思ったのだ。少し気になっていたとあるアイドルさんの単独ライブのチケットを有難いことに譲っていただき、大阪まで初めての単番遠征もした。それでもやっぱりだめだった。ライブ自体は楽しくても、判断力が鈍るような『好き』の感情が持続しない。

気づけばもう夏だった。アイドルをひたすら見ているせいでU-NEXTを活用できていないことを思い出し、食わず嫌いしていたBL実写ドラマを観ることにした。風間俊介さん目当てで『40までにしたい10のこと』の1話を視聴したところ、結構面白かったのだ。来月でU-NEXTの契約を切るつもりで、最後に挑戦してこなかったジャンルを含めたいろんな作品を観て少しでも元を取っておこうと考えたわけだ。手始めに選んだのは、高校のとき2次元オタクだった友達が原作を好きで、タイトルだけ知っていた『チェリまほ』だった。そのタイトルから想像してたものとはかなり裏切られた。BLドラマの印象が大きく変わり、次に『美しい彼』、そして『チェリまほ』の"六角くん"が主演の『みなと商事コインランドリー』と進んだ。そこに、みどりの窓口が待っているとは知らず。

アイドルオタクとの掛け持ちでゆるく某俳優さんのオタクもしていたので(ちなみにスタダ俳優さん)、ドラマを見るとつい推し俳優を探してしまう。ドラマ見漁る生活のために気になる俳優さんがどんどん増え、どなたかのFCに入ろうかな……と考えるようになった。ボーイズグループに所属されている方については、MVやパフォーマンスの映像も見に行った。もちろん、クレジットに書かれた『草川拓弥(超特急)』も例外ではなく。グループのお名前とEBiDAN所属なことは存じ上げていただけで、代表曲の『My Buddy』もこのとき初めて聴いたと思う。実はどこかで耳に入っていたのかもしれないけど。

それからはみなしょーを繰り返し見た。電子で原作も購入した。原作まで読んで気づいたのが、演技がナチュラルすぎて『演技力が見事だ』という部分に目がいかないことの凄みだ。西垣匠さんのことは別のドラマで知っていたが、平和な海辺の街でおこるピュアなラブストーリーをあんなにも自然体に演じられる草川拓弥さんという俳優さんをこれまで知らなかったことを悔しいと思った。だって、湊さんはちゃんとどこか冴えないアラサーに見えるのだ。けれど、よくよくお顔を拝見すると、めちゃくちゃ整っていて、かわいい。超かわいい、ベビーフェイス。

アイドルの推しが欲しかった私のまえに突然現れた、『草川拓弥』と『4号車 タクヤ』のふたつの顔を持つひと。『超特急』への興味がわいてきた私は、草川拓弥くんの歌うシンみなイメソンが聴きたい……と思い、Twitterで『シンみな イメソン 超特急』と検索した。(まだこのときは全員歌ってると思っていた。)すると、『Billion Beats』をおすすめしているツイートを発見し、そのままサブスクで再生してみる。

どう考えても草川拓弥さんの声は聴こえないのに、もうそんなところに意識はいかなかった。歌詞も良ければ歌もめちゃくちゃうまい。それから新世界のlive ver.があることに気づき、それも再生する。

良い意味で唖然とした。びっくりした。喉から音源以上だった。これだけで、超特急のライブにめちゃくちゃ行ってみたくなった。だって歌がうますぎる。せぶいれの歌にはそれだけの力があるんですよ……。

もっともっと超特急の曲が聴きたくなって、次に新世界のlive ver.のなかから『gr8est journey』を選んだ。なんとなくタイトル的に私の好きな曲な気がした。

私は明るく希望を歌う曲こそアイドルソングだと思っている。アイドルには恋や愛より、夢と希望を明るく真っ直ぐ歌ってほしい(思想)。スタダのオタクに伝わりやすいところで言うと、私は超とき宣の『きみと青春』が大好きだ。わたしのなかで王道アイドルソングっていうのは、『かわいいメモリアル』よりも『トゥモロー最強説!!』と『きみと青春』だって思っている。

だから、『gr8est journey』もぶっ刺さった。良すぎて泣いちゃった。深夜だったのは多分にあるけど、それにしても、『草川拓弥さんというイケメンがいる』ことしかほぼ知らないグループの曲で泣くとは思わなかった。

歌がそれはもうめちゃくちゃ上手いのに、バンドやアーティストの歌声とは違うと思った。あまりにもアイドルの歌声として大正解すぎる。これはめちゃくちゃ歌の上手くて、歌うことが大好きで、歌うために生まれてきたみたいな、そんなアイドルの歌だ。ひとつひとつの歌詞と音符がきらめいて聴こえるのは、アイドルの歌声だけの特殊スキルだと思う。そうじゃないと、こんなにもまっすぐ夢と希望を語る歌詞に歌声が負けちゃうから。 私の理想のアイドルソングの頂点。アドレナリンがどばどば出て、一曲の満足感じゃない。普段使ってるTwitterの鍵アカに『超特急よすぎるかも』とかなんとか呟いてると、8号車さんのツイートが目に入った。(元々みなしょー関連ツイにいいねをしていたから、8号車さんのツイートはよく流れてきていた。)

『いつもならファンクラブ会員でも入手困難なんです!そのチケットが一般で購入できます!8月7日が空いていて、超特急のライブに興味のある方はぜひ!』

だいたい、こんなような内容だったと思う。元ツイを見つけられなくて申し訳ない。

第一にBillion Beats をシンみなイメソンとして挙げてくださったツイート、第二に『いつもは入手困難なチケットが今なら手に入る』と教えてくださったツイート、これらを呟いてくださったおふたりの8号車さんには感謝しかないです。

気づけばEVEたまアリ8月7日のチケットを購入していた。
流石に一瞬は悩んだ。一瞬悩んで、一旦外に出て新鮮な空気を吸ってみた。深呼吸しながらも、生で超特急の曲を聴きたい、ということしか考えられず、とりあえず一度だけ行ってみようと決めた。

"よーーし!チケット取っちゃった!!草川拓弥くんのこと本格的に調べるか!"
この状態でライブまであと約2週間。まだ超特急がいま何人組なのかもしらない。

まずは推しメンになる予定のタクヤくんについて調べつつ、サブスクで超特急の曲を少しずつ履修していった(その週は忙しくて動画をゆっくり観るような時間がなかった)。この頃にやっとツインボーカルなのも把握した。タカシくんとマサヒロくんとアロハくんが混ざる〜、とか言ってて、顔と名前は全然一致してない。鍵アカで『私は超特急のキレキレパフォーマー草川拓弥さんが好きなのか、それともキレキレダンスをする湊晃と同じ顔をした男にドギマギしてるのか分かりません。』なんて呟きもしていた。まだみなしょー出のタクヤさんの茶の間、という感じで、到底ファンと名乗るようなレベルではないという自覚はあった。だから緑ペンラだけ買って当日は楽しむけど、ライブに行くのは今回きりかな、と思っていた。

とはいえ、せっかく買ったチケット。
メンバーの顔と名前がまともにわからないんじゃMCはきっと楽しめない。当日はできる限り全力で楽しみたい。そのために9人のキャラをある程度知りたいと思っていたところで、忙しい1週間が終わった。

7月もそろそろと終わろうとするころ、メンバーを知るにはパフォではなくバラエティ動画だと考え、はじめて超チューバーを見ることにした。なんとなく気になって再生したのは1桁ドライブ。タクヤくんが出演しているから選んだところはある。
飽きっぽい私が最後までとっても楽しく見ることができた。意気込んでバラエティしている雰囲気はない緩いトーク。その自然体っぽい感じがむしろとっても面白くて楽しくて、5人のキャラを掴むこともできた。そして、やっとアイドルとしての、グループにいるタクヤくんを知ることができたとき、なんとなくタクヤ推しじゃないという気がした。1桁ならカイくんかタカシくんだな……と感じたところで、2桁の4人のことも知りたくなって、超チューバーを見る手が止まらなくなった。

最終的に推しメンはタカシくんに落ち着くのだけど、9人ともあまりに魅力的で、なによりも『超特急』という箱が好きだと思った。それでもタカシくんを選んだのは、経験と直感が半分ずつ。私の元推したちに似ているところが多かったのと、エビライ2024の純情シンドロームのタカシくんが王子さますぎてその輝きで目が焼かれたから。経験上、カイくんとタカシくんとアロハくんは私の好きなタイプのアイドルで、さらにエビライ2024のタカシくんを見て直感が働いたというわけだ。悩みに悩んで7日は白ペンラを買おうと決めてからそろそろ1年が経つけど、超特急みんなを大好きなまま、タカシくんのことはもっともっともっと大好きになっているので、あの選択は正しかったなって思う。

タカシくん推しに心を決めたのが確かライブの1週間まえとかで、なのに前日になって"本当にそれでいいのか?"って不安になった。7日に会場で夢8とSolars.に入会する気でいたのが大きい。FCという1年契約のものにお金を使って、来月には飽きていたら?明日のライブがつまらなかったら?ライブで推しメンが変わっちゃったら?って怖くなってしまった。用意された座席もいわゆる天井席だと思われて、より明日のライブが不安になっていく。

全然ライブを楽しめなかったらどうしよう。FCに入ったことを後悔したらどうしよう。それでも、公式YouTubeの『1分でわかる超特急〇号車』シリーズを見て、改めてタカシくんが一番好きだと思ったし、超特急を知ってからの約2週間があまりにも濃くて楽しい時間だったから、1年後には飽きていたとしてもファンクラブ会費を払う価値があると考えなおした。そのくらい、超特急に出会ってから初乗車までの時間は、本当にキラキラしたていた。特に超チューバーを見始めてからは、周りの世界の彩度が1段階あがって、毎日ふわふわして幸せだった。オキシトシン、いっぱい出てたんだと思う。久しぶりにこんなにもアイドルグループに熱中できて、それだけでも嬉しかった。惰性でなんとなく追うんじゃない、もっと知りたいもっと見たいって心から思えるのは久しぶりだったから、そんな気持ちを思い出させてくれただけでFCにお金を払う価値があると思った。だから、たとえ1年後には興味を失ってても、明日のライブが楽しくなくてもいい。ファンクラブに入ろう。

翌日、たまアリに来るのは三年ぶりとかだったと思う。超特急のことを気になっていると呟いてからフォローいただいたFFさんに会えたりもした。一緒に、ぬいで写真を撮ったり、会場限定ドリンクを飲みに行ったり、こんなド新規に優しくしていただいて8号車さんは素敵だなって思った。前界隈では8割がた単番だったし、連番組んでもお互いにモチベ低くて開演ギリギリまで会わないのが普通になってたし、オタ垢もまともに動かしてなかったし、……というわけで、開演前にFFに会って時間を潰すこと自体が本当に久しぶりでそれも楽しかった。現場ってこういう楽しみもあったんだよなって思い出せて嬉しかった。

女子ドルと芸人界隈にいたおかげでランダムグッズにはさほど抵抗はなく、初期費用のつもりで、前日まであんなに不安に苛まれていたわりにはいろいろ買ってしまった。夢8とSolars.に入会してFCブースへ行き、勢いでエポスまで申し込んでいた。昨日の不安はなんだったんだ……と自分でも思うくらい、超特急に会えるってだけでかなりハイになっていた。だけどいまから始まるライブを絶対に楽しめる自信も、1年後も好きな自信も全くなくて、ぜんぶこの約2週間が楽しすぎたことへのお礼のつもりだった。推しメンも変わるかもしれないし、まだまだ箱推しに近い状態だったからランダムも一切交換せず。

入場すると案の定、天井席だった。一般なんだからそりゃそうだ。着席したら一時的に引っ込んでいた不安が増して増して、この距離で楽しめるのか?と怖くなった。近くで見れたらハマれたかもだけど、こんな距離じゃつまらなかったで終わって飽きちゃったら……と怖くなる。慣れているはずの単番でこんな心細いのははじめてだった。

それを吹っ飛ばしてくれたのは他でもない推しメンだった。

そう、めちゃくちゃオレンジになってた。髪が。

私はアイドルの派手髪が大好きで(泣)黒の方が好きな人もいるんだけれど、基本的には派手髪が好きで(泣)あとめちゃくちゃ似合ってる。タカシくんのオレンジ髪は本当に似合ってる。

ほんとに、崩れ落ちるとこだった。オレンジだってわかった途端、会場内も悲鳴がえげつなかった。新規だけど8号車のみなさんと一緒に悲鳴あげて腰を抜かすことができて楽しかったです。
ちなみに、前日は不安に苛まれてまともに眠れなかったうえに物販列にも数時間並んだため、コンディションが少々悪かった。そのせいもあるのか、衝撃が大きすぎたからか、タカシくんのオレンジ髪を見た途端に、ふくらはぎをつった。ライブ中にふくらはぎをつったのは超特急が初めてだよ。

あとさ〜〜〜〜!!ライブ中のタカシくんってイケメンすぎる。可愛くてキラキラしてる王子さまみたいな子だと思ってたから、ギラッギラしたイケメンでてきて目を白黒させてしまった。YouTubeでふわふわもちもち喋ってるかわいい子はどこへ……?と思ってたら、MCではふわふわもちもち喋ってて安心した。かわいい。

オレンジ髪って本当に見つけやすくて、まだ超特急に慣れていない私は助かった。天井席からもどこにいるかすぐに分かる。ずっと派手髪でいいよ。とはいえ、どんな髪型でもタカシくんなら好き〜って言っている自分が想像つきますが……。

ちゃんとセトリ曲は履修していったはずなんだけど、やっぱり駆け込み乗車すぎたからかそれぞれの曲についての記憶はほとんどない。ただ、それでも、めちゃくちゃ楽しくて時間が経つのが本当に早かった!!途中の映像パートで「そろそろ1時間は経ったかな?」と腕時計を見たら、2時間経ってた。ビックリして声出るかと思った。こんなに楽しい、時間が経つのが早いライブは久しぶりだった。

練習していったドロイチのコールは本当に楽しかったし、その場で周りに合わせてやった超えアバも楽しすぎた。好きな人に大きな声で好きって叫べる超特急のライブってしあわせすぎる。

もうとにかくとにかくとにかく、楽しかった!

改めていま、EVEの円盤やセトリを見ると、もっとこみあげてくるものがある。この曲とこの曲を続けて披露するセトリってユーキさん天才すぎてやべぇ〜!!とか、いっぱいある。いま見たらもっと別の楽しみ方ができたと思う。私は本当にJesusが好きなのに、EVEで見たはずのJesusの記憶が1ミリもないのとか本当に悔しい。今ならもっともっと本気でコールできるはずの曲がいっぱいある。

それなのに、それなのに、一生忘れられないくらい、ただ、ただ、初乗車が楽しかった!!

コールして振りコピしまくるのが超特急のライブの醍醐味だと思う。けれど、それらが満足にできなくても、彼らのパフォーマンスは観てるだけでも心の底から楽しめる。彼らの全力のパフォーマンスはド新規の私のさまざまな不安を吹き飛ばしてくれた。

私は歌の上手いアイドルが好きで、ダンスにはさして興味がなかった。歌唱力が高ければ、踊らずに歌っててくれてもいいと思ってた。けれど、歌もダンスもレベルが高いに越したことはないと、初乗車を経て思わざるを得なかった。踊ってくれないより踊ってくれた方がやっぱり嬉しいね。長時間のライブでも飽きないし、なにより美しい歌声と美しい舞が合わさる瞬間にときめきが止まらない。

超特急のセトリは情緒不安メドレーと呼ばれるらしい。それもまた楽しかった。こんなのもありまっせ、とでも言うように多種多様なジャンルの曲が押し寄せてくるセットリスト。3時間、全く飽きない。飽きさせない。曲を把握しきれてないなかでも楽しかったのはそのおかげだと思う。MCも面白いけど間延びした印象もしない丁度いい尺感でよかった。ドラマ仕立ての幕間映像も質が高くてずっと楽しめた。周りの8号車さんを真似してコールしたりペンライトを捧げたり、楽しみたいって気持ちさえあれば初乗車であっても自分のペースで参加できるところもよかった。三日坊主もドン引きなくらい飽きっぽい私は、コールやら振りコピやら捧げやらやることがたくさんある超特急のライブがありがたい。そうじゃないと飽きてしまうので……。

ときめいて、笑って、感動して、叫んで、全部の感情の源泉がここにあるみたいな3時間だった。

帰宅後、3日ほどまともに食事が取れなくなった。アドレナリンが出すぎて食欲がわかなかったのだ。こんなこと初めてだった。

さまざまな界隈のオタクをしてきた。男性/女性アイドルから、邦ロック、そしてお笑いや俳優さんの舞台まで、いろんな"現場"に行ってきた。

それなのに、こんなに楽しい現場がまだこの世にあったなんて。信じられないくらい、超特急の初乗車は楽しかった。人生でいちばん楽しい現場だった。

中学のとき、友人が佐野勇斗さんに突如ハマったことをきっかけに、なーんとなく超特急やEBiDANのことは認知していた。だから、もしいつかEBiDANの現場に行くならM!LKさんかなと思っていたのだ。ところがどっこい、私にとっての沼は別のところにあって、まさか8号車になるなんて。超特急に興味を持って約2週間で迎えた初乗車が、私の人生でいちばん忘れられないライブになってしまった。

とはいえ、あまりにも急降下で落っこちていったから、熱が持つか不安なのは初乗車後も変わらず。正直、1年間好きでいられるかな……と思っていた。

気づけば2026年の7月。あれ、全然大丈夫でした。もちろん初乗車は一生忘れられないけど、REAL?もESCORTも、乗車するたび最高を更新し続けてくれて、超特急の天井のなさに恐ろしくなってくるまである。とんでもないグループを好きになってしまった。

演出に驚きすぎて記憶を失ったREAL?も、介護が必要なレベルで号泣したVS.超特急ライブも、新規の私が過去の超特急と向き合うことへの恐れを和らげてくれたESCORTも、Big Ta-Da! という曲との出会いも。この1年、超特急がくれた感情のすべてを、もっともっと書きたいけれど、一旦ここまでにしておく。だから、私がいちばん言いたいことを最後に。

私にとっての超特急は、「好きになったときが頂点」じゃない。最高を更新し続けてくれる彼らは、こっちが"惰性でオタク"なんてしようものなら叩き起こしてくる。乗車するたびに、(私って超特急のこと好きなんだ……)って目が覚める。常に全力を求められる感じ。かと思えば、8号車ひとりひとりの人生とも寄り添ってくれる。全力で超特急についていけないこともあるよねって、寄り添ってもくれる。そんなん、ずるいじゃん。あーもう、このままだと超特急でしか満足できなくなりそうだ。

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