「(再)上手な負け方。(8月16日)」
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健やかにお過ごしですか。
現在、noteの夏休みをいただいています。この日曜日という大切な余白のなかに、過去に反響をいただいた言葉たちを、「毎週アンコール再録」としてそっと置いておきますね。
今週は、歴史や先達の言葉から日常のヒントを紐解くお話です。お休みのひとときに、どうぞゆっくりとお楽しみください。
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『勝負は時の運。』という言葉がある。
辞書に当たると、
『勝負はその時々の運によるもので、
必ずしも実力通りに決まるものではない。』
明治の文明開花までの300年に届かんとする磐石な武家政権の礎を築いた、かの徳川家康。
その家康公も、若い頃はよく負けた。
最大の危機は「三方ヶ原の戦い」で、あなたもご存知の通り、戦国最強と謳われた武田信玄を相手に惨敗を喫した。
それはそれは目を覆わんばかりの完敗で、多くの家臣を失い、大将であった家康自身も傷を負う。一時は切腹を覚悟するほどで、"命からがら"逃げ帰った。
私が感心するのは、ここからである。
家康は、すぐに絵師を呼び、惨めな負け戦に打ちひしがれ、死の影に震える自身を描けと命じたのだ。
これは、なかなかできることではない。
あなたもそう思いませんか?
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この時、家康は戦わざるを得ない状況に追い込まれての戦さであった。とはいえ、相手は戦国最強の武田の騎馬軍団。その物量に、完膚なきまでにやられたのだ。
この時の家康は、確かに若く経験も思慮も足りなかった。
しかし、この時の悔しさをバネに、その後の乱世を粘り強く生き延びた。
私は、この『三方ヶ原』がターニングポイントとなり、のちの徳川家康を育んだと思っているがいかが?
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ここで、もう一つの言葉を挙げる。
智将とあざなされた野球監督のお言葉。
『勝ちに不思議な勝ちあり、
負けに不思議の負けなし。』
向かう先、相手のミスで、幸運が転がり込んでくるかも知れない。
でも、こちらが負けに至るのは、負けるだけの理由があるのだから、そこをしっかりと把握せよ。原因を明らかにして対策を固めて、次に活かそう。
『負けの原因を運気や他者に求めるな。自分の中に探せ!』と言い置いているのだ。
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私たちが生きる現代は、負ける事がすなわち、落命に直結する戦国の世ではない。
けれども、先達者の人生を賭した中から生まれた金言は《値千金》だと思う。歴史に学ぼうではないか。
先の世界大戦で、なぜ日本は負けたか。
ちゃんと総括され、きちんと教訓と学びを私たちは得ているか。
『戦いは始めるのは簡単だが、勝つにしろ負けるにしろ、その幕引きこそ難しい。頃合いをきちんと決めておくことが大事である。』
大戦末期から戦後処理に至る、あの混乱こそが、雄弁にそのことを物語っている。
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話を最初に戻そう。
『勝負は運である。だから負ける事もある。』
と言われた。
しかし、この言葉に全面的に酔ってしまい、負けから何も学ぶことなく、次に向かえば、先の野球監督の言葉、『不思議な勝ち』でなんとかなるかも知れない。
でも、あなたの周囲が負けの原因を学んでいれば、確実に負ける。しかも、前回以上のダメージとなるだろう。
「上手な負け方。」とは、なんだろうね。
さあ、負ける前に考えておこう。
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
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