「『風文』〜白檀の香りと、夏の午睡〜(6月16日)」
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みやびから次に『風文』を継いでくださるあなたへ。
大切なクリエイター仲間である「ゆらり」さん、そして「たび.」さんから、素敵な『風文』の襷(タスキ)を受け取りました。
【風文(かぜふみ)のこと】
/たび.
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風が運んでくる季節の便りに耳を澄ませるなかで、私の心にふっと蘇ってきたのは、大好きだったおばあちゃまと過ごした、ある夏の日の記憶です。
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子どもの頃、夏休みに訪れるおばあちゃまの家は、いつもどこか特別な時間が流れていました。
い草の香りが心地よい畳の上で、寝転がってお昼寝をする午後。
軒先でチリン、チリンと不規則に鳴る風鈴の音が、子守唄のように優しく私を眠りに誘ってくれました。

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しばらくして目が覚めると、少し汗ばんだ首筋を、縁側から抜ける涼しい風がそっと撫でていきます。
「みやび、おっきしたね」
そう言って、おばあちゃまが台所から持ってきてくれたのは、ガラスのコップに注がれた、ひんやりと冷たい「冷やしあめ」でした。

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生姜のピリッとした辛みと、麦芽水飴の優しい甘さ。
氷がカラリと鳴る音を聴きながらごくごくと飲むと、体の中からすうっと涼しくなっていくのが嬉しくて、思わず笑顔がこぼれました。
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おばあちゃまが動くたび、お召しになっているお着物の袖口から、ふわりと上品な香りが漂います。

「おばあちゃま、これなんの匂い?」
と尋ねると、
「白檀というのよ」と、優しく微笑んで教えてくれました。
あのどこか神秘的で、深く心を落ち着かせてくれる白檀の香りは、今でも私にとって「おばあちゃまの温もり」そのものです。
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風鈴の音、冷やしあめの甘さ、そして白檀の香り。
目に見えない風が、遠い夏の日の愛おしい記憶を、今の私の心へと運んできてくれたような気がいたします。
あなたの心には今、どんな風が吹いていますか?
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
🌟Special thanks:
たび. さま
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