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写真集175種、額装85点、2Lプリント3,000枚。写真展「P@RADE in アキハバラ vol.2」のつくりかた。

2026年8月16日(日)まで、秋葉原の書泉ブックタワーで「P@RADE in アキハバラ vol.2」という写真展を開催しています。あっとほぉーむカフェさんと我々akihabara recordsのコラボ展示ですが、今回つくったものをざっくり数字にすると、

写真集:175種類(35名×表紙5種)
額装作品:85点
2Lプリント:約3,000枚(まだ増えます)

です。改めて数字にすると結構な量でした。あっとほぉーむカフェのファンの方には十分魅力が伝わっているかなと思うのですが、フォトグラファー目線でも見所があるかなと思って今回noteにまとめてみました。週末のお出かけがまだお決まりでない方はぜひ。

写真集

今回参加いただいたメイドさんは35名。それぞれのメイドさんごとに30ページのオリジナルページを用意し、そこに全員共通のページを加えた、B5変形・全144ページの写真集を受注販売しています。
35名それぞれの写真を選定し、30ページ分の構成を考え、共通ページと組み合わせながら35名×表紙5種による175種類のデータを制作していくので、今回の制作の中でもかなり時間を使った部分です。1つのチームで、同じタイミングにここまで多くのバリエーションの写真集を制作・発行する例は、個人的にもなかなか見ない規模だと思っています。
写真集は受注生産のため、残念ながら今回の展示会場では実物をご覧いただくことができません。写真集の仕様や表紙のバリエーションなどは通販サイトで確認できますので、気になった方はぜひこちらも見ていただけると嬉しいです。
https://akihabararecords.myshopify.com/

展示

「P@RADE in アキハバラ vol.2」の展示は、大きく分けてP@RADEエリアと、今回チームメンバーのjunya watanabeが発売した写真集『電影都市 秋葉原』エリアの2つで構成しています。
同じ秋葉原をテーマにしていても、P@RADEと電影都市では写真の見せ方や作品の方向性が少し異なるため、会場全体としてまとまりを持たせながら、それぞれの作品に合わせて展示方法も変えています。

P@RADEエリアでは、会場の窓際を大きく使って額装作品を展示しています。今回の会場は書泉ブックタワー9Fで、窓の外には実際の秋葉原の街が広がっています。P@RADE自体が夜の秋葉原を舞台に撮影している企画なので、一般的な壁面展示だけではなく、写真と実際の秋葉原の景色を同時に見られるような展示にしたいと考えました。一方で、窓際は本来写真を展示するためにつくられた場所ではないため、額を設置するための機材も必要になります。今回は既製品だけでは対応が難しかったため、会場の窓や額のサイズに合わせて、展示用の機材もオリジナルで製作しました。

もう一つが、junya watanabeの写真集『電影都市 秋葉原』をベースにしたエリアです。こちらはP@RADEエリアとは少し展示方法を変えて、『電影都市 秋葉原』の世界観を会場でも感じてもらえるような構成にしています。展示しているのは、あっとほぉーむカフェのメイドさんを撮影したポートレートだけではありません。junyaがもともと得意としている夜のシティスケープも織り交ぜながら、秋葉原という街自体も見せる展示にしています。

メイドさんのポートレートの間に、夜の店舗や道路、看板、ネオン、建物などを撮影した写真を入れることで、人物だけを見るのではなく、その人物がどのような街の中にいるのかまで含めて見てもらえるようにしました。また、電影都市エリアでは額装だけではなくパネル作品も組み合わせています。P@RADEエリアと同じ展示方法に揃えるのではなく、写真のサイズや配置にも変化をつけながら、写真集の内容を会場に広げるようなイメージで構成しています。P@RADEがメイドさんを中心に夜の秋葉原を見せていく企画だとすると、『電影都市 秋葉原』は、もう少し街そのものに比重を置いた作品です。

機材

今回の撮影では、フォトグラファー2名でそれぞれ異なるカメラシステムを使用しています。機材構成は以下の通りです。

junya watanabe:SONY α1 II/G Master単焦点レンズ
yuuui:Hasselblad X2D II 100C/XCD単焦点レンズ

これはHasselblad X2D IIで撮影したX2D

それぞれが普段から使っているシステムや、自分の撮影スタイルに合った機材を使っています。そのため、同じP@RADEという企画の中でも、撮影者によってカメラの使い方も大きく異なります。
今回のような夜のストリートでのポートレート撮影では、暗い場所でのAF性能や取り回し、人物と街の両方をどこまで画面に入れるかなど、機材によって撮り方そのものが変わる部分もあります。最終的には同じサイズや仕様でプリントして展示しているので、異なるカメラシステムで撮影された写真を実際のプリントで見比べられるのも、今回の展示の一つの楽しみ方だと思っています。

機材協力

今回の展示と写真集の発行にあたりご協力いただいた企業様のご紹介です。

amaran様

撮影時の定常光として、amaran Rayシリーズをお貸し出しいただきました。コンパクトで取り回しがよく、ストリートで移動しながらの撮影でも扱いやすいのが印象的でした。光も安定していて、夜のポートレート撮影でも被写体を自然に照らしやすく、今回の撮影スタイルと非常に相性の良い製品でした。

SEKIDO様

yuuuiの利用するHasselblad Xシリーズ用に以下の機材をお貸しだしいただきました。特にXCD 1,9/80は、描写力もさることながら、X2D IIとの組み合わせでAFまわりの使い勝手が大きく変わったのが印象的でした。
XCD 3,5/135は以前から所有していたので、旧XCDシリーズの使い勝手についてはある程度分かっているつもりではありました。それでも、X2D IIに1,9/80を付けて使ってみると、特にAF性能の進化はかなり大きく感じます。
F1.9という明るさと80mmらしい立体感のある描写はもちろん魅力ですが、夜のストリートで使っていても、以前より明らかにピントの合う打率が上がった感覚があります。

[機材一覧:撮影メイド ななせ、かこ、ぴいち、ルルハ]
XCD 3.2-4.5/20-35E
XCD 2,5/90V
XCD 1,9/80

BTSよりXCD 1,9/80の利用シーンを抜粋

キヤノンマーケティングジャパン様

会場で展示・販売するプリント制作のため、Canon imagePROGRAF PRO-G2を2台お貸し出しいただきました。
今回は、A4サイズのパネル作品と2Lプリントの印刷を中心に活用させていただいています。展示ではかなりの枚数を制作する必要があり、作品ごとの色味や階調をできるだけ安定させながら、一定のペースで出力していくことが重要でした。そのため、2台体制で制作を進められたことは、今回の展示準備において非常に大きな助けになりました。
特に今回の作品は、夜の秋葉原を撮影した写真が多く、暗部の階調やネオンの色、人物の肌の表現など、プリントによって印象が大きく変わります。実際に出力しながら仕上がりを確認し、展示作品として納得できる状態まで追い込む工程でも活用させていただきました。

ほかにも会場には、来場いただいた方に自由に書き込んでいただけるメッセージコーナーや、写真をより気軽に楽しんでいただけるパネルコーナー、写真集やプリントなどを扱う物販コーナーなど、まだまだ紹介したいポイントがたくさんあります。

ただ、すべてを書いていくとかなり長くなってしまうので、ここからは他の展示紹介カットとあわせて、写真を中心に紹介していきます。

「P@RADE in アキハバラ vol.2」は、この週末で会期終了となります。気になっていた方や、まだ見に行けていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ会場で実際のプリントや展示をご覧いただけたら嬉しいです。

お時間のある方は、ぜひ秋葉原まで遊びに来てください。


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