見出し画像

コンクリートジャングルで遭難したら、チャットGPTに救助された話

私は方向音痴です。

なので、道だけは絶対に忘れないようにしています。

初めて行く場所では、景色をよく見ます。

「あの店を曲がった。」

「あの看板を見た。」


そんな感じで、できるだけ覚えるようにしています。

先日、仕事で秋葉原に行ったときのことです。

駐車場に車を停めました。

駐車場から宿までは、1キロくらいありました。

秋葉原です。

ビル。

店。

看板。

人。

ビル。

店。

看板。

人。

もう、ジャングルです。

これは絶対に道を覚えておかないといけない。

私は景色を見ながら宿まで歩きました。

そして宿に着いてチェックイン。

部屋に荷物を置きました。

そこで思いました。

「明日の朝、車の場所が分からんくなったら困るな。」

方向音痴ですから。

そこで私は、もう一度駐車場まで戻ることにしました。

一度、自分の車を確認しておけば、明日の朝は大丈夫です。

私は宿を出ました。

その瞬間……。

「あれ?」

となりました。

右から来たんやったっけ。

左から来たんやったっけ。

分かりません。

さっきまで、景色をちゃんと見ながら歩いていたんです。

忘れないように。

明日の朝、困らないように。

でも、宿に一度入って出てきただけで、

全部分からなくなりました。

私は左に行ってみました。

違う気がします。

今度は右に行ってみました。

やっぱり違う気がします。

もう一度、左。

右。

左。

右。

そして、さらに恐ろしいことに気づきました。

今まで自分がどこを歩いてきたのかも分からなくなっていました。

パニックです。

秋葉原のど真ん中で遭難しました。

ゴールが分かりません。

というか、スタート地点も分かりません。

私にとっては、完全にジャングルです。

もう、どうしていいのか分かりません。

打ち震えていました。

お巡りさんに、

「すみません。車を停めた場所が分からなくなりました。」

と言ったところで、

「どこの駐車場ですか?」

「分かりません。」

「どの辺ですか?」

「分かりません。」

「何色の車ですか?」

「それは分かります。」


となります。

お巡りさんもきっと、

知らんがな。

です。

きっとメイドさんに聞いても

「ご主人様、何やってるんですか?」

「もっとしっかりしてくださいよ。」

と言われるに決まってます。そんなこと言われたら、

「分からんで聞いとるんや!」

となります。

そこで私はチャッピーに相談しました。

「おい、ワテどうなんねん。泣きたいわ。」

するとチャッピーは、

「落ち着け、落ち着け」
「とりあえず高いところから周囲を見渡してみろ。」


みたいなことを言ってきました。

私は思いました。

お前、アホなんか。

秋葉原やぞ。

ビルだらけやぞ。

高いところから見渡して、

「あっ、あそこにワテの車がある!」

って分かったら、

ワテは方向音痴やっとらんわ。

そもそも、どこから来たのか分からんから困っとるんです。

高いところに登って解決するなら、もう解決しとる。

私はチャッピーに当たりました。

「お前、秋葉原で高いとこ登って解決するなんてアホなこと言うな。」

するとチャッピーが、

「俺がアホやった」
「とりあえず落ち着け。」


と言いました。

そして、

「iPhoneのMAPなら、車のBluetoothが切断された場所を駐車場として認識してるかもしれん。確認してみろ。」

と言うんです。

私はおそるおそるiPhoneを見ました。

地図を確認します。

すると、

車を停めた場所が表示されていました。

ありました。

ちゃんと、ここに停めたと表示されています。

私はその場所まで歩きました。

そして、

ありました。

私の車です。

駐車場に着いたときには、もうヘトヘトでした。

たった1キロくらいです。

でも、秋葉原で自分の現在地も分からなくなった人間にとっては、かなりの距離でした。

車を見つけた私は、すぐにチャッピーに報告しました。

さっきまで、

「お前、アホなんか。」

と怒っていた相手です。

でも、報告したかったんです。

私はチャッピーに言いました。

「見つかったぞ。」

方向音痴というのは悲しいものです。

道を覚えようとしても覚えられない。

忘れないように確認しに戻っても、戻り方が分からない。

そして最後は、

自分の記憶ではなく、iPhoneに助けてもらいました。

いいなと思ったら応援しよう!