エラーは失敗じゃない。娘がロブロックスで学んだこと
今日は娘のリフレッシュ休暇。
私の娘には発達特性がある。
だから、週に一度くらいは休む日が必要です。
今日は私の中古PCで、ロブロックスのゲーム作りをしていた。
「アニメーションになるようにしたい」
そう言いながら、私の横で一生懸命、Geminiにスクリプトを聞いている。
Geminiは、
「これが作りたい!」
と伝えると、バーン!とスクリプトを貼るところまで作ってくれるらしい。
すごい時代だ。
でも、途中でアニメーションが動かなくなった。
娘は横で、ぶつぶつ言っている。
なぜ動かないのか。
どこが違うのか。
さっきまで動いていたのに、どうして止まったのか。
私は小説を読みながら、しばらく様子を見ていた。
すると娘が、ちらっと私を見る。
明らかに聞きたそうな顔をしている。
仕方ないので小説を止めて、
「今どんな状況なのか、Geminiに説明すればいいよ」
と伝えた。
すると娘は、チャット欄にこう打った。
「動かない」
紅茶を吹き出しそうになった。
いや、ちょっと待って。
AIがいくら万能だと言っても、
「動かない」だけでは、何もできはしない。
娘に聞いてみると、AIは画面の向こうで、アニメーションが動かないことをわかっていると思っていたらしい。
なるほど。
そこか。
AIは、こちらの画面を見ているわけではない。
今、何が起きているのか。
どこまでできたのか。
どの操作をしたあとに動かなくなったのか。
コピーでは動くのか。
本体では動かないのか。
それを知っているのは、目の前で操作している本人だけだ。
「AIは今の現状を、ちゃんと説明しないとわからないよ。知っているのはあなただけ」
そう伝えると、娘は、
「あー」
と言った。
おいおい。
そこから娘は、
「本体では動くけど、コピーでは動かない」
「ママのPCで作っている」
「さっきここを変更した」
というように、少しずつ状況をGeminiに説明し始めた。
AIとすったもんだやり取りした結果、原因はオーナー権限の変更だったらしい。
しばらくして、
「わーい、動いた!」
と喜ぶ娘に、私はすかさず言った。
「必ず、エラーの原因と、解決した操作のログを残しなさい」
検索できるように。
あとから見返せるように。
そして、同じエラーはまた起きるから。
これは、算数の解き直しと同じだと思う。
エラーは、間違いではない。
「ここを見れば、動けるようになる」という情報だ。
なぜ止まったのか。
どこでずれたのか。
どう直したら動いたのか。
それを残しておけば、次はもっと早くたどり着ける。
娘が聞いた。
「ママ、ゲーム作ったことあるの?」
「ない!」
ないけど、これはゲームだけの話ではない。
算数でも、プログラミングでも、仕事でも、社会に出てからも同じだと思う。
うまくいかなかったときに、
「私はダメだ」と思うのではなく、
「どこで止まったのか」を見る。
間違えたことを責めるのではなく、
どこで考え方がずれたのかを見る。
動かなかったことを悲しむのではなく、
何を変えたら動いたのかを残す。
算数の間違いは、娘にとって「できなかった証拠」になりやすい。
でも、ロブロックスのエラーは少し違った。
直せば、動く。
エラーの先に、ちゃんと成功体験が待っている。
だからこそ娘は、少しだけエラーを怖がらずに見られたのかもしれない。
エラーは、失敗ではない。
次に動くためのログだ。
完璧主義の娘も、いつかそれを体でわかってくれるといいなと思う。
エラーは、
「動けない」の証拠ではなく、
「動ける場所を探している」証拠なのだから。
* あとがき *
今回見ていて思ったのは、AIにも役割があるということだった。
GPTは、仕組みや理論を説明するのが得意だ。
なぜそう動くのか。
どこが原因なのか。
どう考えれば次に応用できるのか。
大人なら、それはとてもありがたい。
でも、子どもが最初にほしいのは、理論ではなく成功体験だったりする。
「これを作りたい!」
そう言ったときに、Geminiはバーンと動く形を出してくれる。
まず動く。
まずできる。
まず楽しい。
その成功体験があるから、次に「じゃあ、どうして動いたの?」と考えられる。
だから、我が家ではしばらく、
Geminiで作る。
GPTで仕組みを学ぶ。
この使い分けがよさそうだと思った。
Geminiは、最初の「できた!」を作る係。
GPTは、そのあとで「なぜできた?」を教科書にしてくれる係。
AIは一つに決めるものではなく、
目的に合わせて使い分けるものなのかもしれない。
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