殺し合いゲームを作るな!
つい最近まで、娘夫婦はよく殺し合いゲームをやっていた。
機関銃を持って、自分を取り囲んだ敵を撃ち殺していくゲームだ。

そのとき孫は3歳くらいになっていたので、「○○(孫の名前)のいるところでこのゲームはするなよ」と娘に言った。
そんなゲームを見たら、人殺しをすることに抵抗を感じない人間になる恐れがあると感じたからだ。
そしたら娘は、「小学生でもやってるよ」と言って私の話をまともに聞いてくれなかった。
殺し合いゲームでなくとも、いろいろなゲームで主人公は敵と闘う。
主人公はたいてい3つくらいの“命”を持っていて、殺されても死なない。
3回殺されると死ぬが、ゲームを終了させてまた始めると、主人公はまた3つの“命”を持って登場する。
こういうゲームをしていたら、殺すことと殺されることの恐ろしさをあまり感じなくなるのではないか。
死んだと医者に宣告されて親族が葬式をしていたら、棺桶のフタが開いて死んだはずの人間が生き返って出てきたという例がごく稀にあるらしいが、ほとんどの場合は死んだらもうそれで終わりである。
死んだら生き返らないという厳然とした事実を子どもに教えなくてはならない。
なのに、死んでも死んでも生き返るゲームをしていたら、その感覚が希薄になると思う。
昨今、殺人事件が多発している。
そういう事件を犯す人間の中には、命を軽視する環境で育った人間が多いのではないか。
そう思うと、今のゲームの氾濫(はんらん)に危機感を覚える。
