「目にウロコのある生き物」がいた!
「目からうろこが落ちる」という慣用句がある。
何かをきっかけとして物事の実態や真実などに気付くという意味である。
それまで不思議に思っていたことや気づかなかったことを知って驚いたときなどに、「目からうろこが落ちた」と言ったりする。
この慣用句は、意外なことに新約聖書(キリスト教の聖典)に書かれていることに由来する。
ユダヤ教徒であったパウロはキリスト教徒を迫害していた。
そのパウロがダマスカスという町に向かう途中に目もくらむような光に包まれた。
イエスがパウロに、なぜ私を迫害するのだ、町へ行けばあなたのするべきことが告げられるであろうと語りかける。
パウロはその光で目が見えなくなっていて、ダマスカスの町で祈っていると、アナニヤという人物が目を治しにやってくるという幻を見る。
すると実際にアナニヤという人物が現れて、イエスが私を使わしたのですと告げる。
するとパウロの目からうろこのようなものが落ちて、パウロは目が見えるようになった。
そうしてパウロはイエスに帰依した…。
このパウロはキリスト教が発展する基礎を築いた人物であり、そのようなパウロがイエスの教えに目覚めるという重大な出来事だった。
この逸話から「目からうろこが落ちる」という慣用句というか「ことわざ」というかができたのだ。
私は慣用句をあまり使わないようにしているので「目からうろこが落ちる」も滅多に使わない。
「変な慣用句だな」と思っていたせいもある。
「目にうろこがある生き物なんているはずないじゃん」と思っていたからだ。
ところが最近、目にうろこのある生物が確認された!
ジンベエザメである。
沖縄県本部町の「沖縄美ら島財団」(「美ら海〈ちゅらうみ〉水族館」を運営している組織)が、ジンベエザメが目を防御する仕組みとして、白目をうろこで覆っていることを確認したと発表したのだ。


実際は「うろこ」ではなく「歯状突起」というもので、これで眼球を守っているらしい。
それが3千個も生えていているというのだ。

ジンベエザメが目を引っ込めて隠す能力があることもわかったという。

「ジンベイ」(陣兵衛羽織)は日本人に馴染みのある夏用の和服である。
「ジンベイ」は昔からあるが今もあり、男性あるいは子どもの着る和装のホームウエアのひとつになっている。

「陣兵衛羽織」について検索してみたが、ジンベイザメのような模様のものはなかった。
昔はあったのだろう。
その模様が、灰色で白色の斑点のあるジンベイザメに似ていることからこの名前が付いたようだ。
ちなみにジンベイザメは全長18メートルを超えることもあって、すべての魚類の中で現生最大の種である。
その巨大さと異様な模様のせいで「怖そう」と思う人もいるだろうが、ジンベイザメはオキアミなどの小さなものしか食べない優しいサメなのである。
可愛いマスコットになっているのもうなずける。

