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日本語は閔族などの言語と大陸の言語が融合してできたと思われる

日本語はどうやって成立したのだろうか?

これは私の長年の疑問で、その答えをずっと求めつづけてきている。

まず日本語はウラル・アルタイ語系の言語であることは大半の研究者が認めている。

(と思っていたが、それは昔のことで〈この小文は30年ほど前に書いた〉、今は「ウラル語」と「アルタイ語」は別の系統の言語と考えられているということを専門家から指摘された。その専門家はこの小文を「お笑い草だ」とコメントしてきた。以前も日本語のルーツについて書いたとき、数人の専門家から「茶飲み話ならいい」とメールで批判された。定説があってそれが信用できる場合はいいが、納得できないと思うときは素人だろうが玄人だろうが、自説を書いて何が悪いというのだろうか? 学者の世界というのはどうも狭量らしく、自分の考えと違うことを示されると感情的になる人が多いようだ。特に、素人がある学者の説を引用したりすると、その学説に反対する学者は頭にくるらしく、逆上して素人に対して暴言まで吐く。そんなことをするヒマがあるのなら、自分の研究を進めることに注力すべきだろう)

ウラル・アルタイ語系の言語というのは、モンゴル語、朝鮮語(韓国語)などのことで、その特徴は単語と単語を助詞でくっつけるというものだ。

くっつけることから膠着語(ニカワでくっつけるという意味)とも呼ばれる。

文法も日本語と同じである。

弥生時代に入ると主に朝鮮半島から大量の渡来人が日本列島にやってきた。

その渡来は古墳時代まで続いた。

研究者によると、その渡来数は70万人にものぼったそうだ。

飛鳥時代の飛鳥の人口の8割は渡来人かその子孫だったという調査結果もある。

それだけ大量の渡来人があったからには、古代の日本語に影響を与えないわけがない。

日本語のもとのひとつは古代朝鮮語だろう。

(ただし、日本が朝鮮を36年もの間、植民地にしていたため、日本語が現代朝鮮語に取り入れられた場合もある。例えば「新聞社」は韓国でも「シンブンシャ」と発音する。そういう例は除外して考えなければならない)

(こういうことを書くと攻撃してくる人がいる。以前、古代日本語は古代朝鮮語の影響を大きく受けた。例えば奈良は韓国語のナラ〈国の意味〉であり、「国」という意味の外国語を自国の首都名にするはずがない。アスカも古代朝鮮語らしい。当時の大和朝廷の支配層は古代朝鮮人だったのだろう。日本の建築技術なども古代朝鮮の技師たちがもたらしたものだと思う。日本には朝鮮系の神社がたくさんある。「ワッショイ」という掛け声が古代朝鮮語だという説もある……とか書いたら、「ウリナラ〈我々の国の意味〉だね。韓国語が日本語の起源だなんて韓国にかぶれすぎ!」とかいったコメントが押し寄せた。きっと日本が好きすぎて日本文化の源泉が韓国にあるなんて許せないという右翼かそれっぽい人々だったのだろう〈彼らは、かつて日本の植民地だった朝鮮半島をさげすむ傾向がある〉)

日本語がウラル・アルタイ語系の言語になったのはこのときではないか。

ただし、弥生時代の前の縄文時代の人もウラル・アルタイ語系の言語を使っていたと思われるフシがある。

なぜなら、縄文人は、大陸のバイカル湖近辺から日本列島に大量に渡来したと考えられているからだ。

弥生人の大量渡来により縄文人は北と南に追われた。

北に追われたのはアイヌ民族の祖先になり、南に追われたのは琉球民族(現沖縄県民)になったと考えられる。

バイカル湖近辺といえばモンゴルの近くである。

言語はウラル・アルタイ語系だったろう。

また中国の東岸からも多くの渡来人があったと思われているが、そこには漢民族ではなくビルマ(現ミャンマー連邦共和国)語系の言語を使っていた閔(ビン)族などが住んでいた。

ビルマ語はウラル・アルタイ語に似ていて、それが縄文人の言語のひとつのもとになったとも考えられるのだ。

国語学者の大野晋は、「タミル語が日本語の起源だ」という説を発表したことがある。

タミル語は、ドラヴィダ語族に属する言語で、南インドのタミル人の言語である。

その言語がタイやビルマに影響を与えた可能性は高い。

彼らが中国の東岸にまで達したこともあり得る。

閔族などの言語が日本語に近いのは、もとをたどればタミル語にあるのかもしれない。

その言語が縄文人の言語に影響を与えたのだろうか。

そう考えたほうが古代日本語の成立の謎解きに近づくことができるような気がする。

そこにウラル・アルタイ語系の言語を持った渡来人が朝鮮半島から大量に渡来した。

縄文語とウラル・アルタイ語はうまく融合できたに違いない。

しかし、何と言っても影響が大きいのは古代朝鮮語だと思う。

日本語には助詞の「が」と「は」の使い分けがある。

現代韓国語にもそれがあるという。

また現代韓国には日本語と同じく敬語もあるらしい。

日本語は、中国東岸に住んでいた閔族などの言語と大陸の言語が融合してできたと思われる。

現代日本語はほぼ完成されていると思うが、今後も変化するような気がする。

現在の日本語は中国語と古代韓国語と英語で形作られている。

中国語というのは漢字のことで特に熟語のことだ(和製熟語もあるが)。

古代韓国語というのは前述した通りだ。

英語はカタカナで表記されるものだ(和製英語もあるが)。

これからも日本語はやはり変わっていくだろう。