ノイズが走り
朝の報道が垂れ流す
名も無き者へのカテゴライズ
「ああ、また君か……」
指先から脳の芯まで
血潮の熱が凍えてゆく
視界は霞んで
匂いは死んで
心の味すら無味になる
窓を流れる
外界の虚は
醜いほどに眩くて
此の洞は大きく開き
凡てを吸い上げ
眼を閉じる
その冷たさが
冷たさだけが 心地いい
諦めてしまえば、気付かない
諦めてしまえば、傷付かない
諦めてしまえば
透明でさえ 名を喪くす
どろりと濁った血流は
壊れた秒針のように
破れた心臓を脈打たす
「もういいよ。」
もう───
いっそ、止めてくれ
埃に埋もれるまで深く
君の洞へ
いま、翳りゆく。
#詩 #ポエム