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デイビス、デニス、マクダニエルズ。「B.革新」を象徴する、今オフの3人のNBA経験者を、自分なりに比較分析。【バスケ】【Bリーグ】【エッセイ】



 「B.革新」にあたって、1人のバスケファンとして特に観たいと感じてたのが「NBA経験者」。良質といえるのが3人きた、「デイビス(三遠)」「デニス(島根)」「マクダニエルズ(神戸)」。
 いずれも「On4の新仕様」を意識した「SG/SFのスコアラー型」。でも細かくは異なる、だからこそ3人を自分なりに比較分析。






 今季、「B.革新」を迎える、日本バスケ界の新たなるステージ。
 ですけど自分は、「生観戦に区切りをつけての、新たなるシーズン」になります。
 悲しさ、悔しさ、もどかしさがないといえば、正直に嘘になる。でも、野球だってNBAだってそう、それと同じことなんだ、心の意欲・情熱・灯は燃え続けている、ただ、リアル事情に応じて、スタイルが変わるだけだから。

 そのような中で、今オフ(2026年オフ)、Bリーグの「B.革新」を象徴するといえる、3人の「NBA経験者」が、Bリーグ入りを発表しました。



 (1)「テレンス・デイビス」(三遠)(Terence Davis)
 (1997年5月16日生まれ、29歳。ドラフト外)
 (NBAで通算228試合[実質5年間]出場。元キングスなど)
 (193cm,91kg。SG/SF。キングスでの2021-2023の実質2年半で、6thマンで活躍)
 (キングス時代は「爆発力に優れる攻撃特化型の6thマン」で知られた)

 (2)「デクスター・デニス」(島根)(Dexter Dennis)
 (1999年2月9日生まれ、28歳。ドラフト外)
 (NBAで通算4試合出場。元マーベリックス。最も輝いたのは、2024-2026の、キングス傘下のGリーグでの2年間)
 (196cm,95kg。SG/SF)
 (NCAA時代は「守備職人」。得点能力の開花は、キングス傘下時代、プロ入り2年目以降)

 (3)「ジェイレン・マクダニエルズ」(神戸)(Jalen Mcdaniels)
 (1999年1月31日生まれ、28歳。2019年2巡目52位)
 (NBAで通算252試合出場[実質5年間]。元ホーネッツ等。最も輝いたのは、NBA4年目の2022-2023前半のホーネッツ時代で、レギュラークラスを務めてた)
 (206cm,90kg。SF/PF)
 (NBAでは「守備職人」。尤も2024-2025のウィザーズ傘下のGリーグでは一定の得点能力も。弟は、ティンバーウルブズで絶対不動の正SFを務める「ジェイデン・マクダニエルズ」[NBAで6年間、439試合])



https://www.basketball-reference.com/players/d/daviste02.html

https://basketball.realgm.com/player/Terence-Davis/NBA/84136/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Terence-Davis/D-League/84136/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Terence-Davis/International/84136/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/0/All_Leagues

https://basketball.realgm.com/player/Terence-Davis/NCAA/84136/Career/By_Split/Per_Game/By_Result




 (NBA、サクラメント・キングス時代、2022年1月、vsピストンズで35得点のキャリアハイの動画。背番号3がデイビス。
 3Pの名手のイメージだが、スピードを活かしたドライブで「アンドワンプレイ」に持ち込んだ場面もある。また、ハンドリングも、イメージよりは結構ある印象で、三遠には絶対的な正PGの佐々木がいるが、佐々木の不在時は自らハンドリングする1on1の場面が少なからず出る可能性が。)


 (NBA、サクラメント・キングス時代、2023年1月、vsロケッツで22得点の試合の動画。背番号3がデイビス。
 当時のキングスは「フォックス、サボニスのデュオ体制」が既に明確であった上に、同じポジションに「マリーク・モンク」の補強もあり、この年はパフォーマンス自体は例年通りであったが、出場機会が減少。よくも悪くも「爆発力をより強調した起用法」になり、それ故に「より3Pシューター化」を印象付ける動画になっている感が。
 オフにFAになり、NBA契約が叶わず、ポートランド・トレイルブレイザーズ傘下のGリーグ球団へ。で、2024年1月にアキレス腱断裂でキャリアが下降線に。)


 (直近のプエルトリコBSNでのプレイ動画。背番号7がデイビス。特に2試合目では「1on1からのダンク成功」もだし、「周りをより使えるようになってる」印象が。
 「クリストファー・スミス(広島)の強化版」になってる可能性がある[C・スミスは、本質的にはスコアラー型だが、必要に応じて周りを使えることも魅力の1つ]。
 「3Pの名手」のイメージはそのままに、スピード能力を取り戻していることが伺えることも、大きなプラスだろう。)



https://www.basketball-reference.com/players/d/dennide01.html

https://basketball.realgm.com/player/Dexter-Dennis/NBA/131930/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Dexter-Dennis/D-League/131930/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Dexter-Dennis/NCAA/131930/Career/By_Split/Per_Game/By_Result




 (Gリーグ、ストックトン・キングス時代、2025年2月、21得点の試合の動画。背番号9がデニス。
 5本の3Pを成功させているが、ダンクを決めたり、周りを使える場面も示している。)


 (Gリーグ、ストックトン・キングス時代、「2025-2026」のシーズンハイライト動画。キングス傘下時代では、「Gリーグファイナルに2年連続で導く原動力」になった。背番号9がデニス。
 特に印象的なのが、「跳躍力の高さ」。196cmだが、鮮やかなダンクは日本人受けするだろう。「積極的に1on1を仕掛ける傾向」「スピード能力に優れること」も伺える。それでいて「緩急を使える」「意外と周りを使える」こともプラス。)



https://www.basketball-reference.com/players/m/mcdanja01.html

https://basketball.realgm.com/player/Jalen-McDaniels/NBA/90832/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Jalen-McDaniels/D-League/90832/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Jalen-McDaniels/NCAA/90832/Career/By_Split/Per_Game/By_Result




 (NBA、シャーロット・ホーネッツ時代、2022年11月、vsセルティックスで24得点の試合の動画。背番号6がマクダニエルズ。
 このシーズンでは、2月にフィラデルフィア・76ersにトレード放出されるまで、正SFを務めるキャリアハイであった。
 この試合では、3Pを4本成功させてるが、本質的に「オフボール型」、つまり「使われる型」であることが伺える。)


 (NBA、シャーロット・ホーネッツ時代、2023年1月、vsロケッツで12得点・3アシストの試合の動画。背番号6がマクダニエルズ。
 206cmにしては細身であるが、リーチ[腕]の長さを活かしたダンクが印象的。また、意外にも自ら積極的にボールプッシュを仕掛ける場面も。)


 (Gリーグ、キャピタルシティ・ゴーゴー時代、2025年3月、vsブルーコーツで35得点のキャリアハイの動画。背番号6がマクダニエルズ。
 キャピタルシティ・ゴーゴーは、ワシントン・ウィザーズ傘下のGリーグ球団。
 35得点を挙げてるが、Gリーグでも「本質的にはオフボール型」であることが伺える。)



 ここまで挙げた資料・動画を踏まえて、「デイビス」「デニス」「マクダニエルズ」、それぞれの特徴を、自分なりに比較分析していきます。いわゆる「独断と偏見」にもなりますが。




https://www.basketball-reference.com/players/c/culveja01.html

https://basketball.realgm.com/player/Jarrett-Culver/NBA/107965/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Jarrett-Culver/D-League/107965/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Jarrett-Culver/International/107965/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/0/All_Leagues

https://basketball.realgm.com/player/Jarrett-Culver/NCAA/107965/Career/By_Split/Per_Game/By_Result



 (←なぜかいまだに、英語版のwikipediaの人物ページがない件。2023-2024には、豪州NBL・ブリズベンでのプレー経験もあるのにと。
 NBA経験はゼロ。でも、Bリーグを代表するSG/SFであり、193cm・95kgの体格であるのに、PFにも対応できることも特徴の1つです。)


https://basketball.realgm.com/player/Chris-Smith/International/80937/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/0/All_Leagues

https://basketball.realgm.com/player/Chris-Smith/NCAA/80937/Career/By_Split/Per_Game/By_Result





https://www.basketball-reference.com/players/n/nwabada01.html

https://basketball.realgm.com/player/David-Nwaba/NBA/58185/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/David-Nwaba/D-League/58185/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/David-Nwaba/International/58185/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/0/All_Leagues

https://basketball.realgm.com/player/David-Nwaba/NCAA/58185/Career/By_Split/Per_Game/By_Result





https://www.basketball-reference.com/players/d/dotsoda01.html

https://basketball.realgm.com/player/Damyean-Dotson/NBA/29195/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Damyean-Dotson/D-League/29195/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/Regular_Season

https://basketball.realgm.com/player/Damyean-Dotson/International/29195/Career/By_Split/Per_Game/By_Result/0/All_Leagues

https://basketball.realgm.com/player/Damyean-Dotson/NCAA/29195/Career/By_Split/Per_Game/By_Result



 比較対象の目安になるのが、「カルバー」「C・スミス」「ヌワバ」「ドットソン」という、Bリーグの既存のSG/SFになります。
 カルバー、C・スミスは「Bリーグを代表するスコアラー型」。ヌワバ、ドットソンも「NBA経験を持つスコアラー型」です。


 (1)「ジャレット・カルバー」
 (仙台。1999年2月20日生まれ、28歳。
 198cm,88kg。SG/SFだが、場面によりPFにも対応。
 NBAで4年間、144試合に出場。元ティンバーウルブズ等。「2019年1巡目6位」の経歴だが、NBAではノンシューターの烙印。
 昨季にBリーグの仙台に入団。得点王に輝き、30分換算EFF[26.65]、TS%[59.2]。3PとFTの合計成功数は「13.20」。
 USG%が「37.8」ととても高いが、これは仙台の選手編成的に仕方ない面が大きい。
 日本人選手の質に優れるとはいえない仙台を、「35勝、勝率.583」に導く原動力に。本人曰く「必要とされる場所についに出会えた」とのことで、今オフも仙台に残留。)

 (2)「クリストファー・スミス」
 (広島。1994年3月8日生まれ、33歳。
 193cm,95kg。SG/SFだが、場面によりPFにも対応。
 NBA経験はゼロ。2023-2024に豪州NBL、ブリズベンの在籍歴だが、それ以外は2021-2022からずっとBリーグであり、ここまで4年半。
 異次元のTS%が特徴で、「65.5→66.8→61.5→58.3→64.3」。
 昨季の30分換算EFFは「24.90」。
 3PとFTを高次元で併せ持ち、昨季の3PとFTの合計成功数は「13.98」という驚異の数字。1.80~2.00程度のA/TOを計算できるのも特徴。
 USG%は「26.3→27.0→32.9→29.9→28.7」。スコアラー型としては許容ラインに収まっている。)

 (3)「デイビッド・ヌワバ」
 (三遠→琉球。1993年1月14日生まれ、34歳。
 196cm,99kg。SG/SF。ドラフト外。
 NBAで6年間、237試合に出場。最も輝いたのは、2年目の2017-2018でのシカゴ・ブルズ時代。NBAではほぼ専らで控えSGの立ち位置だが、ノンシューターの烙印であった。
 2024年オフに三遠に入団。三遠では、ノンシューターという弱点を、「重戦車」「スラッシャー」という長所へと昇華に成功。
 直近2年の30分換算EFFは「24.69→27.42」。
 確かにノンシューターであり、FT成功率も70%程度だが、FT成功数はとても多く、TS%は「59.8→63.3」ととても良質である。ノンシューターだが30分換算EFFが25程度あるのは、守備面での良質さも伺える。
 USG%は「26.1→26.9」と、むしろ意外と高くなく、アンセルフィッシュを示す。今季は琉球に移籍。)

 (4)「デイミアン・ドットソン」
 (琉球→佐賀。1994年5月6日生まれ、32歳。
 196cm,95kg。SG/SF。2017年2巡目44位。
 NBAで実質4年間、213試合に出場。2年目の2018-2019は、ニューヨーク・ニックスで正SGを務めていた。
 2023-2024に中国CBAに在籍歴。昨季に琉球に途中入団すると、チームをV字回復させて、CS決勝に導く大きな一助に。
 昨季の30分換算EFFは「16.89」だが、TS%は「59.5」と良質。3PとFTの合計成功数は「10.05」。
 数字以上にプレー選択に優れる印象。昨季のUSG%は「24.4」と、むしろ意外と高くなく、アンセルフィッシュを示す。今季は佐賀に移籍。)


 「カルバー」「C・スミス」「ヌワバ」「ドットソン」の4人それぞれを示すと、下記の特徴が伺えます。


 (1)「カルバー」
 ◎結果が出なくてもリングに向かい続ける姿勢。チームの勝利を一身に背負う「The・絶対的エース」。USG%が「37.8」ととても高いが、これは仙台の選手編成による面が大きく、ボールホグ(ボール独占型のこと)と判断するには早計。
 ◎最大の特徴は「1on1」だが、より本質的には「エル・ダーウィッチとのシナジー」。エル・ダーウィッチという「最高の出し手」がいるから、得点能力に専念できている感が。
 ◎NBAではノンシューターであったが、TS%は「59.2」。懸念されていた3P能力も「試投率40.3、成功率32.8」で許容ラインに。
 ◎30分FT成功数が「5.92」、FT成功率が「83.4」ととても高い。FTを計算できるが故に「FTをもらうプレー」を意識してる感があり、相手守備をFT&ファウルトラブルの地獄に陥れ得る。「FTをもらうプレー」「1on1」に絶対の自信を持てるのは、「スピードに優れる」も正直に大きい。
 ◎NBA時代から守備意識は評価され続けていた。30分換算スティールは「1.60」であり、絶対エースでありながら、守備意識や運動量が旺盛であることも大きなプラス。
 ◎198cm,88kgだが、リーチの長さを持っており、仙台ではしばしばPFでも起用されており、対応できていた。「SG/SF/PFの3ポジションに対応可能である」ことは、HCにとって大きな助けになる。
 △積極的に自らハンドリングするが、30分アシスト「3.08」、A/TO「1.17」であり、「周りを活かす能力は、正直あまり高くない」。よくも悪くも「The・スコアラー型」と割り切る必要があるってこと。
 
 (まとめると)
 ◎「1on1」「FT奪取能力」「スピード」。
 ◎TS%が「59.2」と良質。3Pも及第点ライン。
 ◎守備意識の高さ。これはNBA時代から評価されてた。
 ◎SG/SF/PFの3ポジションに高次元で対応可能の汎用性。
 △「アシスト」「A/TO」には御世辞にも優れてない。
 △ボールホグ型の数値は、仙台の選手編成の事情を考慮の必要が。


 (2)「C・スミス」
 ◎圧倒的な得点能力。昨季のTS%は「64.3」(5年間のうち4年で60%超え)と異次元の高数値。3PとFTを高次元で併せ持ち、昨季の「3PとFTの合計成功数」は「13.98」と最高レベル。
 ◎例年で3Pは「試投率が50以上、成功率が36程度」(かつては成功率が40超えが2回あった)と優れている。数字以上に優れるのがシュートレンジの長さであり、それが相手守備をより守りづらくさせてる。「得点パターンの多彩さでいえば、恐らくno.1だろう」。
 ◎「オールラウンダー型であるエバンスと、抜群のシナジー」。エバンスのほぼ唯一の弱点である3P能力を補いつつ、(後述で言及だが)「自らも場面に応じて周りを使える」こと、そしてエバンスもC・スミスも「共に複数ポジションに対応できる」ことで、シナジーに何重ものバフが掛かる。
 ◎得点能力が強調されがちだが、実は「周りも使える」。昨季は、30分換算アシスト(3.37)、A/TO(1.78)。つまり「バスケIQにも優れてる」。USG%も「29程度」であり、「スコアラー型として、理想的な数値」。
 ◎193cm,95kgだが、昨季はしばしばPF起用にも対応できてた。これは「スピードとパワーを兼備してる」「リーチが長い」の賜物。守備意識にも優れる。
 ◎日本(Bリーグ)での実質4年半は、6thマン的な起用法が多かった。第3外国人的な起用法でも不満を示さず、できる全力を出し切る姿勢は、HCにとって最高に有難いだろう。
 ↓
 (まとめると)
 ◎「3Pよし、1on1よし、FTよし」。最大の特徴はシュートレンジを併せ持つ3Pだが、「スコアラー型」として完成度が高い。
 ◎試投数が多い上に、例年で60%程度を計算できる「異次元のTS%」。
 ◎SG/SF/PFの3ポジションに高次元で対応可能の汎用性。スピードとパワーを併せ持つ。
 ◎本質的にはスコアラー型だが、アシスト、A/TOにも優れる。
 ◎スティール数は特段に多くはないが、守備意識や運動量も魅力。
 △スコアラー型として、大きな弱点はない。強いて挙げれば、年齢面と、選手編成的に時折のPF起用があり得ることによる負傷リスクか。


 (3)「ヌワバ」
 ◎最大の特徴は「重戦車」と形容の、1on1、スラッシャー能力。3P能力が拙いが強調の感だが、スピードの鋭さを含め、2P成功率が「55.7→63.3」ととても高く、これによりTS%は「59.8→63.3」の高数値に。
 ◎FT成功率自体は70%程度と高くないが、30分換算でのFT成功数は「4.52→4.57」と高い。Bリーグにおいて、FTを「成功率以上に、成功数で見よう」と価値観を変えさせたきっかけ的な存在に。
 ◎SG/SFが本職だが、リバウンド意識にとても優れており、パワーを併せ持つので、PFにも対応できる汎用性を持つ。
 ◎Bリーグ2年目の昨季は、「周りを使える能力」も大きく向上。30分アシスト「3.62」、A/TO「1.71」は、SG/SFとしては良質といえる。
 ◎NBA時代は一貫して「守備職人」と評価されてきた。これが6年間、237試合に出場できた原動力に。実際、30分換算スティール数は「1.66→1.75」。
 ◎ノンシューターの烙印だが、30分換算EFFは「24.69→27.42」ととても良質。USG%は「26.1→26.9」で、アンセルフィッシュでもある。
 △現代バスケで重要視される3P能力が拙く、いわば「アンチ現代バスケ」的な選手。実際、3Pの試投率は「24.4→26.5」と、最低ラインの30%をも下回り、成功率は「36.8→32.2」と許容ラインだが、試投率の少なさは、より輝ける戦術に制約を与えそうな感が。
 (ただ、ビュフォード[元島根など]がB1を追われたのに、ヌワバは重宝されるのは、「勝たせられる選手」だからは勿論に大きいと思われるが、「3P能力の拙さを補って余りあるプラス面の多さ」「本質的には王様気質とはむしろ真逆であること」が恐らく大きいだろう。)
 △2019年12月、右アキレス腱の断裂の負傷歴。ただ、Bリーグでも「スラッシャー全開のプレースタイル」であることを考えると、運動能力は問題ないである感じか。
 
 (まとめると)
 ◎「The・重戦車」。「1on1」「FT奪取能力」「スピード」「パワー」の兼備が最大の特徴で、圧倒的な2P成功率。
 ◎守備意識に特に優れる。NBAでは守備職人として評価されてた。エースキラー型、相手PGへのPoA守備の両方に対応できる。
 ◎SG/SF/PFの3ポジションに高次元で対応可能の汎用性。
 ◎アシスト、A/TOも、SG/SFとしては良質。
 ◎「勝たせられる選手」。ノンシューターという弱点を補って余りある長所をいくつも持っているからこそ。
 △「ノンシューター」。Bリーグでの2年間でも、3Pの試投率は30%未満。とはいえそれでもTS%が「59.8→63.3」ととても良質なのは、1on1で来るとわかっていても止められないスラッシャーとしての良質さの証明であるとも。


 (4)「ドットソン」
 ◎最大の特徴は3P能力。試投率は「50.3」だが、成功率は「38.6」で、ディープ3Pもしばしば。そもそもNBA時代は「キャッチ&シュートの3Pシューター」と評価されてた。
 ◎FTの試投数は多くないが、昨季は「86.3」。Gリーグ時代の2021-2022にFTのコツをつかんだようで、そこからは安定して80%超えを計算。TS%も「59.5」と良質。
 ◎「当たりだすと止まらない爆発力」がより印象的。スピードも水準以上。
 ◎守備意識にも優れるが、スティール数は多くはない。
 ◎USG%は「24.4」とアンセルフィッシュ。「ボールホグ天国」の傾向が強い、2023-2024の中国CBA時代でさえ、「27.1」であった。
 △本質的には「オフボール型」であり、30分アシストは「2.35」と多くない。A/TOは「1.57」と数字上はそこそこだが、印象的には「数字よりはパスの質は悪くない」の感じか。
 △30分換算EFFは「16.89」と抑え目であったが、これは琉球では役割が限定的であった影響もあったか。エースムーブが求められる今季が真価?
 
 (まとめると)
 ◎最大の特徴は「3P能力」及び「爆発力」。スピードも併せ持つ。
 ◎FT能力にも優れており、成功率は安定して80%超え。ただ試投数は多くないので、「FTをもらう動き」を意識的により多用させると、より怖さが増しそう?
 ◎守備意識にも優れるが、スティール数は多くはない。
 △本質的には「オフボール型」であり、アシスト、A/TOは多くは期待できない。ただ、今季は佐賀の選手編成的にエースムーブが求められそうなので、「真価が問われる」と共に「プレー傾向の変化」も起こり得そう。


 まとめると、「カルバー」「C・スミス」「ヌワバ」「ドットソン」の、Bリーグの既存のSG/SFの4人の中で、

 「C・スミス」(「NBA経験はゼロ」だが、「完成度」「得点パターンの多彩さ」ではno.1。アシスト能力を含め、弱点がほぼない。)
 「カルバー」(「NBAは実質4年間、144試合」。「得点パターンが多彩」で「守備意識も良質」。スコアラー特化型でなら最高レベル。)
 「ヌワバ」(「NBAは6年間、237試合」。「The・スラッシャー型」で「NBA時代から守備職人」。「リバウンド意識」も特筆の1つ。)
 「ドットソン」(「NBAは実質4年間、213試合」。「3P能力、爆発力に優れる」が、昨季は「役割を限定した参考数値」の感が?)


 そう、ドットソンだって、「充分に成功してる」であるのです。苦しんでた琉球を「V字回復の大きな一助になり、最終的にCS決勝に導いた」ので。
 ヌワバは、正直に「起用法や戦術に工夫を必要とする」の感じが強いですが、「ノンシューターでも、やり方次第で『マイナスを覆い隠せる』」を証明できた意味で、1人のバスケファンとして大きな学びの存在です。

 4人の中で、最も理想型といえるのはC・スミスですが、NBAでは「ノンシューター」「未完の天才」といわれたカルバーが、Bリーグでは「後世に語り継がれるであろう、センセーショナルな輝き」を放ったのは、「デイビス、デニス、マクダニエルズのBリーグ入りの大きな伏線」になった感が、正直にあります。

 ですけど、カルバーは実は、Gリーグでのラスト2年間では、TS%は既に改善傾向を示してはいたんですよね。そう、
 「57.8→59.4→59.2(昨季の仙台)」
 と。で、課題といわれてた3P能力も改善傾向はそのときからあった。それで昨季の仙台では、
 「3P試投率(40.3)、3P成功率(32.8)、3P成功数(7.28)」
 「FT成功数(5.92)、FT成功率(83.4)」

 実はGリーグ時代よりも、FT成功数は2倍以上なんですよね。しかもGリーグでは、FT成功率は70%程度であった。
 「FTをもらう動き」という最大の特徴を見つけて、それが3Pとうまく組み合わせるという相乗効果になった。そういったプラスの循環を生み出せたのは、「必要としてくれる場所に出会えた実感」も勿論に大きいでしょう。


 現実社会だってそうで、人間が最高に輝けるのは、「自分を、より必要としてくれる場所」があるからだと思うんですよね。それがあることは、当たり前なことではないことを含めて。


 それと、いわゆる「PG/ハンドラー型」との相性の面も大きいと思うのです。
 カルバーは「エル・ダーウィッチ」、C・スミスは「エバンス/寺嶋(千葉J時代だと富樫)」、ヌワバは「佐々木/大浦」、ドットソンは「岸本」と、いずれもがとても良質の「PG/ハンドラー型」が相棒にいることで、そのシナジーがBリーグでの成功の大きな一助になったこと。

 これもまた、現実社会にもいえることなんですよね。「相性が合う、合わない」って、仕事でも学校でも、つまり特に「組織・集団」である以上は、これがどうしてもついて回ること。その意味で、(ドットソンは昨季は参考数値の感じを正直に持っているが、)カルバー、C・スミス、ヌワバのいずれも、「相性が最高の相棒を持てたこと」がとても大きいと映るのです。





 で、これからいよいよ、「デイビス」「デニス」「マクダニエルズ」の分析へと突入させて頂く訳ですが、より深い分析を綴る前に、先に述べさせて頂くと、

 「得点能力を既に証明できているデイビスは、恐らく高確率で成功できるだろう。『ある1つの大きな課題点』さえ克服できればの注釈付きで」。
 (一方で)
 「デニス、マクダニエルズは、NBA基準では『ノンシューター』の烙印を押された。尤もGリーグ時代はどうだったかにもよるが」。
 「マクダニエルズは、NBA時代は『守備職人』と評価されていた。ただ一方で、直近1年間は無所属であった」。

 これを抑えておきたいと。ちなみに、マクダニエルズは「マジの直近1年間は無所属」でしたが、デイビスも、昨季は「ほぼ無所属」でした。ですけどデイビスは、年明けになりいわゆる「就活リーグ」といわれる「プエルトリコ、BSN」に所属して、「10試合ではあるが、能力アピールに成功した」であるのです。

 デイビス、デニス、マクダニエルズの、「各種成績データ」「プレイ動画」は、最初の方で既にリンク添付をさせて頂いてますので、そこを参照して頂ければの感じで、ここから「より細かい分析」へと進めます。






 (1)「テレンス・デイビス(三遠。元サクラメント・キングス等)」。
 (主な経歴)
 1997年5月16日生まれ、29歳。ドラフト外。
 NBAで通算228試合[実質5年間]出場。
 193cm,91kg。SG/SF。キングスでの2021-2023の実質2年半で、6thマンで活躍。2021-2022は「17.9分、10.4得点」で、「20分未満なのに、平均10得点超え」。
 キングス時代は「爆発力に優れる攻撃特化型の6thマン」で知られた。
 
 (特徴・短所)
 ◎最大の特徴は「得点能力、爆発力」。2021年3月~2023年の2年半、サクラメント・キングスで「得点、11.1→10.4→6.7」、「TS%、57.0→54.3→56.3」。
 特に「2021年後半、27試合、21.5分、11.1得点」「2022年、30試合、17.9分、10.4得点」であり、これは「36分換算」でだと「18.6得点」「20.9得点」で、いかに「短時間で大量得点を稼げてるか」が伺える。
 直近のプエルトリコBSNでも、TS%は「59.2」と良質であった。
 ◎シュートレンジを併せ持つ3P能力が最大の特徴。直近のプエルトリコBSNでも「3P試投率(56.8)、3P成功率(34.9)」。FTもほぼ安定して80%超えを計算できて、直近のプエルトリコBSNでは、試投数こそ多くないが、「FT成功率(86.4)」。加えて1on1、スピードにも優れる。
 ◎本質的にはスコアラー型であるが、直近のプエルトリコBSNでは、「周りを使う能力」が大きく向上。「30分アシスト(4.06)、A/TO(2.05)」は、「SG/SFとしてはとても良質」。三遠には正PGに佐々木がドンといるので、アシストで多くを求める必要がないとはいえ、アシスト能力も一定の期待はできるのでは。
 ◎得点特化型のイメージだが、実はスティール能力にも優れる。NBAキングス時代での2年半は、30分換算スティールが「1.40→1.40→1.53」。直近のプエルトリコBSNでの30分換算スティールは「1.76」。
 ◎「The・スコアラー型」でありながら、直近のプエルトリコBSNでは、USG%は「22.3」と意外と低かった。アンセルフィッシュになろうと思えばなれるということか。
 △最大の不安は「負傷癖」。2021-2022シーズンの後半を、右手首の負傷で棒に振り、このシーズンは30試合出場にとどまる。2024年1月に上部アキレス腱の断裂歴。2025-2026は、プエルトリコBSNに所属するまで、1年近い無所属に。
 △NBA時代は、「陽気だが、気性が激しくて気分屋」と、気性面での課題が指摘されていた。2020年10月に、DVでの逮捕歴がある。
 
 (まとめると)
 ◎得点能力はNBAで証明済み。特に「3P能力」「シュートレンジ」「爆発力」は、恐らく歴代最高レベル。直近のプエルトリコBSNでも「TS%、59.2」であり、「C・スミスの強化版」の可能性が。
 ◎FT能力が高く、1on1、スピードをも兼備。「FTをもらう動き」を増やせれば、「いるだけで試合を支配できる」になりそう。
 ◎NBA時代は「得点特化型」であったが、直近のプエルトリコBSNでは、アシスト能力が大きく向上。額面通りならC・スミスと同等レベル。
 ◎イメージに比して、意外と守備意識に優れる。30分換算スティールは、安定して1.50程度を計算できる。
 ◎正PGに佐々木がドンといるので、2ndハンドラー的な動きになりそうだが、自らハンドリングできる意味でもプラスに。
 △能力的な不安要素は、正直あまり見当たらない。それでも不安要素を探すなら、最大の不安は「負傷癖の多さによる稼働率」。負の意味で、「スコアラー型verのカロイアロ」になるリスクが(カロイアロ[京都]は、出場時はリーグ最高レベルの「オールラウンダー」&「FT奪取マシーン」だが、Bリーグの3年間のうち2年で負傷長期離脱が。結果、昨季の京都では「カロイアロがいないだけで、ペリメーターにまともに侵入できない」に陥る。視点を変えれば、カロイアロもデイビスも、「稼働率さえよければ、異次元の選手」であるといえるがと)。ただ、アキレス腱断裂歴による運動能力・スピードについては、プエルトリコBSNで「問題なし」を証明の感だが。
 △負傷癖と共に、「気性面の不安」もある。「気性が激しい」「気分屋」というNBA時代の烙印を、どれほど克服できてるのか。ただ、三遠には「くせある外国人を何人も手懐けた実績を持つ、早坂咲輝MGがいる」ので、気性面は克服できるのでは?とも読むが。


 (2)「デクスター・デニス(島根。元Gリーグ、ストックトン・キングス等)」。
 (主な経歴)
 1999年2月9日生まれ、28歳。ドラフト外。
 NBAで通算4試合出場。元マーベリックス。最も輝いたのは、2024-2026の、キングス傘下のGリーグでの2年間。
 196cm,95kg。SG/SF。
 NCAA時代は「守備職人」(所属カンファレンスでの最優秀守備選手)。得点能力の開花は、Gリーグ・キングス傘下時代、プロ入り2年目以降。
 Gリーグ・キングス傘下時代は、所属の2年間のいずれもで、Gリーグファイナルに出場。特にプロ入り3年目の昨季は、得点源の1人として活躍。
 
 (特徴・短所)
 ◎データ的な突出した能力は、実は正直に見当たらない。GリーグでのPERも15に届いておらず、一見すると凡庸。その中で印象的なのは「跳躍力に優れる」であり、196cmだが、軽々とダンクできる。ドライブで来るとわかっていても吹っ飛ばせるパワーをも併せ持つ。スピードにも優れる。
 ◎Gリーグ・キングス時代の2年間のTS%は「56.9→58.1」と良質。USG%は「19.9→21.6」で「使われる型、オフボール型」が明確に伺える。
 ◎3P能力は「水準程度、悪くはない」。「3P試投率(61.0→53.6)、3P成功率(33.8→34.0)」。跳躍力を特徴とする割には、FT試投数は少なく、成功率は75%程度。
 ◎ほぼ一貫して守備職人と評価されてるが、スティール数は意外と多くない。ただ、Gリーグ・キングス時代は、攻撃面は凡庸の評価の一方で、DWS(守備面での勝利貢献値)は突出しており、「スティール数は多くないが、鬼ディフェンスの評価を確立」の白濱(島根。いまでは「名誉生え抜き」扱い)を連想させる。
 △本質的には「オフボール型」であり、エースムーブを求められるのは今季が事実上初めて。「3Pの量的な貢献」は計算できそうだが、「FTをもらう動き」をどれほど増やせるのか。ボールを無理に要求する感じではない意味では、正PGとの岡田の相性面は期待できそうだが。
 △Gリーグ・キングス時代は、「アシスト、A/TOにはほぼ期待できない」であった。ただ、自らハンドリングする、周りを使う意識を持つ自体は、数字よりはある印象が。可能性としては、アシスト面では、昨季のドットソンのような感じに収まりそうな感もあるが。
 
 (まとめると)
 ◎Gリーグ・キングス時代で特に評価を得ていたのが2つ。「跳躍力」「守備能力」。196cm,95kgだが、「1日1ダンク」で沸かせそう。また、Gリーグで数値的に明確に評価が伺えたのが守備面。エースキラー型でも機能できそうだが、スティール数は特段に多い訳ではないことに留意が必要。
 ◎TS%は「56.9→58.1」とわりと良質だが、3P能力は「水準程度」。FTは「試投数は少なく、成功率もそこそこ」。スピード、パワーを併せ持つ。
 ◎アンセルフィッシュであり、2ndハンドラーとして一定程度機能できそうであるので、正PGの岡田との相性が見込めそう。
 ◎SG/SFが本職であり、選手編成的にもこれにほぼ専念になりそうだが、跳躍力やリーチを併せ持つので、PFにも対応できそう。
 △本質的には「オフボール型」であり、エースムーブを務めるのは今季が初めて。「3Pの量的な貢献」は計算できそうだが、「FTをもらう動き」をどれほど増やせるのか。
 △Gリーグ・キングス時代の数字面だけでいえば、「アシスト、A/TOで多くは望めない」。ただ、プレー動画を見ると、「2ndハンドラーとしては機能できそうで、数字以上に周りを使えて、バスケIQを併せ持つ」。現時点での見立てでは「役割を増やしたドットソン」だが、化ける可能性も。


 (3)「ジェイレン・マクダニエルズ(神戸。元シャーロット・ホーネッツ等)」。
 (主な経歴)
 1999年1月31日生まれ、28歳。2019年2巡目52位。
 NBAで通算252試合出場[実質5年間]。最も輝いたのは、NBA4年目の2022-2023前半のホーネッツ時代で、正SFを務めていた。ただしその1年半後にはNBAを事実上退場になった(これもNBAのすさまじさ)。
 206cm,90kg。SF/PF。
 NBAでは「守備職人」。尤も2024-2025のウィザーズ傘下のGリーグでは一定の得点能力も。弟は、ティンバーウルブズで絶対不動の正SFを務める「ジェイデン・マクダニエルズ」[NBAで6年間、439試合]。
 
 (特徴・短所)
 ◎最大の特徴は「SG/SF/PFに対応できる汎用性」と「守備能力」。NBA時代は「守備職人」と一貫して評価されてきており、スピードを併せ持つ。エースキラー型としては勿論に、PoA守備にも対応できるも特徴。
 ◎NBAでは「ノンシューター」の烙印であったが、ローテーションを務めていたホーネッツ時代の2年半のTS%は「55.4→59.5→55.1」と実は悪くなかった。Gリーグ・キャピタルシティ・ゴーゴー(ワシントン・ウィザーズ傘下)での2024-2025は、TS%「64.3」ととても良質。
 ◎3P能力は、直近の2024-2025、Gリーグ時代は「試投率43.3、成功率37.8」と水準程度を確保。FTは試投数は多くないが、「成功率は安定して80%程度」を計算できる。
 ◎跳躍力、リーチの長さが大きな特徴。それ故に、SFが本職であるが、スティールに加えてリバウンドを量産できる。ボールを奪取してからの「コスト・トゥ・コースト」創出に期待できそう。
 △「守備職人、ロールプレイヤー」であったNBA時代は勿論に、Gリーグ時代も一貫して「オフボール型」であった。実際、直近のGリーグでのUSG%は「19.5」と正直に低い。エースムーブを務めるのは明確に今季が初めてであり、自らハンドリングやプルアップしながらの得点がどれほどできるのか。
 △「オフボール型」であったこともあり、「アシスト、A/TO」は「恐らくほぼ全く計算できない」。ボールホグになるリスクがない意味では、正PGの寺園との相性面ではとても期待できそうだが。
 △直近である昨季は「完全なる無所属」であった。つまり「実戦から1年間遠ざかってる」計算。これが「スキルアップを含めた完全休養の時間」になったならよいが、「試合勘のなさによる劣化のリスク」にも。
 △サイズ的にはPFにも対応できそうだが、「見ればわかるレベルの細身」であり、より適正はSFである。「パワーには全く期待できない」ことが、どう作用するのか。
 
 (まとめると)
 ◎最大の特徴は守備能力。NBA時代はでは守備職人として評価されてた。エースキラー型にもPoA守備型にもなれる。跳躍力とリーチを併せ持つので、リバウンドもスティールも量産できる。タイプはやや異なるが、ヌワバに相通ずる感じが。スピードも良質。
 ◎SG/SF/PFの3ポジションに高次元に対応できる汎用性。ただしパワー面の不安感から、PF起用はあまり推奨できないが。
 ◎ノンシューターといわれがちだが、3P能力は水準レベルにあり、TS%はGリーグでは64.3ととても良質。FTも試投数は少ないが、80%程度を計算できるので、「FTをもらう動き」を意識させるとより怖さが増しそう。
 △「The・オフボール型」であり、エースムーブを務めるのは明確に今季が初めて。自らハンドリングやプルアップしながらの得点がどれほどできるのかの未知数さが。
 △「アシスト、A/TOで多くは望めない」。2ndハンドラーとしてどれほど務まるかを含めて。
 △直近である昨季は「完全なる無所属」であった。つまり「実戦から1年間遠ざかってる」計算。大きな負傷歴はないが、ブランクがどれほど影響するか。



 まとめると、

 デイビス(「得点能力は、恐らく歴代no.1」。「今季の得点王の大本命である」とも。不安があるとすれば「稼働率のリスク」。裏を返せば、負傷癖が発動しさえしなければ、特大の補強になり得るが。)

 デニス(ある程度の計算はできそうだが、「ドットソンの強化版になり得るか」。守備能力は確かで、3P能力も量的な貢献は一定程度見込めるが、「エースムーブの機能性」の意味で「FTをもらう動き」が鍵を握りそう。)

 マクダニエルズ(感覚的には「細身にしたヌワバ」。守備能力は特筆だが、「The・オフボール型」であったので、エースムーブに適応できるか。ただ、TS%はGリーグで60%超えであったので、「違いになる」に期待。)


 そう、デイビスは「ほぼ高確率で成功できる」。マクダニエルズは「自ら仕掛ける覚悟がどれほどできるか次第だが、一定程度はいけるだろう」。
 で、1人のバスケファンとして、特に興味深いと感じてるのが、デニスです。「スコアリング型PG」の岡田、「オールラウンダー型」のニック・ケイとは、好相性を築けそうであるのですが、日本で才能を輝かせるになるのか、それとも「いい選手だね」にとどまるになるのか。
 島根は、ずっと長くの課題として、「日本人のno.2オプション」の質に課題を抱え続けています(これは、地方球団の宿命といえるかもですが)。それに、Cとして補強したヒースは、動きの質は健在ですが、35歳という年齢面もですし、昨季の30分換算EFFは「14.05」で、Bリーグの黒歴史ともいえる「2023-2024、横浜BC時代の、ジョシュ・スコット」を連想させる酷いパフォーマンスでした(特にリバウンド能力がガクッと落ちてる。ちなみに当時のスコットの30分換算EFFは「13.84」)。

 そう考えるとなおさらに、デニスがどれほど輝けるのか、とても興味深い。勝利に導けるか、1人の選手として真価が問われる、ですので。
 昨季の島根は「28勝、勝率.467」にとどまった。せめて「33勝程度」はできるだろうと読んでいた意味でも、「CS出場圏争いへと導く大きな原動力に」、そう期待したいのです。
 Gリーグ、キングス傘下時代に、2年連続で決勝に出場(結果はいずれも準優勝と伺うが)という経験、それがもたらす「ウイニングメンタリティー」をも含めて、とても期待したい感じです。

 NBAで4試合しか叶わなかった悔しさが、恐らくあると思うのです。でも、期待という意味では、「デイビス」「マクダニエルズ」と同等以上に寄せられている。これこそが、デニスが「とても期待されている」ことの証明であると思うのです。



 (ちなみに今回の分析では言及していないが、滋賀に入団の「ゼイビア・スニード」[SF/PF]も、個人的にはとても興味深く注目してます。スニード、「デメトレ・リバース」[SF/PF。京都に入団]の2人は、以前からBリーグ挑戦を希望していたと伺う意味でもなおさらに、と。
 「日本で成功したい」人間は、なおさらに応援したくなりますから。直近だと野球で、「ヘラル・エンカーナシオン」[横浜DeNA]が、途中入団なのにセンセーショナルな輝きで、「勝利に導く原動力」にまさしくなっていますので。

 横浜BCに入団の「キャメロン・マクガスティ」[SG]も、興味深い存在に映ってます。


 それと、今回は言及していませんが、千葉Jに入団の「マット・コステロ」[PF/C]は、エサトン[名古屋D]、コッツァー[横浜BC]の強化版といえる「ポイントセンター」として、猛威を振るうと自分は読んでます。
 7年間もスペインリーグにいたので、「能力的には、Bリーグ向きなんだけどなあ…」とずっと思っていながらも、Bリーグ入りはほぼ望めないだろうと思ってので、「うおーっ!」ととても嬉しくて[給与面、成績面をも考えると「いや、中国CBAでなくていいんですか?」でもあるのですがと]。

 33歳という、現役の終盤が見えてきた段階でのBリーグ入りは、「NBA、欧州、中国を経て、終着点として日本にきた」の歩みであった、「エペ・ウドゥ」[元京都など。2023年から、NBAのアトランタ・ホークスのAC〈守備・ビッグマン担当と伺う〉]を連想で、「引退後をも考えて、日本のバスケを学びたかった?」と想像してますが、1人のバスケファンとして、正直にとても嬉しい気持ちでいます。)



 ですので、1人のバスケファンとしては、デイビスに特にとても期待しています。負傷癖さえなければ、まず成功できるだろうと読むを含めて。
 マクダニエルズという、NBA実績が豊富な選手が、関西圏の球団に入団したことも、正直に「ご縁」を感じてます(生観戦に区切りという現況が、なおさらに悔しく感じるでもありますが)。
 そして、デニス。「島根の独特の熱狂的なファンを味方にできれば、『英雄』になれるよ!」と。それこそ、カルバーが仙台という場所が「自分を本当に必要としてくれる場所に出会えた」と思えたように、デニスにとっての島根が、「ほんとうに必要としてくれる場所」にできますようにです。


 いずれにせよ、デイビス、デニス、マクダニエルズ。「B.革新」を象徴する、今オフの3人のNBA経験者、「わくわく感」をも含めて、とても期待しています。


 【バスケットボール#85A】【エッセイ#82A】

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