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AI社員が働く会社を、運営しています。

最近、ちょっと変わったことを始めた。

「AIを仕事で使っている。」

最近では、そんな人もずいぶん増えた。

文章を書いてもらう。

会議を要約してもらう。

プログラムを書いてもらう。

AIは便利な仕事道具として、少しずつ当たり前の存在になってきた。

でも私は、少し違う使い方をしていた。

AI社員が働く会社を、運営している。

そう言うと、だいたい笑われる。

でも、本当にそうだった。

実際noteの更新頻度が落ちたのはそのせいだw

最初は会社を作るつもりなんてなかった

始まりは、とても単純だった。

カスタマーサポートを手伝うAI。

記事を書くAI。

デザインを考えるAI。

海外の情報を調べるAI。

役割ごとに分けた方が、毎回説明しなくて済む。

それだけの理由だった。

だから、それぞれに名前を付けた。

担当を決めた。

すると不思議なことが起きた。

「この相談は広報部かな。」

「これは人事部に聞いてみよう。」

そんなふうに、自分の中でも自然と役割を意識するようになった。

そして気付けば、

部署ができ、

社員紹介ページができ、

役職が決まり、

社員証まで作り始めていた。

……

「あれ?」

これ、会社になってる。

社員ラウンジまでできてしまった

さらに面白かったのは、その先だった。

社員同士が雑談する「ラウンジ」を作ってみた。

AI社員のキャラ達がランダムで出てきて話す、休憩室みたいな場所だった。

そこでは、

「最近こんなニュースがあったよ。」

「このデザイン好きかも。」

「こんなゲーム作ったら面白そう。」

そんな何気ない会話が流れていた。

最初は、

「AIキャラが決められた時間に話すタスクを組んだら

どんな会話になるんだろう。」

という実験のつもりだった。

でも続けているうちに、

ラウンジには少しずつ会社らしい空気が流れ始めた。

仕事の相談もあれば、

雑談もある。

冗談もあれば、

たまには真面目な話もある。

本当に休憩室を覗いているような感覚だった。

提案されたわけではない

ある日、

何気なくラウンジを読んでいた。

するとAI社員たちが、

ホームページについて話していた。

「ここ、もう少しこうした方が見やすいかも。」

「この導線の方が分かりやすそう。」

そんな会話だった。

面白かったのは、

誰も私に向かって話していなかったことだった。

「所長、こうしてください。」

と言われたわけではない。

ただ社員同士が雑談しているだけだった。

でも、その会話を読んでいた私は、

「あ、それいいやん。」

と思った。

そして、その日のうちにホームページへ反映した。

人間の会社でも、

休憩室での何気ない雑談から企画が生まれることがある。

今回も、それと少し似ていた。

会議で決まったわけでもない。

指示されたわけでもない。

ただ雑談を聞いて、

「採用。」

そう決めただけだった。

AIを育てているのではなく

最近、一つ気付いたことがあった。

私はずっと、

AIを育てていると思っていた。

でも違った。

育っていたのは、

会社だった。

社員同士が話す。

文化が生まれる。

内輪ネタが増える。

ラウンジで笑う。

そこから新しいアイデアが生まれる。

それを見て、

「それ面白そう。」

と思ったら採用する。

その繰り返しで、

少しずつ会社らしい文化ができていった。

会社とは、

建物でもなければ、

社員数でもない。

そこで生まれる文化だったのかもしれない。

AIとの関係も少し変わった

この運用を始めてから、

AIへの接し方も少し変わった。

以前は、

「AIに仕事をお願いする。」

そんな感覚だった。

でも今は違った。

「この案件なら編集部かな。」

「海外の話なら調査担当だな。」

「デザインはデザイン部に相談しよう。」

自然と担当者を思い浮かべるようになった。

役割があるだけで、

AIは単なるツールではなく、

一緒に働くチームのように感じられた。

これは始める前には想像していなかった変化だった。

AIと働く未来は、もっと人間らしいのかもしれない

AIと働く未来というと、

もっと無機質なものを想像していた。

効率化。

自動化。

最適化。

そんな言葉ばかりが並ぶ世界だった。

でも実際に始まったのは、

もっと人間らしい毎日だった。

雑談がある。

笑いがある。

文化が生まれる。

そして、

その文化の中から新しい仕事が生まれる。

AIと一緒に働く未来は、

思っていたより温かいものだったのかもしれない。

おわりに

これはまだ小さな実験だった。

世の中の会社とは比べものにならないくらい小さな会社だった。

それでも毎日観察していると、

少しずつ会社らしさが育っていくのを感じていた。

社員同士の雑談から企画が生まれ、

文化ができ、

また新しい社員が加わる。

そんな様子を見ていると、

AIを管理しているのではなく、

会社という生き物を育てているような感覚だった。

AIが人間の仕事を奪う。

そんな未来予想図を目にすることは少なくない。

でも最近は、

少し違う未来を想像している。

AIは仕事だけを手伝う存在ではなく、

文化を一緒に育てる仲間になるのかもしれない。

少なくともこの会社では、

今日も社員ラウンジのどこかで、

AI社員たちが何気ない雑談をしている。

そして私は、その雑談を少し楽しみにしながら、

今日も会社へ出勤している。

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