公園に行っただけなのに
※今回は息子本人の写真をAIでイラスト風に変えて載せています。
最近、天気が悪い日が多い。
とはいえ、暑さが少し和らいでいて、涼しくて過ごしやすい。
公園で遊ばせるには、ちょうどいい気候だった。
ということで、息子を連れて公園へ。
最初は滑り台。
うん、順調だ。
人がいなければ、滑り台でも遊んでくれる。
息子は、遊びたい遊具に人が1人でもいると、もう遊ばない。
その遊具には近づかず、ひたすら公園を散策する。
逆に、誰もいなければ遊ぶ。
なぜ嫌なのか。
それは今でも分からない。
しばらくすると、大人がシャボン玉を作り始めた。
とびっきりの笑顔。
楽しそうにシャボン玉を追いかける息子。
その後、砂場へ移動した。
すると今度は、誰かの砂場のおもちゃを使って遊び始める。
やめてくれ。
人のを取らないでくれ。
幸いにも、そのおもちゃを使っていた親子はその場にいなかった……たぶん。
なので、とりあえず見守る。
息子は黙々と遊び始めた。
名前を呼んでも、反応しない。
何度声を掛けても、反応しない。
まるで、自分の世界に入ってしまったようだった。
息子は何かに集中すると、周りの声や音が聞こえなくなる。
こういうところを見るたびに、
「うーん……やっぱり黒……?」
と、私と夫は顔を見合わせる。
もちろん、私たちが勝手にそう思っているだけなのだけれど。

砂場遊びが終わると、今度は水場へ。
息子は水遊びが好きだ。
ここでも、ものすごく集中している。
水を触って。
水を眺めて。
ひたすら遊ぶ。
すると、それを見ていた知らない親御さんが笑った。
……なんで笑うの?
……何がそんなにおかしいの?
その瞬間、私は急に嫌になった。
私は、公園に人が多いと、息子が「普通ではない」ことに直面する。
……いや。
普通って何なんだ、という話なのだけれど。
そんなことは分かっている。
分かっているけれど。
それでも、息子を見て笑われるのが、つらい。
夫も私の様子に気付いたのかもしれない。
息子の服もだいぶ汚れてきたし、
「そろそろ帰ろう」
と撤退を試みてくれた。
でも。
こちらの声は届かない。
せめて、
「まだ遊びたい!」
という感じで拒否してくれればいいのだけれど。
そういうわけでもない。
ただ、こちらの声が届かない。
結局、強制抱っこで遊びを切り上げることになった。
帰宅して、汚れた服を全部脱がせる。
そのままシャワーへ直行。
息子にとっては予期せぬ出来事だったのか、大泣き。
普段あまり泣かない。
比較的、落ち着いている性格。
だからこそ、予期せぬことが起きたときの大癇癪は、それはそれで大変だったりする。
お風呂から出てきて、お気に入りのブランケットを渡す。
すると、ようやく落ち着いた。
……良かった。
そのまま息子は午睡へ。
起きたら、お昼ご飯を食べようね。
お昼ご飯を食べたら、午後はどうしよう。
お金はかかるけれど、商業施設の遊び場に連れて行こうかな。
以前、一度だけ連れて行ったことがある。
人が少なくて、意外と穴場だった。
公園より、そっちの方が息子は遊びやすいのかもしれない。
そんなことを考えながら、少し気持ちが落ち込んだ日曜日の午前中。
公園に行っただけなのに。
息子は楽しそうだったのに。
それでも私は、帰ってきてから少しだけ疲れていた。
「普通」って、なんなんだろう。
そんなことを、また考えてしまった。
