唐突に、ソレは訪れた。
腹の底で鳴り響く警告音とともに、追われるように僕は走り出した。
冷や汗が背中を伝い、衣服の内側でゆっくりと冷えていく。
小部屋の扉を閉めた瞬間、外の世界が遠ざかった。
「助かった……」
その言葉は、安堵というより、生き延びた者の叫びに近かった。
だが、静けさはどこか不自然だった。
まるで、部屋そのものが僕の逃避を待っていたような沈黙…。
「おぉ、カミよ……」僕は天を仰いだ。
ホルダーの芯棒だけが、虚ろに僕を見返していたからだ。
完
(本文219字)
あとがき
あるあるショートでした。
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#カミ
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