モチベーションの源泉
不安を行動の燃料に変える
経営者の勉強会で、自分の会社について発表する機会をいただいた。
単に事業内容を説明するだけではなく、自分自身の生育環境や、これまでどのように考え、行動してきたのかも交えて話すという内容であった。
その準備や発表を通して、改めて気づいたことがある。
私は自分では、物事を比較的ポジティブに捉える人間だと思っていた。
しかし、よく考えてみると、最初からポジティブなわけではない。
むしろ行動の起点にあるのは、不安や危機感であることが多い。
「このままではまずい」
「何とかしなければならない」
「どうすれば良くなるのか」
そうしたネガティブな感情を出発点にして、そこから何とか前向きな方向へ持っていこうとする。
これが、自分の行動原理に近いのではないかと思った。
順調な時というのは、気持ちとしては楽である。
しかし、楽であるがゆえに、行動が弱くなることもある。
ぬるま湯のような状態になり、危機感が薄れる。
一方で、不安が強い時や、ピンチの時には、嫌ではあるのだが、頭も体もよく動く。
何とかしなければならないという気持ちが、自分を前に進ませる。
もちろん、わざわざピンチを作りたいわけではない。
不安な状態が好きなわけでもない。
できれば平穏でいたい。
しかし、チャレンジをすれば、必ずどこかでバランスは崩れる。
新しいことを始めれば、思い通りにいかないことが出てくる。
その少し不安定な状態が、自分にとっては必要なのかもしれない。
学生時代でいえば、テストがあるから勉強する、という感覚に近い。
今の私は、誰かから決められたテストを受ける立場ではない。
だからこそ、自分で課題を掘り起こしていく必要がある。
不安を避けるのではなく、不安を行動の燃料に変える。
危機感に飲み込まれるのではなく、そこから前向きな一歩を作る。
自分にとってのモチベーションは、どうやらそこにあるようだ。
皆さんの行動原理は、どこにあるだろうか。
