私の悩みより、世界はずっと広い
私はなぜ、橋がある景色に、こんなにも心が惹かれるのだろう。
いつから、こんなに、橋が好きになったんだろう。
この夏の家族旅行先、「淡路島」は、「橋」好きな私には、絶好の場所だった。
兵庫県から、淡路島に渡るときの、「明石海峡大橋」。
世界で2番目に長い橋らしい。
10年以上の歳月をかけて造られ、完成間近に、阪神淡路大震災があり、1m以上、さらに長さが必要になったという。
どれだけの人が、この橋でつながることに憧れたのだろう。
完成までに、どれだけの月日と、どれだけの人の労力があったのだろう。
そして、つながったことで、どれだけの人の希望になっているのだろう。

なんて長くて、なんて高いのだろう。




これさえ、お洒落に見えるから不思議。
淡路島まで行ったなら、渦潮クルーズだって、欠かせない。
淡路島と、四国・徳島をつなぐ、「大鳴門橋」。
この橋もまた、何十年もの間、誰かが『ここに橋があれば』と願い続けた先にある。
大鳴門橋は、クルーズ船「咸臨丸」から見上げるのが、圧倒的だった。

(でも、台風接近中で、船内は大揺れでした…)


なんで橋が好きなんだろう。
たくさんの人の希望と夢と苦労がつまっていて、
そこを渡ったら、また違うどこかへ行ける、そんなワクワクがある。
でも、そんな理由を考えるのも馬鹿馬鹿しくなるほどに、
ただただ、かっこよくて、ワクワクするんだ。
こんな海を、そして、そこにかかる橋を見ていると、
自分の存在や、ましてや自分の悩みなんて、
なんて小さいんだろうと思う。
少し考え過ぎな私は、いつの間にか、悩みが雪だるま式に膨れていく。
自意識過剰とも言えるくらいに、自分のことでうじうじしてしまう。
それでも、旅に出れば、
ニューヨークでみたブルックリン橋、しまなみ海道をつなぐ橋たち。
そんな自分の想像をはるかに超える風景に出会うたび、私は思い知る。
私が見ている世界は、世界全体から見たら、ほんの小さなものなのだと。
私は、こんな瞬間に出会うために、旅をしているのかもしれない。
私が悩んでいることより、世界はずっとずっと広い。
そんな当たり前のことを思い出すために、
私はときどき、旅に出る。



夕焼けの空に輝くのは、金星、宵の明星、「夕筒(ゆうづつ)」。
さぁ、次の旅は、どこに出かけようか。
