「小さなひまわりが連れてきた夏」
花屋さんで、
観賞用の背の低いひまわりを一鉢買った。
ひまわりといえば、
広い畑で背丈よりも高く育ち、
青空に向かって咲く
姿を思い浮かべる。
もちろん、あの景色も夏らしくて好きだ。
でも今日連れて帰ったのは、
手の届く場所で咲く小さなひまわりだった。
玄関先に置いて眺めていると、
その鮮やかな黄色だけで
周囲が少し明るくなった気がする。
まだ本格的な夏ではないのに、
この花だけは季節を
ひと足先に知っているようだ。
季節の変化は、
大きな風景の中だけにあるわけではない。
花屋さんの片隅で咲いていた
小さなひまわりにも、
確かに夏の気配が宿っている。
今年最初の夏は、
広いひまわり畑ではなく、
この小さな一鉢から始まった。
