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『存在しない世界』 作者紹介

まずは一人目、
ファイナ・ウラジーミロヴナ・サヴェンコワ
(Фаина Владимировна Савенкова, 2008年10月31日生まれ・17歳)
──ルガンスク出身のロシアの作家・エッセイスト・劇作家。

サヴェンコワの作品は多くの賞や表彰を受けている。
2019年には戯曲『希望のハリネズミ(Ёжик надежды)』で、ロシア全国児童劇作コンクール「Asyl」の特別賞を受賞。
エッセイ「勝利の子どもの笑い(Детский смех победы)」は英語・セルビア語・イタリア語・ブルガリア語・チェコ語に翻訳されている。

2020年にはモスクワ文学賞「戯曲部門」で準グランプリを受賞。
2021年には国際平和賞(2020–2021)の受賞者となり、2022年にはルガンスク人民共和国から名誉章「慈善への功績」を授与された。

2021年にはアレクサンドル・コントローヴィチと共同で小説『君の肩越しに立つ者たち(Стоящие за твоим плечом)』を執筆。
また、雑誌『リージョナル・ロシア(Региональная Россия)』では「子どもの目から見た戦争と平和」というコラムを担当している。

二人目の作者である、

アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・コントローヴィチ(Александр Сергеевич Конторович)は、ロシアのSF作家。
いわゆる「ポパダーネツ」(作者の意図によって過去や未来へ転移する主人公)を描く作品で知られる。

1957年7月15日、モスクワ生まれ。若い頃はアルピニズム(三級)、アマチュア弾き語りに取り組んでいた。

学歴:技術系(地形測量技師・設計製図技師)、および法学の高等教育を取得。

1975〜1977年、ソ連軍(ソ連国防省陸軍)で徴兵勤務。1977年には短期間、モスクワ大学の雪崩・土石流問題研究所で上級技師として勤務した。その後1996年まで再び軍務に就き、最終階級は少佐。1996年からは対テロ対策の手法と装備の開発に従事し、テロ防止に関する方法や装置で6件の特許を取得。

2000年からは、対テロ部隊「アルファ」退役軍人協会の一部門で顧問を務めている。
2009年より作家活動を本格的に開始。

創作活動

主な作品:

《黒いブシュラート(Чёрные бушлаты)》シリーズ(全8巻)
『黒いブシュラート』『黒い歩兵』『黒い死』『黒いドーム』『黒い雪』『黒い案内人』『黒い道』『暗闇の中の足音』

その他のサイクル:
「灰色の軍服の騎士」「ポパダーネツ降下部隊」「焼け野原」「帝国人」「国境警備隊員」「再建者」「博物館の展示物」「ゾーン31」

「ポパダーネツ降下部隊」プロジェクトでは、コントローヴィチは単独作者ではなく、プロジェクト全体の統括・コーディネーターとしての役割が主である。

また、現代の鍛冶職人がロールプレイヤー向けの剣を作っている最中に過去へ転移してしまう物語『イゾイ(Изгой)』は、ニーナ・デミードワと共著で執筆された。

私生活は既婚。子どもは5人。
ただし軍務の機密性から、妻や子どもたちの名前などの情報は公開していない。


2人が出会ったのは2019年、ドネツクで開催された、第1回ファンタジー作家フェスティバル
「ドンバスの星々(Звёзды над Донбассом)」の開会式においてであった。

共同執筆作品としては、長編小説『君の肩越しに立つ者たち(Стоящие за твоим плечом)』(AST社、2021年)がある。
作中では戦闘描写も多く扱われているが、物語の中心となるのは戦争そのものではなく、
善と悪の闘い、正義と信念、名誉と尊厳についてである。

また、ファイナ・サヴェンコワはコントローヴィチと共に、
ディストピア風の寓話『存在しない世界(Мир, которого нет)』、さらに短編集『視点(Точка зрения)』、『おとぎ話の道(Дорога сказок)』を執筆した。

2022年には、ロスコスモス(ロシア宇宙庁)の依頼により、
2人が新作『コードネーム・マルタ(Кодовое имя Марта)』に取り組んでいると報じられた。

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