見出し画像

50代・無職独身の孤独 | 雑談を求めて

50代無職独身男です。早期退職してから5年、ほとんど会話のない生活をしています。

まだ暑い日が続いていますが、朝夕は何とか散歩できています。

先日の夕方、駅まで散歩しました。いつもと変わらない風景の中を歩いて、駅前に近づいていくと、20代と思われる男性が何やらプラカードのようなものを掲げて立っていました。

小さな虫を見つけた猫がそれを凝視するように、私はその白いプラカードに視線を集中しました。しかし、何が書いてあるのかまでは見えません。

甲子園のシーズンなので「智辯和歌山」や「横浜」とでも書かれているのかと思いながら近づいてみると、そこには驚きのワードがありました。

「フリーハグ」

一瞬何のことだか分かりませんでしたが、どうやら、「無料でハグします」ということのようです。

ハグするついでに会話ができると思ったりもしましたが、やはり躊躇してしまいました。

さらには、私がこの「フリーハグ」のプラカードを持って、駅前に立ったら、誰かと会話するきっかけになるのかも、と想像したりもしました。

ただ、この「フリーハグ」作戦は、20代の若者だからこそ成立するのでしょう。「何をするにも遅いことはない」とは言うものの、さすがにこの「フリーハグ」は50代半ばの男には無理があります。

そもそも私が欲しいのは、「ハグ」ではなく「会話」です。

「フリー雑談」

そんなプラカードを持って駅前に立つ自分を想像してみました。いや、これもかなり怪しいですね(笑)。小さい子供にお母さんが「見ちゃいけません」と言うやつです…。

知らない人と偶然出会って、そこから会話が始まる。そんな「野良のサードプレイス」ができれば理想的なのですが、それはどうやら、いばらの道のようです。

そう考えると、やはり以前からの目標である「行きつけのカフェ」をつくるのが良いのでしょう。「フリーハグ」「フリー雑談」に比べれば、ずいぶん地味ですね。

そして結局、その日はハグも雑談もないまま、いつものように一人で散歩を続けたのでした。

いいなと思ったら応援しよう!

独身シンジ もしよろしければ、応援していただけると嬉しいです🌟