【2026年3月】トンプソネラ属の新種2種🇲🇽エケベリア属に再編されるかも...?
Hola👋
メキシコ専門輸入パートナーAlma Méxicoのはいじです!
出遅れましたが…ミチョアカン州産のThompsonella属の新種2種が、
2026年3月に正式記載(されていました)🌵
今回記載されたのは、
・Thompsonella reyesiana(トンプソネラ・レエシアナ)
・Thompsonella pacifica(トンプソネラ・パシフィカ)
の2種。これでThompsonella属は、全10種となりました!
▼メキシコ多肉NEWSマガジンでは新種や属の再編情報などを更新しています📣
どちらもミチョアカン州のかなり限られたエリアにだけ生育している“超局地的”な種になります🪴

T. reyesiana(トンプソネラ・レエシアナ)はミチョアカン州東部、
熱帯落葉樹林の渓谷沿いで発見された種。
画像は既知種のThompsonella garcia-mendozae(トンプソネラ・ガルシア メンドーサエ)で、T. reyesianaはこの種にかなり近縁とされています。
・葉幅がより細い
・葉縁が透明ではない
・花序がコンパクト
・花が大きい
などの違いから、新種として区別されています✍️
しかも論文では、
「Thompsonella属内で、これまで報告された中で最大級の花サイズ」
とも書かれていました。
最大で約13mmほどになるらしく、
既知種のT. colliculosa(約11mm)よりさらに大型🌸
さらに面白かったのが、
花弁5枚に対して萼片が6枚ある個体も確認されていること。
こういう細かい特徴も、
分類学ではかなり重要みたいです。
一方、T. pacifica(トンプソネラ・パシフィカ)はかなり雰囲気が違います。
こちらはミチョアカン沿岸部、
石灰岩の露頭地帯で発見された種。
ロゼットは最大33cmまで大型化するのですが、
葉はかなり細葉。
論文内の写真を見ると、
細長い葉が放射状に広がる感じで、
かなりスタイリッシュ🌵
しかも花は逆にかなり小さく、
直径5〜6mm程度。
研究者たちも、
「調査したThompsonella属の中で最も花が小さい」
と記載しています。
また論文では、
この2種は形態的にはT. garcia-mendozaeやT. colliculosaに近いものの、
・ロゼットサイズ
・葉形
・葉縁
・花序構造
・花のサイズ
などを比較した結果、
変異の範囲では説明できない差異があると結論づけています。
特に研究者たちは、
“生殖器官(花の構造)”が、Thompsonella属の分類において重要な分類学的価値を持つと考察していました。
近年はDNA解析中心の研究も増えていますが、
今回の論文はかなり形態観察ベース!
葉だけではなく、
萼片の形や花序の枝分かれ数まで細かく比較されていて、
分類学って本当に観察の積み重ねなんだな…となりました🥹🔍
あと個人的にかなり興味深かったのが、
論文内でThompsonella属自体の系統にも触れられていたこと。
近年の研究では、
ThompsonellaはEcheveriaにかなり近縁と考えられていて、
将来的にEcheveriaへ再編される可能性も議論されているそうです⚡️
今回のレエシアナのロゼットはかなりエケベリアに近い!
つまり、
現在は独立属として扱われているものの、
今後また分類が変わる可能性もあるということ。
エケベリア周辺、
本当に分類が動き続けていますね…。

By Pcarreyes - Kaugalingong trabaho, CC BY 3.0
ちなみに、Thompsonella minutiflora
(トンプソネラ・ミヌティフローラ)は
エケベリアではありませんが、
かつてGraptopetalum mexicanum(グラプトペタルム・メキシカヌム)
という名前で記載・流通していた植物です🪴
さらに今回の2種、
どちらもIUCN評価はCR(絶滅寸前)。
確認されている自生地もかなり狭く、
かなり限られた環境にだけ生育していることが分かっています。
“新種”と聞くと華やかなイメージもありますが、
実際はこういう、
局地的な環境でひっそり生き残っている植物も多いんだなと感じる論文でした🌿
ではまた!
参考論文:Two New Species of Thompsonella (Crassulaceae) from Michoacán, Mexico
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