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「日本国憲法施行記念」切手シート   思うことなど

 古い段ボールを整理していたら「日本国憲法施行記念」の切手が出てきた。
 小型シートで保管が悪く、カドは折れシワも完璧。
 切手の発行年月日は、昭和22年(1947)5月3日。額面は50銭と1円の2種。図柄は、50銭切手は「母子と国会議事堂」、1円切手は「5月の花束と菊花紋章」らしい。
 改めて、1947年5月3日に日本国憲法が施行され、国の発展を願う日として1948年に「憲法記念日」が制定されたのだ。

切手集め

 かつて切手を集めるブームがあった。昭和40年代……、ある日、突然、皆が切手を集め始めたのだ。僕はその真っ只中にいた。祖父の家へ行き、明治天皇の写真が飾ってある部屋でじいさんと過ごした。切手帳(ストックブック)というものを買い、それらしいものを作り学校へ持って行った。僕のコレクションは稚拙で、とても交換に応じてもらえるものではなかった。
 ピンセットを使って指紋をできるだけ付けず、硫酸紙で包み、切手帳に挟む。そういうことを少しずつ学んでいった。

 しかし、あのブームは何だったのだろう。
 切手の限定性と希少性、額面以上の価値。そして消印の価格……。そこは異世界だった。
 僕の家は裕福ではなかった。切手は紙であり、劣化し、破れ、複製不可の代物である。コレクションの道具と奥義、切手は今も憧れの対称だ。

昭和二十二年五月三日

 日本国憲法の前文の抜粋が日本語と英語で印刷されている。
 「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。………
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」

昭和1947年の切手シート

 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して……、感動した。
 フォントも美しい。
 
 抜粋だけれど、僕は初めてちゃんと読んだ気がする。
 道草ばかりだが、忘れ物がたくさんありそうだ。


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