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【アンバサダー図鑑】やりたいからやる。その先に人が集まる。

今回インタビューさせていただいたのは、西ノ島出身の小櫻錬さん。(以下、小櫻さん)
島前神楽の舞手として活動する一方で、ヒューマンビートボクサーとしても活躍されており、地域のイベント企画などにも積極的に関わっています。

お話を聞いていて印象的だったのは、神楽でも、ビートボックスでも、アンバサダー活動でも、根っこにある考え方が同じだったことです。

「面白そうだからやる。」「やりたいからやる。」

そして気づけば、その挑戦に人が集まっている。そんな生き方をされていました。

ビートボックスを披露する小櫻さん

神楽を残したい。なら自分がやる

小櫻さんが神楽を始めたのは幼い頃。高校時代には西ノ島と海士町の菱浦の同好会を掛け持ちしながら、放課後は神楽の練習へ向かう生活を送っていました。

幼い頃からの目標は島前神楽25演目すべてを舞えるようになること。神楽の世界では、基本的には得意な演目を極めていくのが一般的なようで、25演目をすべて舞うというのは極めて珍しい。

小櫻さんは現在、その半分ほどを習得し、今年10月には長年の夢だった「八岐大蛇」を師匠と共演する予定です。

「神楽がなくなるのは嫌なんです。」

その言葉がとても印象に残っています。文化が失われることを惜しむ声はある。でも本当に残したいなら、自分が現場に立つしかない。その感覚が、今も神楽を続ける原動力になっていると語ってくださいました。

神楽を披露する小櫻さん

やらずに後悔する方が嫌

小櫻さんの話を聞いていて印象的だったのは、「今やりたいことをやる」という言葉の裏側にある覚悟でした。

以前の仕事も、本当にやりたくて飛び込んだ世界だったといいます。それでも、実際に働いてみると、思い描いていたものとの間にギャップを感じるようになりました。

「この生活のまま死ぬのは嫌だなって思ったんです。」

ただ、その言葉には勢いだけではない考え方がありました。「やってみて違ったな、だったら全然いいと思うんです。」挑戦した結果、自分に合わないと分かることもある。それは失敗ではない。むしろ、やりたいと思いながら何もしないまま過ごしてしまう方が後悔は大きいと話します。
だからこそ、自分で決めてその結果に責任を持つ。10年後こうなりたいという未来から逆算する生き方ではなく、今の自分が本当にやりたいことを一つずつ実現していく。

その積み重ねが、神楽にも、ビートボックスにも、そして今の活動にもつながっているように感じました。

その頃から続けていたビートボックスのストリートパフォーマンス。神楽も続けたい。ビートボックスも続けたい。どちらかを諦めるのではなく、自分が大切にしているものを、どちらも続けていける道を選びました。

「10年後のために今を我慢したくない」

今やりたいことに正直に向き合い、自分で選んだ道を進んでいく。その言葉からは、そんな小櫻さんの覚悟が伝わってきました。
小櫻さんは、将来のために今を犠牲にする生き方に違和感があると話します。もちろん未来を考えるのは大切。でも、それ以上に今の自分の気持ちを大切にしたい。だから、その時やりたいと思ったことには飛び込んで、未来を細かく設計するというよりも、今を全力で生きる。
その積み重ねが今の活動につながっています。

アンバサダー活動との類似性

話を聞いていると、アンバサダー活動も神楽とよく似ているように感じました。地域を盛り上げよう。関係人口を増やそう。もちろんそれも大事です。

でも小櫻さんが考えているのは、「まずは一緒になにかをしたい。」神楽のイベントでも、音楽イベントでもいい。島に来て、一緒に飲んで、一緒に楽しむ。そこから自然と人のつながりが生まれていく。難しい理屈よりも、まずは同じ時間を過ごすことこそ、小櫻さんらしい地域との関わり方だと感じました。

同級生とのドライブで撮ったお気に入りの写真

文化を守るために変わり続ける

神楽は昔、家柄によって受け継がれていました。しかし時代の変化とともに同好会という形へ変わりました。もし昔の形にこだわっていたら、今の神楽は残っていなかったかもしれません。だからこそ小櫻さんは、伝統を守るためにも変化が必要だと考えています。

若い世代を巻き込んで地域外の人とつながる。新しい文化と出会う。それは神楽だけではなく、地域そのものにも必要なことなのかもしれません。

小櫻さんの周りには自然と人が集まっているように感じます。自分が本気で楽しんでいて、やりたいことを本気でやっているからこそきっとその姿に惹かれて、人が集まるのです。

インタビューを終えて

5年後、10年後の野望を尋ねると、小櫻さんはこう答えてくれました。
「何歳になってもチャレンジャー精神をもっていたい。」

神楽も、ビートボックスも、アンバサダー活動も、すべてに共通しているのは、「やりたいことをやる」というシンプルな姿勢でした。アンバサダー制度も、そんな人たちが集まる場所なのかもしれません。

まずは島に来て、誰かと出会う。そして一緒に遊ぶ。その先に、自分なりの関わり方が見つかる。小櫻さんのお話から、そんなことを感じたインタビューでした。

多才な小櫻さん!またかっこいい神楽やヒューマンビートボックスみせてください☺

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