小説 「Discover 君は影武者か、」no,1
日本国の権力者は歴代財務省高官である…
その前は大蔵省高官…
日本の最高峰、東名大学の法学部を卒業したエリート達の進路は本人の意思以前に親や東名大学教授と大蔵省又は財務省高官OBの数人で話し合われている。
民間企業(大手一流企業)は…
その おこぼれを受け取る、だが その中には出来の悪い人間もいる…
『でも、出来の悪い人間って 東名大学の法学部を卒業して来てるんでしょう?』
私は質問した…
『その意味は本人だけの事では無いのだよ…』
峰岸教授の表情は、私が質問したことで少し困った様子だった…
『東名大学の大学教授から推薦された学生は必ずと言ってよいほど、民間企業の場合は採用となるのだが…、ただ一つだけ民間企業側で拒む事の出来る場合が有るんだよ!』
私の質問のせいで大蔵省又は財務省の話から民間企業への東名大学の卒業生、取り分け法学部の学生だけに限らない話へと向かってしまう…
私は毎朝新聞の政治部に転属されて約1年半の元文化部担当記者である…
先輩記者に随行する形で未だまだ卯建の上らない政治部記者で…
取材記事すら、今だに書かせて貰えてない様な有り様なのである。
『 三橋君 !』
元 東名大学 法学部教授の 峰岸 学 先生が 私の名前を軽い酒気帯びで呼び…
そして、脱線したままの話を続けて行く…
その後、峰岸先生の話は 財務省(旧大蔵省)の話に戻る事なく取材の時間が過ぎてしまった…
既に叱られる覚悟の腹を決めていた私は…
どうせ叱られるならばと思い…
高級料亭でも滅多に食べれない様な 真鯛と のどぐろの刺し身盛合せを追加注文し西条の銘酒と一緒に堪能していたところ…
先ほど、料理旅館の前で見送ったばかりの峰岸先生の方から私宛に電話が掛かって来ていると…
フロントからの内線電話に出ると直ぐに峰岸先生に繋がれてしまったのである。
『もしもし、三橋君か!』
その声は紛れも無く峰岸先生の声だった…
『先生、どうされたのですか…?』
と私が聞き返すと…
峰岸先生が…
『今日、君に話した事で誤解があっては不味いので近い内に 私の自宅に来てくれないか…』
私は…
何が不味い話だったかも分からずに…
『はい、必ず伺わせて頂きます…』
と言うと峰岸先生は安心したかの様に直ぐに電話を切ってしまわれたのてある…
それから3日後の朝10時頃だった…
上司でもある先輩記者の橘 隆志から緊急呼び出しされ…
『おい!三橋!峰岸先生が亡くなられったって…』
『何か俺に報告してない事があるんじゃないかぁ…』
私は…
橘先輩の大きな第一声に驚く間もなく…
さらに、橘 隆志から質問攻めに悩まされる事に成っていくのである…
………………………つづく…………………………
