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「好き」は、自分を守る力になる

人生を渡っていくのに、
いちばん強いものって何だろう、って考える。

我慢する力。
折れない心。
努力を続けること。

もちろん、どれも大切です。

でも私は、「好きなもの」を持っていることも、
人生を生きていくための大きな力になると思っています。

好きなものがあると、
もう少し頑張ろう、と思えることがあります。
楽しみがひとつ残っているだけで、
今日はここまでやろう、と思える。

好きな音楽を聴いたり、
好きなものを食べたり、
好きな場所へ行ったり、
好きな人と話したり。

それだけで、いつもの自分に
戻ってこられることがあります。

好きなものは、
人生を楽しむためだけのものではありません。
人生が少し苦しくなった時、
自分を立て直すための力にもなります。


人生を強くするのは、
我慢できることだけではない

強い人というと、
何があっても折れない人。
いつでも前向きな人。
つらくても頑張れる人。
そんな姿を想像することがあります。

でも、本当に必要なのは、
何があっても平気でいられること
ではないように思います。

落ち込んでも、戻ってこられること。
疲れても、少し休んでまた歩けること。
自信をなくしても、自分を立て直せること。

その力の方が、人生では大切なこともあります。

そして、その時に助けてくれるものの一つが、
好きなもの、です。

いつも聴いている曲。
何度も読んだ本。
落ち着くカフェ。
好きな香り。
好きなお菓子。
心地いい散歩道。
何度見ても笑える動画。

そういうものは、
人生の問題を直接解決してくれるわけではありません。
でも、心が疲れ切ってしまう前に、
少しだけ自分を戻してくれることがあります。

人は、強いから立ち直れるのではなく、
戻れる場所があるから、また歩き出せることもあります。


好きなものは、一つにしなくていい

好きなものは、できるだけ
たくさん持っておいた方がいいと思います。

好きな人。
好きな場所。
好きな音楽。
好きな食べもの。
好きな時間。
好きな趣味。
好きな服。
好きな本。
好きな仕事。
好きな過ごし方。

一つがうまくいかない日に、
別の「好き」が残っている。
これは、思っている以上に大きなことです。

仕事がすべて。
恋人がすべて。
家庭がすべて。

一つの場所だけに、
自分の幸せを全部預けてしまうと、
そこがうまくいかなくなった時、
人生全部が崩れたように感じてしまうことがあります。

だから、
自分を助けてくれるものは、一つじゃなくていい。
むしろ、いろいろなところに持っておく。
人生の中に、自分が戻れる場所をいくつも作っておく。

それも、自分を守る方法の一つだと思います。


「好き」は、大きなものでなくていい

自分を守る好きなものというと、
夢中になれる趣味や、
人生をかけたい仕事のような、
特別なものを探したくなることがあります。

でも、そこまで大きなものでなくてもいいと思います。

朝のコーヒーが好き。
雨の日の匂いが好き。
新しいノートを使うのが好き。
寝る前に本を読む時間が好き。
休日の朝が好き。
好きなパン屋がある。
お気に入りの服がある。

そういうもので十分です。

むしろ、
人生を支えてくれるのは、
そういう小さな「好き」だったりします。

大きな幸せは、
毎日起きるわけではありません。

でも、小さな「好き」なら、
普通の日の中にもたくさん置くことができます。

人生を楽しくするには、
大きな出来事を増やすより、
「好き」を見つける回数を増やす方が早いこともあります。


好きなものを知ることは、
自分を知ること

好きなものを集めていくと、
少しずつ自分のことも分かってきます。

どんな場所で落ち着くのか。
どんな人といると楽しいのか。
どんな時間が好きなのか。
何をしている時に夢中になれるのか。
何を見ると心が動くのか。

自分らしさが分からない、
と思う時ほど、
難しく考えなくていいのかもしれません。

好きな色。
好きな言葉。
好きな雰囲気。
好きな生き方。

そこには、自分の感覚が残っています。

自分らしさは、
「好き」の中に少しずつ隠れていることがあります。

誰かの正解ではなく、
自分が何に心地よさを感じるのか。
何に惹かれるのか。
何を大切にしたいのか。

「好き」を見つめることは、
自分の人生の方向を知ることにもつながります。


好きなことを、
最後の最後まで後回しにしない

忙しくなると、
好きなことは真っ先に後回しになりがちです。

仕事が終わったら。
家のことが済んだら。
時間が余ったら。
もっと余裕ができたら。

そう思っているうちに、
一日が終わってしまうことがあります。
もちろん、やるべきことはあります。
責任もあります。

でも、
人生を支えてくれるものまで、
全部「余った時間」に回さなくてもいい。

10分だけ好きなことをする。
好きなものを食べる。
音楽を一曲聴く。
少しだけ散歩する。
会いたい人に連絡する。

それくらいなら、
今日の中にも置けるかもしれません。

好きなことをする時間は、
何かを頑張った人だけが
もらえるご褒美ではありません。

自分を保つために、
最初から人生の中に置いておいていい時間です。


「好き」は、未来の自分への備えになる

元気な時には、
好きなもののありがたさを忘れることがあります。

でも、
気持ちが沈んだ時。
頑張れなくなった時。
自信をなくした時。
何もしたくない日に、
小さな「好き」が、
自分を少しずつ戻してくれることがあります。

だから、元気なうちに集めておく。
好きな音楽を増やしておく。
行くと落ち着く場所を見つけておく。
会うと元気になる人を大切にしておく。
自分が喜ぶものを知っておく。
自分が笑えるものを増やしておく。

好きなものを集めることは、
未来の自分を助ける準備でもあります。

しんどくなってから、
自分を救ってくれるものを探すのではなく、
元気な時から少しずつ用意しておく。

それは、弱さではなく、
自分を大切にする知恵だと思います。


「好き」を増やすと、
人生は少し面白くなる

今、好きなものがあまり思い浮かばなくても大丈夫です。

好きなものは、ふとした時に
生まれたりします。

これ、好きだな、とふと感じる時。
なんだか少し気になるな、と思った時。

普段聴かない音楽を聞いてみたり、
入ったことのないお店に立ち寄ってみたり、
行ったことのない場所へ行ってみたり。

好きになるかどうかは、
少し近づいて、触れてみないと分かりません。

だから、
「好きなものを探す」というより、
「好きになるかもしれないもの」に出会いにいく。

そのくらいの感覚でいいのだと思います。

そうすると、人生の中に、
少しずつ楽しみが増えていきます。

次の休みに行きたい場所。
今度食べたいもの。
会いたい人。
読みたい本。
聴きたい音楽。

楽しみが一つ増えるだけで、
明日が少しだけ楽しみになることがあります。


好きなものは、
たくさん用意しておこう

人生には、
うまくいく日もあれば、
思い通りにならない日もあります。

いつでも強くいることはできません。
いつでも前向きでいることもできません。

だからこそ、
何があっても平気な自分を作ろうとするより、

苦しくなった時に戻れる場所を、
人生の中にいくつも作っておく。

今日は音楽。
明日は食べもの。
週末は好きな場所。
疲れた日は、好きな人と話す。
元気になったら、
また新しい「好き」を探してみる。

そうやって、
自分が喜ぶものを少しずつ増やしていく。

人生を強くするのは、
我慢できることの多さではなく、
自分を戻してくれるものの多さなのかもしれません。

だから、
好きなものは、
たくさん用意しておいた方がいい。

楽しい日には、
その「好き」が人生をもっと楽しくしてくれる。

少し苦しい日には、
そのうちのどれかが、
自分をそっと助けてくれるかもしれない。

「好き」は、単に人生を楽しむためだけじゃなく、
自分を守る力にもなる。

そしてまた元気になったら、
新しい「好き」をひとつ、
見つけにいけばいいのだと思います。

好きなものがたくさんあって、
好きなものに囲まれてる。
それだけで、嬉しいが溢れてくるように感じます。

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