これからパパになる世の男たちよ、聞け。
はじめに
まず軽く自己紹介をしておく。この7月に第一子が生まれた。夫婦ともに働いている共働き家庭で、私は1ヶ月の育休を取った。里帰り出産はしていない。妻の両親は極端に遠いわけではないのでたまに家に来てくれるが、基本的に子育てはママとパパの二人で頑張る、という体制だ。
そういう状況で私は父親になった。
その前提で、これからパパになる男たちに言っておきたいことがある。
まず、「子育てを手伝う」という感覚は捨てろ
手伝う?何を言ってるんだ。その子はあなたの子どもだろう。あなたもママと同じぐらい当事者だ。手伝うのではなく、当たり前に関与するのが子育てだ。「手伝う」という言葉が出てくる時点で、自分を脇役に置いている。脇役の場所は最初から用意されていない。
スタンスを見直せ
とはいえ、だ。当事者だと思っていても、やはり十月十日ずっと子どもと一緒にいたママの方が、圧倒的に子どもに対する向き合い方が強い。これは仕方ない。悔しいとかそういう話ではなく、事実としてそうなっている。
大事なのは、それをわかった上で、パパにできること、パパにしかできないことを考えるようにしろということだ。同じ強度で並べようとするのではなく、自分の立ち位置から何ができるかを考える。
何をやればいいかわからなくても構わない。わからないなら「次これやればいい?」とママに聞け。正解を最初から知っている必要はない。やろうとするスタンスがあるかどうかが見られている。
その時、「何回言ったら覚えてくれるの!?」という言葉を恐れるな。あなたもパパ初心者だ。新卒の頃を思い出せ。最初は何もできなくて、フィードバックをもらいながら少しずつできるようになったはずだ。それと同じことをやればいい。怒られるのが嫌で動かないのは論外だ。下手でもいいから動け。動かないより、圧倒的にマシだ。
このスタンスをとることはは救いでもある。皿洗いを忘れた、洗濯物を取り込んでいない、そういう多少の穴があったとしても、「パパが子育てで積極的に頑張ってくれるスタンス」であることが伝わっていれば、ママも大目に見てくれるはずだ。逆に言えば、そういうちょっとしたミスや失念に怒られているようであれば、そのスタンスがまだ伝わっていないということだ。最初から完璧を目指さなくていい。順番としてはスタンスが先だ。
そして行動を変えろ
スタンスが固まったら、次は行動だ。ここからは仕事力と、自律性の問題だと思っている。
特に自律性が肝だと考える。「家事やるのが面倒くさい」「ちょっとだけゲームしたい」「掃除のやり方がわからないから後回しにしよう」——こういう躓きポイントを如何に最小化できるかが、今後の行動を左右する。
ここから先は、その詳細に入っていく。
子育てをするにあたって私がやってきたこと
ここからは私が実際にやってきたことのうち、他のパパにも活きそうなことを書いていく。
スタンス
まず、ママに自分の子育てに関するスタンスを伝えた。当事者として関わるつもりだということを、言葉にして共有した。心の中で思っているだけでは伝わらない。伝えろ。
次に、知識バランスを合わせるよう心がけた。ママだけが調べて、ママだけが知っている状態になると、そのまま判断も指示もすべてママ側に寄ってしまう。同じ土俵に立つには、知識を揃えるところから始めよう。
そして、ママにしかできないこと以外は基本的に自分がやる意識を持った。ただし、これは完璧でなくてよい。その意識が伝わっていれば、70点の行動でも許容してくれるだろう。100点を狙って動けなくなるくらいなら、70点で動き続けろ。
参考までに、私が情報収集したなかで参考になったものを共有しておく。
Spotify「ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~」(通称ベビマヨ)
このコンテンツはママ・パパともに実際に子育てをしながら悩んでいる人たちの生の声を座談会という形で聴けるもの。リアルなことや人それぞれの意見が聴けるのでとても有益だった。
また、通勤中に聴けるのでスキマ時間で育児の情報収集ができたのもよかった。
表示されているコンテンツは最新のものだが、自分の境遇にあった回を聴くと良い。
ママと赤ちゃんのぐっすり本「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド
子育てにおいて睡眠は最重要課題。睡眠がうまくとれないことで苛立ったり、自律神経が乱れたりと、負のスパイラルに陥りかねない。
ベビマヨでも紹介されていたので購入して妻と一緒に読んだ。
これをねんトレのベースにしよう、と基準ができたので良かった。
アレルギーのない子にするために1歳までにやっておきたいこと15
「衛生仮説(衛生環境のよい中で育つことで、かえってアレルギー疾患が増加する)」など、学術的な観点で子育てと免疫、腸内環境などのことについて書かれた本。どういう衛生環境にしたいか、夫婦である程度目線が揃った。
行動
1.タイムスケジュールをすり合わせる
そもそも私たちは、互いに出産後どう過ごすのかイメージが沸いていなかった。だから出産前に、二人でタイムスケジュールをすり合わせた。最終的には後述の画像のようにキレイにまとめたが、最初は二人で紙に一緒に書き込んでいく形で進めていた。いきなり綺麗なものを作ろうとしなくていい。紙とペンで十分だ。
振り返ってみると、これが夫婦二人にとって一番大事だったと思う。漠然としたイメージのままだと不安ばかりが募るが、具体的に動き方がイメージできたことで、双方が安心して出産を迎えられた。妻もそう言っていた。
すり合わせた内容は次の二段構えだ。
① フェーズの整理

それぞれいつ育休が開始・終了するか
子どもを保育園にいつ入れるか
子どもの離乳食がいつ終わるか
これらを踏まえて、1日の動き方が変わるパターンを洗い出し、②を何パターン考えるべきかを整理した。1年先ぐらいまでの見通しを持っておくと、目の前の一日の意味が変わってくる。
② 1日のタイムスケジュールの整理

①の整理で私たちのスケジュールは5パターンに分類されることがわかった。それらのパターンごとに以下を整理して1日のスケジュールを具体的に掴んだ。
誰が:パパ・ママ
何を:子育てに関すること(母乳、ミルク、離乳食、おむつ替え、など)と、自分たちのこと(お風呂、ご飯、寝る、など)、そして消灯時間(赤ちゃんのねんねトレーニングのため)
いつ:それぞれの上記のタイミング
「誰が・何を・いつ」を埋めるだけだ。仕事でやっていることだろう。家庭でもやればよい。
ちなみに、ママは産後かなり体力を消耗しているし、ホルモンバランスの影響でメンタルも崩れ、心身ともにボロボロである。それを留意して、特に1ヶ月目はパパがやれることは全部やるスタンスですり合わせをしろ。
2.わからない家事をまとめる
わからないことに対してやる気は起きない。これは怠惰ではなく、人間の特性だ。なら、わかるようにすればやる気は起きる。
実際、やってみるまでわからなかった家事はたくさんあった。おしゃれ着と日常着での洗い方の違い、鉄のフライパンは洗剤を使わずに洗って最後に火で水気を飛ばして油を塗ること、お皿はどれをどこにしまっているか。知らなければ手が止まるし、手が止まれば「後でやればいいか」になる。
家事の不明点をママに聞いて、自分でできるようにしておけ。忘れそうならメモしろ。メモを取るのは恥ずかしいことじゃない。同じことを何度も聞くほうが恥ずかしい。
3.自分が動きやすい環境を整える
家事や掃除などをやるにしても、お皿や洗濯物がしまいにくい場所にある、いろんな書類が1つの場所に積み上がっている、という状態になっていないだろうか。
毎日やる家事や重要なことは、自分がやりやすい環境を作っておかないと、どんどん腰が重くなって動けなくなる。意志の力でどうにかしようとするな。環境を整えて解決しろ。
私は収納グッズを揃えたり、収納場所を分けるなどして、その問題をなるべくなくすように心がけた。
※ただし、キッチンなどママがよく使う領域は、ママに提案してOKをもらってから変えた方が良い。こだわりを持って今のしまい方になっている場合があるからだ。良かれと思って勝手に動かすのは、改善ではなく破壊になりうる。
4.手を抜く工夫をする
色々頑張ったとしても、毎日同じことを繰り返すのは骨が折れる。気力で走り続けられる期間は思っているより短い。
なので私は、手を抜けるところをいくつか作った。
ホットクック(自動調理鍋)でご飯を作る
それでも回らない日のために、食事を作らずnosh(冷凍宅配弁当のサブスク)で済ませる
洗濯機をドラム式の乾燥機付きのものに買い替える
これで、ご飯を作らなくていい日の心の余裕ができたし、子どもが生まれて増える洗濯物に追われる日からもかなり解放された。いい時代に生まれたなと思う。使える道具があるなら使え。これらの手抜きは、サボりではなく健康かつ幸せな生活を手に入れるための投資だ。
最後に
子育ての状況は人によってぜんぜん違う。専業主婦なのか、実家が近いのか、母乳・ミルクどちらで育てるのか、所得にどれだけの余裕があるのか。そういった条件によって、夫婦ごとに子育てのスタイルは変わってくるだろう。だから、ここまで書いてきたことがそのまま当てはまる家庭ばかりではないと思う。
ただ、どういう状況でも変わらないであろう一番大切なことは、「ママを幸せにすること」だ。
ママの幸せは回り回って子どもの幸せにつながる。
だから、家族全員を幸せにしたいなら、まず「ママが幸せになるには?」を考えろ。それが出発点だ。
これらのまとめがあなたの役に立つことを祈る。
