アナトリの家庭教師日記#3 3割しか言わない
こんにちは。
整体屋開業準備中のアナトリです。
今日は家庭教師の日だった。
期末考査の結果がある程度返ってきていたので、まずは点数を見せてもらった。
国語69点。
数学39点。
社会62点。
理科68点。
英語42点。
五教科合計280点。
目標は340点だった。
本人は、頑張った分、もう少し結果が欲しかったようで、少し落ち込んでいた。
これまでより取り組む姿勢が改善している分、結果が出てほしかったが、なかなか甘くない。
頑張ったから、その分悔しい。
「じゃあ次はどうするか、一緒に考えよう。」
そう声をかけた。
英語は復習プリントが提出物として出ていたので、一緒に仕上げる。
休憩時間には、お菓子を食べ、お茶を飲みながら、学校のことや友人関係、高校説明会で感じたことを話してくれた。
僕は話を聞きながら、入試日程や受験方式を調べ、これから何を準備すべきかを紙にまとめていた。
休憩後、その紙を見せながら話をした。
生活習慣を整えること。
ストレスを溜め込みすぎないこと。
勉強時間を増やすだけでなく、今30分かかることを15分で終えられるよう工夫すること。
できるようになったことは、確実に増えている。
だからこそ、その土台の上で、これから必要になることも正直に伝えた。
そんな現実的な話をしていくうちに、彼女の表情は少しずつ曇っていった。
言いたいことは、山ほどある。
でも、実際に口にするのは三割くらいだ。
信頼関係を壊したくない。
安心して話せる場所であってほしい。
そう思うからだ。
けれど、思ったことを何も言わないのも違う。
成長を願うからこそ、少し耳が痛いことも伝えなければならないと思っている。
家庭教師が終わった後、妻とそんな話をした。
「受け止めながら、やる気の方向を調整してあげるのは難しいよね。」
本当にそう思う。
励ますだけでは足りない。
厳しくするだけでも足りない。
その子にとって、今必要な言葉は何なのか。
毎回考え続けている。
どの距離感が正解なのか。
話を聞くだけで時間が過ぎていく日もある。
これでいいのだろうか。
そんな焦りが顔を出すこともある。
僕は成功も失敗も、あの子の糧になればいいと思っている。
受験で大きくつまずいて苦しむより、今、小さな壁にぶつかりながら前へ進んでほしい。
もちろん、勉強するのは本人だ。
やるか、やらないかを決めるのも本人。
僕は、その手伝いをするだけである。
だからこそ、三割だけ伝える。
残りの七割は、その子自身が経験の中で見つけていけばいい。
伝える側も、案外しんどい。
でも、あの子の持っている力を、誰よりも信じてあげられる存在でいたい。
今日は、そんなことを思った一日だった。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
あなたの時間にお邪魔できてうれしいです。
また、どこかで。
アナトリでした。
