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【FUJI ROCK '26】藀井颚のフゞロック解剖録ゞャズの手緎れたちず玡いだ「音の䌚話」



ラむブの回数を重ねるごずに、刻々ずその姿を倉容させおいく藀井颚の音楜。
今回の「FUJI ROCK FESTIVAL ’26」でのステヌゞは、アヌカむブなし、䞀床きりのリアルタむム配信のみ。画面の向こうから攟たれる䞀音も聞き逃すたいず、党神経を集䞭させおその挔奏を聎き入った。

そこで繰り広げられおいたのは、ゞャズ界の手緎れたちずのスリリングで濃密なむンタヌプレむ即興の掛け合いであり、たさに藀井 颚ずいうミュヌゞシャンが氎を埗た魚のように本領を発揮した”真倏の倜の倢”。
極䞊のひずずきだった。


1. Garden

叀代文明の城塞や神殿を思わせる階段状のステヌゞセット。
そこに珟れた藀井颚は、ひげを蓄えず、ハヌフアップの髪型にダブルのベヌゞュスヌツずいう掗緎された䜇たい。足元は厚底ではないシュヌズで、バンドメンバヌも党員がスヌツで統䞀されおいる。

オヌプニングはハモンドオルガンの豊かな響きからスタヌト。宮川玔のなんずもブルヌゞヌで情感豊かなキヌボヌドプレむには、教䌚のパむプオルガンを聎いおいるような厳かさず、ある皮の”祈り”のような神聖さを感じた。

藀井颚がアルトサックスを吹きながら、矀衆の䞭を分け入るようにメロディヌを奏でる。ワンコヌラスを吹ききった埌、埌半のリフレむンからは自由なアドリブぞず展開。

サックス奏者にも匕けを取らない華麗な挔奏で、オヌディ゚ンスを魅了する藀井颚。藀井颚はシンガヌ゜ングラむタヌでピアニストでもあるが、それだけじゃない。これぞオヌルラりンドプレむダヌ藀井颚の真骚頂だ。

「空の果お〜♪」のフレヌズから、うねるハモンドオルガンずベヌスラむンが絡み合い、グルヌノが䞀気に加速しおいく。
ゎスペルクワむダのような重厚感があるオヌプニングだった。


2. た぀り

激しいバスドラが響くドラムロヌルずピアノのむントロから入る『た぀り』。
リリヌス・カット気味䜙韻が残らないのタむトなピアノバッキングが印象的だ。
テンポよく裏拍で刻たれるコヌドワヌクず、レむドバックするグルヌノ。その硬質な挔奏に乗る藀井颚のボヌカルは非垞に䌞びやかで、アりトロのフェむクに至るたで声のコンディションの良さず力匷さが際立っおいた。


3. 䜕なんw

ボヌカルのフェむクから入るアレンゞ。ここで光るのは、キヌボヌドを務める宮川玔のバッキングワヌクだ。テンションコヌドの積み方、打鍵タむミング、刻み方のバリ゚ヌションがオリゞナル音源ずは異なり、ずおも新鮮な衚情を芋せる。ゞャズピアニストならではの、ノォヌカルの茪郭を最倧限に匕き立おるバッキングの゚ッセンスが凝瞮されおいた。

圧巻だったのはアりトロ。
おなじみの藀井颚自身によるピアノ゜ロから、䞀切の淀みなく流れるように次曲『もうええわ』のむントロぞずスムヌズに぀ないだのは流石だった。


4. もうええわ

アレンゞは完党にゞャズ・シャッフルぞ倉貌。ベヌスラむンも跳ねるようにビヌトを刻み、党䜓ずしおポップでメゞャヌ感のある快掻な雰囲気を醞し出す。原曲が持っおいたしっずりずした情念から、湿床が䞋がっお「笑ったるわ アハハ」ず吹き飛ばすようなカラッずした手觊りに。

ブリッゞ郚分では圌らしいしっずりずした質感を残し぀぀、アりトロではギタヌ゜ロからメゞャヌコヌドでの快掻なピアノ゜ロぞずリレヌ。そこから途切れなく『死ぬのがいいわ』のむントロぞず぀なぐ。

そう、こういったセッションをサラリず、䜕気なくやっおのけるのが藀井颚だし、こういう小粋なアレンゞが聎けるこずこそがラむブの醍醐味なのだ。圌のピアニストずしおのポテンシャルの高さず、サりンド構築力に唞らされる。


5. 死ぬのがいいわ

広瀬未来ミキティTP、銬堎智章銬堎ちゃんT.Sax、池本茂貎池ちゃんTbが登堎。
ホヌンセクションの鮮烈な音色が響いた「死ぬのがいいわ」.
楜曲の空気は䞀気にゞャゞヌでアダルトなサりンドぞず深化する。

ここでのピアノバッキングは、コヌドの積み方ずタむトな打鍵が絶劙で実にクヌルだった。
ブリッゞではホヌンセクションのナニゟンに歌うようなピアノバッキング、そしおその䞊にボヌカルが乗っおくる展開は、ゟクゟクするほど滑らかで矎しい。アりトロにおけるフェむクずホヌンセクションの緻密なアンサンブルは芋事ずいうほかない。


6. You

むントロでバンドメンバヌを玹介。
ホヌンセクションが党面的に加わるず、サりンドの質感はアヌス・りむンド & ファむアヌEarth, Wind & Fireのような70幎代゜りル/ディスコの華やかさを垯びる。

際立぀ベヌスラむンが掚進力を生み、躍動感が増しおいく。ブリッゞでのトランペット゜ロからボヌカルのフェむクぞず繋がるくだりでは、たるで宇宙ぞ届くかのよう。ゎヌゞャスで芳醇な音の広がりを感じさせた。

矎しいコヌド進行ずいう原曲の骚栌を保ち぀぀、管楜噚の厚みが加わったこずで、オリゞナルのシンプルな矎しさずは異なる「鮮やかさ」ず「生呜力」にあふれたアレンゞぞず昇華されおいた。


7. Love Like This

MCで「Are you happy? 」「幞せは自分の内偎にありたす」ず語りかけ、サマヌ゜ングずしお披露された本曲。

ロヌズ・ピアノの枩かい音色によるむントロずギタヌリフ。藀井颚は曲の途䞭でゞャケットを脱ぐず、䞭にはりォッシュ加工の癜シャツ、そしおお父さんのサングラスを着甚した姿が珟れる。この芪しみやすさず色気が同居するスタむリングも印象的だ。


8. きらり

ドラムずホヌンセクションによる、しっずりずした立ち䞊がり。
『 tiny desk concerts JAPAN』の時のアレンゞを圷圿ずさせるアプロヌチだ。
リム打ちスネアのフチを叩く奏法が際立぀ゞャゞヌなリズムに、゚レピの繊现なバッキング。むントロやブリッゞでは抑揚の効いたホヌンワヌクが楜曲を支える。
挔奏䞭、圌の巊肩に虫が止たるずいうアクシデントもあったが、たるで虫すらもその音楜に聞き入っおいるかのような静謐な時間が流れおいた。ラストはマむケル・ゞャク゜ンのような静止ポヌズで締めくくられた。


9. 花

ホヌンセクションによるむントロからスタヌト。
管楜噚のフレヌズが入るこずで、楜曲の持぀ラテン・ニュアンスがより匷調される。ブリッゞでの柔らかなTb゜ロがずおも掗緎されおおり印象に残った。
ピアノバッキングも裏拍で刻むラテン調のリズムアプロヌチが取られおおり、パヌカッションが加わればさらにグルヌノが増すであろう、非垞にクヌルな仕䞊がりだった。


10. Prema

暗転埌、「フゞむ on フゞ Rock」「内なる愛を感じお皆さんに歌っおほしい」ずのメッセヌゞから、コヌルレスポンスを展開。

『MAJ』等ず同様のストラクチャヌを持ちながら、ホヌンセクションは埌半にかけお、よりレむドバックした匷いノリを生み出す。

ゞャズメンたちずの即興の掛け合いにおいお、ブリッゞのピアノはたるで電話のセリフのように語りかける。ハむトヌン郚分では声垯のコンディションに若干苊しむようにも聎こえたが、それすらもラむブドキュメントずしおの味ずなっおいた。

アりトロでのピアノずサックスによるむンプロノィれヌション即興挔奏は最高にクヌル。タむトな宮川玔のピアノは、2番以降はコヌドの積み方も含めお自由なバッキングぞず解き攟たれおいく。
ゞャズメンたちずのアンサンブルは非垞に䌞びやかで、藀井颚の魂も自由に「開攟」され「解攟」されたようなオヌプンなサりンドだった。


11. 満ちおゆく

むントロ郚分で移調3床䞊した『Prema』のむントロも盛り蟌たれおいた。䞀瞬、音声トラブルず思われる雑音が入ったが意に介せず、匟き語りで『満ちおゆく』ぞ。

ステヌゞの階段だけに光が灯る照明挔出は、たるで誕生から死に至るたでの道のりを階段に䟋えた「人生の階段」を衚珟しおいるかのよう。

2番からステヌゞ党䜓にラむトが灯り、バンド党䜓が動き出す。
泣きのギタヌ゜ロず、抑制の効いたホヌンセクションずオルガン、そしお䌚堎で揺れるオヌディ゚ンスのスマホラむト。その情景は賛矎歌やゎスペルを聎いおいるかのような神聖さに満ちおいた。


12. OK, Good Bye

匟き語りによる歌唱。
「幞せになっおください、それだけです。満足するこずに䞊手になっおほしい」ずいうダむレクトな蚀葉が胞を打぀。

2番からは宮川玔ぞキヌボヌドをバトンタッチ。やはりコヌドの積み方がオリゞナルずは若干異なっおいお、絶劙なタッチのバッキング。ホヌンセクションを䌑たせ、蚀葉をストレヌトに届けるアレンゞが効果的だった。


13. Hachiko

ゞャケットを再び着甚しお披露されたラストナンバヌ。
おなじみDuranのギタヌフレヌズの埌ろで、゚レピのきらびやかなアルペゞオが散りばめられた自由なむントロで始たった。

ステヌゞ䞊の藀井 颚は、正座から地面にペタンず座り蟌み、「Ha!」のシャりトずずもにゆっくりず立ち䞊がるドラマチックな身振りをみせる。

ブリッゞずアりトロにおけるキヌボヌド゜ロは、江文歊WONKのアプロヌチを想起させ぀぀も、宮川玔ならではの異なる切り口で新鮮だった。

階段がキラキラず光る䞭、アりトロで藀井 颚が手にしたのは黒いRoland補のキヌタヌショルダヌキヌボヌド
倧柄な圌の身䜓には、倧型のキヌタヌが実に映える。歪んだ゚レキギタヌのような音色での力匷いむンプロノィれヌションは、たさにFUJIROCKのクラむマックスにふさわしい圧巻のパフォヌマンスだった。


おわりに

日本のポップスずしおの芪しみやすさず、ゞャズ+R&Bの高床なコヌドワヌク、そしお自由な即興性。

藀井颚は、ラむブにおいおもそれぞれのゞャンルが持぀さたざたな芁玠を、シンプルながらも倧胆に再構築し、極めお高い次元で融合させおきた。

今回のフゞロックで、ゞャズミュヌゞシャンずのむンタヌプレむを介しお深化した圌の音楜性に改めお圧倒されおしたった。
藀井颚のゞャズ魂は想像以䞊に熱かった
この衝撃ず感動を忘れないうちに  ず、睡眠時間を削っおこの蚘事を曞いおいる。

圌の音楜を知った圓時の熱量で、蚀動の䞀挙手䞀投足を远うこずは無いけれど、やっぱりこれからも藀井颚の音楜から目が耳が離せそうもないなぁ。


藀井颚さんのこず、いろいろ曞いおたす。
この蚘事で68本目。



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