最も多い性感染ウイルスHPV。男性はクリニングスで中咽頭がんのリスク。
セックスをする人の多くが一度は感染するという、ヒトパピローマウイルス(HPV)。
通称HPVは、性感染症の原因として世界で最も一般的です。
多くの場合、無症状で自然に消えますが、放置すると深刻ながんの原因になることがあります。
HPVとは?
HPVには200種類以上あり、主にセックス、オーラルセックスなどでうつります。
信頼できるデータでは、性的活動を行う人の80〜90%が、生涯(特に50歳まで)に少なくとも一度は感染すると推定されています。
日本でも20代女性の約2割が感染しているという報告があります。
たいていは全く症状がなく、免疫の力で半年〜2年以内に自然に排除されるケースがほとんどです。
でも、持続感染すると問題が生じます。
症状として現れるものは性器や肛門のイボ。
低リスク型のHPVが原因で、尖圭コンジローマ(性器イボ)ができます。
イボは目に見えるしこりや菜花状のものが性器・肛門周辺にできることがあります。
痛みは少ないですが、見た目やパートナーへの感染が気になる人も多いです。
治療について
イボ自体は液体窒素凍結、レーザー、電気メス、塗り薬などで除去可能です。
ただし、ウイルス自体を完全に除去する治療はありません。
免疫で自然消失するのを待つ形が多く、再発するケースもあります(20〜30%程度)。
イボを切除しても完治とは限らない点がポイントです。
本当のリスクはがんへの進行。
問題の核心はイボではなく、高リスク型HPVの持続感染です。
女性は子宮頸がんへ。
子宮頸がんのほぼ100%がHPV感染が原因です。
世界では年間約60万人が罹患し、約35万人が死亡する深刻ながんです。
日本では年間約1万人が罹患、約2,700〜3,000人が死亡しています。
女性のがん全体では乳がん、大腸がんなどに次ぐ位置ですが、20〜30代の若い女性では発症するがんのトップクラスで、死亡リスクも無視できません。
検診で早期発見が可能ながんです。
男性(そして女性も)は喉のがん(中咽頭がん)
近年注目されているのが、クンニリングスを含むオーラルセックスによるHPV感染が原因の中咽頭がん(喉の奥、扁桃腺、舌根部など)。
特に男性に多く、HPV関連中咽頭がんの割合が60〜70%に達する国もあります。
先進国で急増しており、日本でも中咽頭がん全体の患者数が10〜20年で2〜3倍近く増加し、HPV関連が半数以上を占めるとの報告があります。
喫煙・飲酒関連のがんが減る一方、HPV関連が目立ってるようです。
予防方法としてはコンドームです。
完全には防げませんが、感染リスクを下げます。
大多数の人は感染しても無症状で自然治癒しますが、持続感染のリスクは誰にでもあります。
パートナーの数が多いほど、感染・持続の可能性が高まります。
東京では梅毒も超大流行しています。
理由は、マッチングアプリの普及で出会いが増えているから。
パパ活などの金銭目的の性行為も性病増加の一因として複数の専門家や報道で指摘されています。
それらは、男女とも相手は1人だけではなく不特定多数と関わるのでリスクが上がります。
男性は20歳代から50歳代に増えているそう。
ちなみに、定期的にセックスしないと、特定の健康リスクが相対的に高くなりやすいといいます。
安全に、楽しく😊
情報源
WHO、厚生労働省、国立がん研究センター、信頼できる医学論文・報道に基づく。
