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kaeruconet
親じゃない大人に初めてもらった本。
わたしは小学2年生の夏休み終わりに入院した。
大したことはなかったけど、始業式から数日学校に行けなかった。
それがわかった時、
当時の担任の先生が入院中のわたしに本をくれた。
星の王子さま
ちゃんと箱カバーに入ってて、紐の栞がついている
ハードカバーの本だった。
ただそれだけで嬉しかった。
こんなにちゃんとした本をもらったのが初めてだった。
当時は難しくて読んでも内容はあんまりわからなかったけど、
先生はどうしてこの本をくれたんだろう。
あれから何度もその本は読み返した。
しかも名作だからいまだにどこかで目にする機会が多い。
以前にわたしが本を読むようになったきっかけを作った先生だ。
ちゃんと見ていてくれたんだな。
そしてずっと残るものをくれてたんだな。
そして、わたしの入院には続きがある。
学校が先に始まって
わたしがいない教室でクラスメイトがそれぞれ
手紙を書いてくれたのだ。
今思えば本当に大したことない入院。
だけど本当に心細くて、しかも一日だけ隣のベッドが空いて
部屋にひとりで過ごさなくてはいけなかった。
さみしくて怖くて泣いていた時、
看護師さんが内緒で家に電話をかけさせてくれた。
そして退院前日には
大人病棟がいっぱいだったらしく
臨時で少し大人のお姉さんが一時入院してきたこと。
一人で入院していてえらいとほめてくれたこと。
一緒に折り紙をしたこと。
もう何十年も前のこと、
そういういろんなことを
星の王子さまを見る度にわたしは思い出す。
イラスト使用させていただきました。
kaeruconetさん、ありがとうございます。
