見出し画像

【エッセイ】サンドウィッチマン伊達みきおさんだったのだろうか【思い出】

小学校高学年時代、クラス全員でサンドウィッチマン伊達みきおさんらしき人物に遭遇したことがある。

クラスの校外学習で、バス移動をしていたときのことだった。

金髪で体格の良い、サングラスのようなものをかけた男性が車に乗り込もうとしている。
非常に伊達みきおさんに似ている。本人じゃないか!?

クラスメイトの誰かが伊達みきおさん(?)の存在に気づき、大騒ぎをしながらみんなでバスの中から手を振った。

伊達みきおさんと思しき男性は、バスの中から手を振っている子どもたちの姿に気がついたようだった。車に乗る前に足を止めて、私たちに向かって手を振り返してくれた。

先ほどから私がふわふわした言い方をしているのが気になっている読者もいると思う。「らしき」とか、「思しき」とか…名前の後ろに(?)をつけているのは何故だろう。

それは、いまだにバスの中から見た男性が伊達みきおさんかどうか、私の中でハッキリしていないからである。

当時、私は小学校高学年だった。
私のクラスメイトの、ある女の子のお父さんは、伊達みきおさんに見た目が酷似していた。

本当に似ていた。遠目から見たら多くの人たちが、かなりの確率で伊達みきおさんだと勘違いするだろう。

だから、もしかするとバスに向かって手を振ってくれた男性は、その子のお父さんかもしれないのである。娘の乗ったバスに気づいて、手を振ってくれたのかもしれない、と。

でも、私たちの乗ったバスと男性との間には、そこそこ距離があった。

間近にいたわけじゃないのに、娘の乗ったバスだとわかるものだろうか。

伊達みきおさんなら、やや遠目から子どもたちが手を振ってきたのなら振り返してくれるだろう。
芸能人であれば、手を振られることくらい慣れてるだろうし。

しかし、なんとかして娘の乗ったバスだということを知って、クラスメイトのお父さんが手を振ってくれたのかもしれないという可能性も捨てきれるものではない。

あれから、かなりの年月が経った。
あのとき、バスの中で見た男性が伊達みきおさんだったのかどうかはいまだにわからない。

そもそも芸能人に街中で会うことなんてそうそうあるもんじゃない。

一度、仙台のアーケード街の中でドランクドラゴン塚地さんを遠目で見たくらいだ。塚地さんはアイドルのような女性たちと一緒に撮影をしていた。

芸能人を見かけたのは、私の中でそれくらいである。

東京で暮らしていた時期も色々あるけれど、芸能人を見る機会なんて全然無かった。

芸能人たちはきっと宮殿のような家か、超高級マンションにいる。
おそらくふかふかのバスローブを着て、高級ワインを片手に夜景を見て暮らしているのだろう。ライオンやトラを飼っているかもしれない。

「こち亀」の中川圭一さんほどじゃなくても、「ちびまる子ちゃん」の花輪和彦くんくらいの生活を送っているのである。(※あくまで個人の思い込みです)

私とは住む世界が違うのだから、そりゃ街中ですれ違うわけがなかろう。

だから、もしも小学生時代にバスの中で見た男性が本当に伊達みきおさんなら、貴重なものとしてこの思い出は特別なものになる。

でも、もしもクラスメイトのお父さんだったとしても「なんだ〜そっかあ」と言って、笑い話にできるものだとも思う。

伊達みきおさんがどこに暮らしているのかすら、私は把握していない。

でも、彼に言いたいことがあるとすれば、「あなたに出会ったか出会っていないかでこんなに楽しんでいる人間がいます」ということである。

ライオンかトラを飼っているであろう伊達みきおさんへ。
一仙台市民としてこれからも応援しています。

終わり

#あんずSTUDIO
#サンドウィッチマン
#伊達みきお
#サンドウィッチマン伊達
#思い出
#エッセイ
#仙台


いいなと思ったら応援しよう!