血管を強くする一酸化窒素(NO)と、それを生み出すシナモン・ヒハツ・ルイボスティー
前回は、シナモン(桂皮)を大量摂取すると、種類によっては毒性があるという記事を書きました。
しかも、私たちが通常に口にするのは毒性のある方です。
しかし、それは大量摂取した場合のみで、シナモンは血管を強くするなど多くの健康効果があります。
今回は血管を強くする一酸化窒素(NO)と、それを生み出すシナモン・ヒハツ・ルイボスティー等について解説していきましょう。
A.一酸化窒素(NO)が血管を強くするメカニズム
NOは血管内皮細胞で作られる、血管を若返らせる気体です。
NOが血管を強く、しなやかにする主な効果は次の通り。
1.血管平滑筋を拡げる(血管拡張)
血圧の急上昇を防ぎ、血流を改善する。
2.内皮機能改善
血管内皮の傷を修復し、動脈硬化を防ぐ。
3.抗炎症・抗酸化作用
血管壁の慢性炎症を抑制する。
4.血小板凝集の抑制
血栓(血の塊)をできにくくする。
5.血管の弾力維持(コラーゲン構造の保護)
ゴムのようにしなやかな血管を保つ。
B.シナモン・ヒハツ・ルイボスティーはどのようにNOを増やすのか?
1.シナモン(桂皮)
a.有効成分
・シンナムアルデヒド
・プロアントシアニジン
b.メカニズム
eNOS(内皮型NO合成酵素)が働く環境を整え、NOを増加
血管内皮の酸化ストレスを減らす
インスリン感受性の改善し、代謝改善により血管負担が低下
特にポリフェノールの抗酸化作用により、NOが失われにくい
2.ヒハツ(ロングペッパー)
a.有効成分
・ピペリン
b.メカニズム
eNOSを神経・血流で直接刺激して、NOを産生
末梢血管の冷えを改善し、血流アップ
交感神経の過緊張を抑えて、血管攣縮を防ぐ
そのため手足の冷えの改善や血流促進の効果が強い
3.ルイボスティー
a.有効成分
・アスパラチン
・ケルセチン
b.メカニズム
NOの分解を減らし、eNOSの働きを保護
抗酸化作用でNOを酸化させる活性酸素を抑制
糖代謝改善により内皮機能を向上
結果としてNOの寿命が延び、血管が若返る。
4.その他一酸化窒素(NO)を増やす食品
a.食べて体内で硝酸塩からNOに変換される食品
ほうれん草
春菊
小松菜
レタス
キャベツ
大根
にんじん
植物は硝酸塩を多く含むため、最も効率的にNOを増やせます。
b.eNOSを直接刺激する食品(血管内皮のNO産生を増加)
カカオポリフェノール(高カカオチョコ)
緑茶(エピガロカテキンガレート)
赤ワイン(レスベラトロール)
トマト(リコピン)
魚(オメガ3)
生姜(ジンゲロール)
にんにく(アリシン)
c.NO合成の材料(アルギニン)になる食品
NOはアルギニンからNO+シトルリンに分解されることで作られます。
アルギニンが多い食品
ナッツ(特にくるみ・ピーナッツ・アーモンド)
大豆(豆腐、納豆、味噌)
魚介類
鶏肉
海藻(特に昆布)
また、食品だけでなく、運動(特に軽い有酸素)でNO産生をさらに増加します。
本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。
体調に不安がある場合は、医師等の専門家にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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