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お肌の曲がり角は4回(20代半ば・30代半ば・40歳前後・50歳前後)ある?!

25歳を過ぎると肌老化が始まり、一般にはこれをお肌の曲がり角と呼んでいます。
しかし、お肌の曲がり角というのは一度きりではなく、体内環境の変化に伴って複数回訪れると考えられます。
具体的には次の年齢です。

1.成長ホルモンが減少する20代半ば
2.活性酸素消化酵素が減少する30代半ば
3.線維芽細胞が減少する40歳前後
4.性ホルモンが減少する50歳前後
(他にも要因は存在すると考えられます)

長くなりましたので、ご自身が気になる年代だけでもツマミ読みして下さい。


1.成長ホルモンが減少する20代半ば

a.肌老化の理由

成長ホルモン若返りホルモンとも呼ばれ、皮膚のターンオーバー真皮の再生に深く関与しています。
研究によると、成長ホルモンの分泌量18~20歳前後をピーク とし、その後は加齢とともに低下していきます。

ある内分泌学的研究では、30歳前後で成長ホルモンの分泌量はピーク時のおよそ40~60%程度まで低下する ことが報告されています。
また、その後も10年ごと約10~15%ずつ減少していく傾向が示されています。

この成長ホルモンの低下は、肌の修復力コラーゲン合成能の低下につながるため……
一般に言われている「25歳がお肌の曲がり角」という表現は、成長ホルモン分泌が明確に減少する時期 に着目したものと考えられます。

b.生活習慣の改善

成長ホルモンは、主に睡眠中(特に入眠後3時間)に多く分泌されることが分かっています。
そのため、生活習慣の中でも最も重要なのは睡眠の質です。

・就寝前のスマートフォンなど強い光避ける
入眠時刻をなるべく一定にする
夜10時前後までに就寝する習慣を心がける

以上の工夫は、成長ホルモン分泌の低下緩やかにする助けになります。

また、極端な食事制限などによる栄養不足は成長ホルモン分泌を抑制するため、
たんぱく質を中心としたバランスの良い食事を心がけることも重要です。

c.スキンケア対策

スキンケアの面では、成長ホルモン低下により肌の修復力低下するため……

夜の保湿ケアを丁寧に行う
・洗いすぎを避け、肌のバリア機能を守る

このような「守るケア」が意識される時期と言えるでしょう。

2.活性酸素消化酵素が減少する30代半ば

a.肌老化の理由

活性酸素消化酵素(通称SOD)は、しわしみくすみの原因となる活性酸素分解・無毒化する重要な酵素です。
皮膚血液のSOD活性は 20歳前後をピーク とし、その後は徐々に低下していくことが複数の研究で示されています。

具体的には、30代以降になるとSOD活性は明らかに低下し、40歳前後では20代の約50~60%程度まで減少するという報告もあります。
特に紫外線ストレス生活習慣の影響を受けやすい皮膚では、この低下が顕著になるとされています。

この抗酸化防御力の低下により、30代半ば以降から「急にしみやくすみが増えた」「肌の疲れが抜けにくくなった」と感じる人が増えることから、30代にも第二のお肌の曲がり角が存在すると考えられます。

b.生活習慣の改善

SODをはじめとする抗酸化酵素は、加齢だけでなく紫外線ストレス喫煙過度な飲酒などによっても消耗します。
そのため、生活習慣面では活性酸素を増やさない工夫が重要になります。

紫外線対策を一年中行う
・慢性的な睡眠不足過労を避ける
野菜果物を日常的に摂取する

このような基本的な習慣が、抗酸化力の維持に役立ちます。

c.スキンケア対策

スキンケアでは、SOD低下によるダメージを補う考え方が一般的です。

日焼け止めによる光老化対策
抗酸化成分ビタミンC誘導体など)を含む化粧品の活用

30代以降は攻めのケアよりも、酸化ダメージ最小限に抑えるケアが重要になってきます。

3.線維芽細胞が減少する40歳前後

a.肌老化の理由

線維芽細胞は、肌のハリや弾力を保つコラーゲンエラスチンヒアルロン酸を産生する細胞です。
この線維芽細胞の数と機能は、加齢とともに確実に低下していきます。

皮膚組織を解析した研究では、20代後半から線維芽細胞の増殖能が低下し始め40代では20代より約30~40%減少することが示されています。
さらに、細胞1個あたりのコラーゲン産生量も加齢とともに低下することが分かっています。

その結果、40歳前後から「たるみが戻りにくい」「ほうれい線が定着する」といった変化が目立ち始めます。
この時期は、構造的な肌老化が加速する第三の曲がり角 と言えるでしょう。

b.生活習慣の改善

線維芽細胞は、刺激に反応して働く性質を持っています。
そのため、適度な刺激血流の確保が重要です。

・適度な運動習慣
・長時間同じ姿勢避ける
血行を妨げない生活リズム

これらの習慣が、間接的に線維芽細胞の働きを支えます。

c.スキンケア対策

スキンケアにおいては、次のことが大切です。
マッサージのやりすぎを避ける
摩擦の少ないケアを心がける

過度な刺激は、かえって線維芽細胞を疲弊させてしまう可能性があります。

また、40代以降は「真皮を守る視点」 が特に重要になってきます。
保湿
紫外線対策
・肌をこすらないケア

4.性ホルモンが減少する50歳前後

a.肌老化の理由

性ホルモン、特に女性ホルモンエストロゲンは、肌の水分保持コラーゲン量血流を維持する重要な役割を担っています。
エストロゲン分泌は20~30歳代で安定した成熟期を迎え、その後、40代後半から急激に低下します。

研究によると、閉経前後の数年間で 血中エストロゲン濃度約80~90%低下し、それに伴い真皮コラーゲン量5年間約30%減少するという報告があります。

男性でもテストステロンの分泌は30代以降徐々に低下し、50歳前後顕著になります
男女ともに 50歳前後ホルモン変化による肌老化が一気に進みやすい時期 と考えられます。

この時期は、乾燥・たるみ・しわが急に進行したと感じやすく、第四のお肌の曲がり角 と言えるでしょう。

b.生活習慣の改善

性ホルモンの分泌は、生活習慣の影響を強く受けます。
特にストレス睡眠不足は、ホルモンバランスを乱す大きな要因です。

・規則正しい生活リズム
・慢性的なストレスを溜め込まない工夫
・過度なダイエット回避

このような習慣が、ホルモン低下を急激に進めないために重要です。

c.スキンケア対策

スキンケアの面では、エストロゲン低下により「乾燥しやすく、薄くなった肌」への対応が求められます。

洗浄力の強すぎない洗顔料を選ぶ
・化粧水だけで終わらせず、乳液クリームで水分を閉じ込める
・季節を問わず保湿を重視する

以上のケアが、肌の快適さを保つ助けになります。

50歳前後以降は、肌を変えようとするケアより、肌を支えるケアへの意識転換が重要な時期と言えるでしょう。

このように、お肌の曲がり角は単一の年齢で訪れるものではありません。
成長ホルモン、活性酸素消化酵素、線維芽細胞、性ホルモンといった複数の生理機能の低下が段階的に重なることで、何度も訪れると考えられます。

それぞれの「お肌の曲がり角」には異なる原因があり、それに応じた生活習慣とスキンケアの考え方があります。
年齢そのものよりも、今の肌で何が起きているかを理解することが、健やかな肌を保つ第一歩と言えるでしょう。

本記事は健康と老化に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。
体調に不安がある場合は、医師等の専門家にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は2月12日(木)午前10時です。
『食欲の攻略書』という本についての記事です。
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