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マリメッコ本社は日本人ご用達

ははあ、あの花柄のことか、マリメッコ。テキスタイルやブランド物に興味があまりない私には、あの派手な大きな花柄をウニッコと呼ぶことも、そのアパレルやバッグ、陶器などを販売している会社がマリメッコという名前だと知ったのも、それほど昔ではない。自宅近くの百貨店にもマリメッコの店があることを知り、ヘルシンキに来る前に初めてそこを覗いた。

マリメッコ本社は、ヘルシンキ郊外にありアウトレットや社員食堂があるのは、どのガイドブックにも書かれている。そしてそこに訪れる日本人がたくさんいることも調べているうちにさまざまなサイトで読んだ。今日は天気予報も曇り時々雨、外出しても美しい光景に出会える訳でもない。昨日のヘルシンキ沖にあるスオメンリンナ島、そしてヘルシンキの湾周辺行くシティクルーズで疲れてもいた。

アウトレット開店の10時に間に合うように訪れると、確かにそこには日本人何組かと他の外国人一組が先客としていた。このアウトレットで最もお買い得なのは、テキスタイルの端切れだという話も聞いていた。日本人の中には、フィンランド人のようにマリメッコのジーンズを履いた方もいる。私のように、マリメッコってあの花柄のことね、という無関心な者とは気構えが異なる。

マリメッコ本社

さて10時にオープンする。端切れなら1kgあたり25ユーロだと聞いていた。布切れがkgあたりで売られているのも面白いし、店内をよく知っているらしい日本人女性の後をついて行く。そこに1メートル四方くらいの箱に入った端切れを、他の客も見定めを始める。ある程度の大きさがないと端切れとしてしか価値がないが、大きいものならトートバッグなどに加工できるかも知れない。

私の母はずっと洋裁で家計を助けていたから、自分では作れないにしても、作れそうな大きさの生地を探すことはできる。何枚か確保して重さを量ると1.3kgあった。6枚か7枚の生地を手に入れて、後は店内を散策する。自宅の満杯になった食器棚を思い浮かべると、テーブルウェアには手が出ない。それに食器類は事前に確認した日本での価格と大して差はない。

あとは思い出というか、ここで買ったよね、と思えるものを見つけるだけだ。30分ほど店内を彷徨った挙句、マリメッコロゴ文字が入った妻のシャツを買う。レジの男性と話をしていると、メールアドレスなどを書いて会員登録すると、それは3割引きになるらしい。Tシャツのようなものだから80ユーロ以上するのは高いよなあ、と思ったが60ユーロ以下で買うことができた。

アウトレット

さて次は社員食堂だ。アウトレットで買い物をした後、10時30分から開くこの社員食堂で食事をするのが、日本人観光客の定番だ。だから私たちも今朝のホテルの朝食は少なめにしておいた。私たちより早く買い物を済ませた日本人たちが既に十数人入っている。メニューは2種類、ランチとスープランチ。15.70ユーロと14ユーロ、これはこちらの相場ではかなり安い。

社員食堂のメニュー

私はカツレツならこの時刻でも食べられるだろうと考え、ランチにした。料理を取り、サラダを自分で盛り付けし、パンとスープをトレーに並べる。レジには日本人の青年が担当していて、日本語で説明してくれる。少なくとも今朝見たアウトレット客の7割が日本人だった。私の地元百貨店でもなかなか素敵な店を出しているし、対日本向けマーケティングがうまくいっているのだと思う。

ここでのランチは美味しかった。日本円の為替レートだと1食2,700円ほどになるのだが、レストランで食べると1品20ユーロ以上、つまり3,700円以上の価格は普通だ。小さめながらカツレツが食べられ、サラダとスープとパンがついてこの金額。円安ニッポンにも困ったものだが、1ユーロ100円くらいに考えると、概ね実感と混じり合う。

ランチ

町を歩けばマリメッコのジーンズやスカート、ドレスを着た女性が目に付く。大きな柄が多いので、比較的背の高いこの国の女性に似合う。180センチ100kgくらいありそうなオバサンがワンピースを着ていても、似合わないことはない。さて今日買った端切れが、どうなるか。そのまま部屋に温存され放置されるか、あるいは何か形あるものに完成するか。

それからツルツルとした触感が何となく気に入ったが、日本での価格とそれほど変わらないと感じたテーブルウェア。再来月あたりに地元百貨店で、ウニッコの20センチ皿でも買っているかも知れない。1枚5,000円前後の皿なら、普段使いのために今までも買ってきた。それが私の食卓に並ぶことになれば、私もまたマリメッコファンになったということになる。

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