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山根さん、青ブラ文孊郚の皆さん、笑芞家の初代王倩君です。䞉回目の投皿をよろしくお願いしたす。

お題は「#知られざる名曲」で、ベヌトヌノェンの《ディアベリ倉奏曲》に぀いお曞こうず思いたす。

#青ブラ文孊郚 #創䜜倧賞2025 #オヌルカテゎリ郚門




ベヌトヌノェン《ディアベリ倉奏曲》


「知られざる」理由

たず、ベヌトヌノェンの《ディアベリ倉奏曲》Op.120 ずいうのは䞀般的には知られおいないず思いたす。圌の有名な曲では、亀響曲第9番通称《第九》、たたは《歓喜の歌》や亀響曲第5番《運呜》やピアノ・゜ナタ第14番《月光》やピアノの小曲《゚リヌれのために 》等が挙がるかず思いたす。たた、倉奏曲ずいう圢匏・ゞャンルでは、バッハの《ゎルトベルク倉奏曲》やモヌツァルトの《キラキラ星倉奏曲》やラフマニノフの《パガニヌニの䞻題による狂詩曲》が有名かず思いたす。しかし、圌の《ディアベリ倉奏曲》はバッハの《ゎルトベルク倉奏曲》ず䞊び称されおいたす。そんな倧曲倧䜓50分くらいの曲ですがなぜ知られおいないのか

理由は簡単で、メロディヌが良くないから、ず僕は思いたす!?。いや、僕だけでなく、noter の kazyasuda さんも「実挔を聎かないず䜕ずも思わないピアノ曲」ずいう蚘事で、この曲があたり知られおいない理由に぀いお、以䞋のように曞かれおいたす――

 1)䞻題がダサい、2)第1倉奏もダサい、3)メロディヌで泣かすよりは音の組み合わせ、玡ぎ方でアッず蚀わせようずしおいる、各倉奏䞀曲ごずの長さがかなり短い 

このように思われおいる方もいお、やはりあたり良いメロディヌずいうわけではないかもしれたせん。埌述したすが、ベヌトヌノェン本人も、ディアベリずいう人から受けたこの䞻題に぀いお最初は良く思っおいなかったそうです。  䟋えば、モヌツァルトやショパンやチャむコフスキヌのような矎しさ・耳心地の良さはなく、たた、Pops や Rock のような聎きやすさもありたせん。そのため、䜕の事前情報も無くこの倧曲を聎いおも挫折したす。しかし、それならば、䜕がそんなに良いのか


《ディアベリ倉奏曲》に぀いお

たずは、簡単にこの曲に぀いお曞きたす。暪原千史先生の『ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党䜜品解説』䞭の補論「ピアノ・゜ナタのロンド、メヌ゚ット、スケルツォず倉奏曲、小品に぀いお」によれば――

この倉奏曲の䜜曲のきっかけはアントン・ディアベッリの䟝頌であった。圌は1819幎に自䜜のワルツ䞻題をもずに倉奏曲を1曲ず぀䜜曲するよう50人の䜜曲家に委嘱したのだった。最初は䞻題の陳腐さを嘲笑しおいたベヌトヌノェンも、やがお興に乗っお぀ぎ぀ぎず倉奏を曞きためおいき、1823幎にこの倉奏曲は完成をみるこずになる。

暪原千史『ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党䜜品解説』ARTES、2013幎、p.207

こうあるように、最初はディアベリ自身で䜜曲や出版も行なっおいたずいう人が䜜曲の䟝頌をしたそうです。しかし、ベヌトヌノェンだけでなく、「50人の䜜曲家に委嘱した」そうで、その䞭には、シュヌベルトやリスト圓時11歳ずいった人達もいたそうです。圓のベヌトヌノェンは、1819幎時点で49歳でした。圌は1827幎に56歳で亡くなるので、かなり晩幎の䜜品です。たた、圌の最埌のピアノ・゜ナタ第32番が1822幎、䟋の亀響曲第9番《合唱付き》が1824幎の完成なので、䜜曲技法が極みに達しおいた頃です。そんな圌がディアベリの䜜った䞻題メロディヌをどう思ったか  「最初は䞻題の陳腐さを嘲笑しおいた」。楜聖も「陳腐」ず思っおいたようで、これがどんなものかは、動画を茉せたしたのでぜひお聎きください。

しかし、それは「最初」で、「やがお興に乗っお぀ぎ぀ぎず倉奏を曞きためおいき」、遂には33もの倉奏を䜜り䞊げ、圌の最倧のピアノ曲の䞀぀になりたした。


“倉奏の癟科党曞” 究極の倉奏曲

圌のこの曲は “倉奏の癟科党曞” ずも謳われおいたす。暪原先生の前掲曞によれば――

ベヌトヌノェンはこの巚倧な倉奏曲で䞻題のも぀あらゆる芁玠を汲み぀くしおいる。そしお、その䞭に察䜍法、パロディ、バッハの技法、フヌガなどあらんかぎりの倉奏の手法をちりばめる。晩幎のベヌトヌノェンは《ミサ・゜レムニス》ず《倧フヌガ》でそれぞれのゞャンルの癟科党曞的な倧䜜を生み出しおいるが、この《ディアベッリ倉奏曲》はたさに「倉奏の癟科党曞」なのである。

暪原千史『ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党䜜品解説』前掲、p.209

こうあるように、「最初は䞻題の陳腐さを嘲笑しおいたベヌトヌノェン」は「この巚倧な倉奏曲で䞻題のも぀あらゆる芁玠を汲み぀くしおいる。」  そしお、「あらんかぎりの倉奏の手法をちりばめる。」  その結果、「倉奏の癟科党曞」ず呌ばれるに至りたした。圌はこの曲で、倉奏技法の限界に挑もうずしおいたのかもしれたせん。可胜な限りの倉奏ずその方法を远求しおいたのかもしれたせん。

よく指摘されるこずですが、圌は即興挔奏の名手でした。20代の頃に故郷からりィヌンに出お、貎族達を前にしお即興挔奏を繰り広げ、人気ず収入を埗おいたそうです。その時䞻題になっおいたのは圓時流行しおいた歌だそうですが、「その数限りない即興的倉奏曲のうち、出来のよいものを぀ぎ぀ぎず楜譜にしお出版しおいくこずになる。」暪原千史、前掲曞、p.204  ベヌトヌノェンは《倉奏曲》の倩才でした。

しかし、圌の人生で最初に出版されたのは《ドレスラヌの行進曲による9぀の倉奏曲》で、圓時10歳でした。たた、圌のラむフワヌクであり、指揮者・ビュヌロヌに「音楜の “新玄聖曞”」ずも蚀われたピアノ・゜ナタ32曲の倚くに、《倉奏曲》ずいう圢匏が取り入れられおいたす。特に第32番では、終楜章この曲では第2楜章が《倉奏曲》ずなっおおり、ピアノ・゜ナタずいう「゜ナタ圢匏」よりもりェむトが倧きくなっおいたす楜章の長さも。たた、圌の最埌の亀響曲第9番の有名な《歓喜の歌》は第4楜章ですが、この楜章も《倉奏曲》のようであり、圌はその人生で、最初から最埌たで《倉奏》を行なっおいたのかもしれたせん。

そんな圌が晩幎に挑んだ――「あらんかぎりの倉奏の手法をちりばめ」た――《ディアベリ倉奏曲》は、“究極の倉奏曲” ず蚀えるかもしれたせん。


《ディアベリ倉奏曲》の聎き方完党に私論

それでは、この難曲をどう聎けばいいのか ここから、完党なる私論を述べたいず思いたす。完党なる私論のため、䞀切のご批刀はご容赊頂きたく思いたす。

最初に述べた通り、メロディヌは良くないので!?、いわゆる矎しい音楜ずいうものは諊めおください!?。もちろん、良いメロディヌはありたす

ならば、䜕を聎くのか  「あらんかぎりの倉奏の手法を」。この曲は圌の倉奏技法の集倧成なので、それを味わいたしょう、ず僕は勝手に思っおいたす。

そこで倧倉な助けになっおくれるのが、楜曲分析です。我らが note にはこの《ディアベリ倉奏曲》の詳现な分析蚘事があるので、それを玹介したす。曞かれたのは䌊柀 悠さんずいう方で、ピアニストです。䌊柀さんは自身のリサむタル2020幎でこの曲を挔奏するこずになり、鑑賞者ぞの䞀助になればずのこずで、解説蚘事を曞かれたそうです。タむトルは「解説ディアベリ倉奏曲 ①⑩」で、党10蚘事ありたす。僕は党郚読たせお頂き倧倉参考にさせお頂いたのですが、皆さんもぜひ読んでみおください。以䞋には、楜譜䞻題テヌマが色分けしお構造化されおいる「解説  ③」のリンクを貌りたす――

僕は党然音楜の専門家ではないため、楜曲分析に぀いおプロのピアニスト以䞊に曞けるはずもないのですが、「《ディアベリ倉奏曲》の聎き方」ず銘打った本章で「䌊柀さんの蚘事を読んでください」だけで終わるのもどうかず思うので、以䞋に、ベヌトヌノェン独自の䞻題・玠材モティヌフの扱い方に぀いお、簡単に曞きたす。

この《ディアベリ倉奏曲》が聎きやすいものではない理由の䞀぀に、䞻題ず各倉奏ずの関係が分かりにくい、ずいうのがあるず思いたす。䟋えば、《キラキラ星倉奏曲》では、ずっず〈キラキラ光る 〉ずいうメロディヌラむンがあり、その䞻題ず各倉奏の関係が明確です。しかし、ベヌトヌノェンはこの曲でそういった倉奏はほずんどしたせん。この曲では、倚くの倉奏が䞀聎だけでは䞻題ず無関係のように思えたす。しかし、無関係な倉奏は䞀぀も無く、すべおの倉奏が䞻題ず結び付けられおいたす党然そんな颚には聎こえなくおも。

それを䌊柀さんは、楜譜を䜿い、䞻題を a  g の7぀の郚分に分けお、それらの郚分が各倉奏で䜿甚されおいる、ず曞かれおいたす。䟋えば、第1倉奏ではその b, c, e, f が䜿われ、第2倉奏では c, f が、第3倉奏では a, b, f, g が䜿われおいるそうです。「解説  ⑥」  そしお、最終第33倉奏たで、この a  g の7぀の郚分のどれかが含たれおいたす。「解説  ⑚」  或いは、ベヌトヌノェンは、「この巚倧な倉奏曲で䞻題のも぀あらゆる芁玠を汲み぀くしおいる。」  そうしお、䞻題ずはかけ離れおいるように聎こえおも、きちんず䞻題から生成されおいる、33もの倉奏ノァリ゚ヌションが䜜られおいたす。

noter の Logophile さんは「りクラむナのモヌツァルト」ずいう蚘事で、この倉奏曲が「 どう倉化するかに着目しお聎くならば、こんなに楜しい倉奏曲は他にありたせん。」ず曞かれおいたす。これには僕も倧賛成で、次はどんな倉奏になるかず予想しながら聎いおみるず、ずっおも楜しいず思いたす絶察圓たらないず思いたすが  。

或いは、ベヌトヌノェンの “倉奏ぞの意志・執念” ãâ—ã®â—ã‚‚●の●を感じおみようずするのもいいかもしれたせん。ぜひ、圌の《倉奏曲》の最高到達点に觊れおみおください。

ちなみに、この曲の倉奏数の「33」ずいう数に぀いおですが、䌊柀さんは「解説  ②」で以䞋のように曞かれおいたす――

アルフレッド・ブレンデルピアニストは、自身の著曞でベヌトヌノェンがこの倉奏曲においお「33」の倉奏を曞いたのは意図的だったずいう興味深い芋解を瀺しおいる。

そしお、その理由の䞀぀ずしお、最埌のピアノ・゜ナタ「32」の続き、ずいうものが挙げられおいたす。たた、・ビュトヌル『ディアベリ倉奏曲ずの察話』筑摩曞房、1996幎の蚳者・工藀庞子さんはその「蚳者あずがき」で、「 ベヌトヌノェン自身が32の゜ナタを曞いたのち『33倉奏曲』にずりくんだのだった。」p.220ず曞かれおいたす。この「33」ずいう数には、やはり䜕か意味がある  


挔奏音源に぀いお

冒頭にこの曲の挔奏を挙げたした。䞀぀目は髙橋孝茔さんの挔奏です。二぀目はで、むゎヌル・レノィットの挔奏です。これらに぀いお、以䞋に簡単に曞いおみたす。

たず、二぀目のむゎヌル・レノィットのですが、これは僕が初めお《ディアベリ倉奏曲》を聎いおみようず思い、BOOKOFF を探しおいたら芋぀けたものです。埌で調べたら名盀だったようですが、その時はずりあえず聎けるものがあればいいず思っおいたした。そしお、その埌ずっず聎いおいたのですが、この挔奏が僕のスタンダヌドになり、倉な感想になりたすが、良いずか悪いずか云々で、僕の《ディアベリ倉奏曲》はこれだ、ずいったようなものです。第9倉奏はふ●ざ●け●尜くしおいお最高です。

次に、䞀぀目の髙橋孝茔さんの動画ですが、こちらも動画で探し始めおかなり早くに芋぀けたもので、この挔奏を聎いおから「もう他の動画は探さなくおいいか」ず思ったくらい、僕にずっおは玠敵な挔奏です。髙橋さんは䞀音䞀音がかなり力匷く、トリルが爆速で爆発しちゃっおいたす。脱いだら凄い身䜓をしおいるんだず思いたす。たた、先に kazyasuda さんの「2)第1倉奏もダサい」ずいう蚀葉に同意したしたが、髙橋さんの第1倉奏は栌奜良いです。倧倉堂々ずされおいたす。M・ビュトヌルは前掲曞でこの第1倉奏に぀いお、「この嚁颚堂々たる曲に、モヌツァルトの亀響曲にちなんでゞュピタヌずいう名をあたえるこずにいたしたしょう。」p.11ず曞いおいたすが、髙橋さんはこの蚀葉を6000回読んだのだず思いたす。
あず、絶察に聎いおほしいのが、第21倉奏です。ここでは、倉奏の前半ず埌半ずで最匷床の察照コントラストが䜜られおいたす。即ち、「速・匷」⇔「遅・匱」。この「速・匷」ず「遅・匱」が亀互に4回繰り返されるのですが、髙橋さんはかなり苛烈にこの察照コントラストを匷められおいたす。僕は芞術の真理なるものを勝手に “察照性コントラスト” ずしおいるのですが絵画ではカラノァッゞョのように、もしかしたらこの倉奏は、クラシック音楜史䞊最倧玚の察照コントラスト  
倧倉ありがたいこずに、この動画はチャプタヌ分けがされおいるので、各倉奏ぞ飛ぶこずができたす。ぜひお奜きな倉奏からご芧ください 髙橋さんはこの難曲を完党にコントロヌルしお、手䞭に収めおいらっしゃいたす。


しかし、『笑芞』なる「笑いの文孊」を曞いおいる人間が、なぜこの曲に぀いおこんなに曞かねばならないのか それを以䞋に曞いおいきたす。


『る魚け溶』

僕が最初に《ディアベリ倉奏曲》を知ったのは、前掲の暪原千史先生の『ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党䜜品解説』においおです。しかし、では、なぜこんなものを読んだのか

2024幎

圓曞を読んでいたのは去幎2024幎です。この幎は、西欧の瀟䌚・文化・思想・芞術革呜であるシュルレアリスムが誕生しおから、ちょうど100幎の幎でした。『笑芞』なる「笑いの文孊」はこのシュルレアリスムから決定的な圱響を受けおいるので、この蚘念幎アニバヌサリヌ・むダヌにあらん限りの力を蟌めおシュルレアリスム讃矎をしよう、ず思い、オマヌゞュ䜜品を䜜るこずにしたした。

『笑芞』の “新玄聖曞”

先述の通り、指揮者・ビュヌロヌはベヌトヌノェンの《ピアノ・゜ナタ32曲》を「音楜の “新玄聖曞”」ず蚀ったそうですが、圌はたた、バッハの《平均埋クラノィヌア曲集》を「音楜の “旧玄聖曞”」ずも蚀いたした。その蚀い方に倣っおみたすず、『笑芞』の “新玄聖曞” は、アンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣蚀・溶ける魚』です。そしお、『笑芞』の “旧玄聖曞” は、ルむス・キャロルの『䞍思議の囜のアリス』です。シュルレアリスムの公匏の開始は、1924幎に曞かれたこのアンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣蚀・溶ける魚』によっおなので、圓曞によるオマヌゞュをしよう、ず画策したした。

『る魚け溶』

そこで曞いたのが、『る魚け溶』なる奇曞です。このタむトルは、お気づきの方もいるかず思いたすが、『溶ける魚』のアナグラム語の入れ替えです。そしお、圓曞の詊みもアナグラムです。䜕の 文●章●の。

『る魚け溶』は、『溶ける魚』の各篇を文●章●単●䜍●で●アナグラムする入れ替える、そしお新たな小話・むメヌゞを創り出す、ずいうものです。文章自䜓は『溶ける魚』のものをそのたた䜿い、アナグラム入れ替えのみによっお新しい䜜品にしよう、ずいう詊みです。本䜜の名矩は〈んずるぶ・〉です。  ãŸãŸã€ã€Žæº¶ã‘る魚』は党郚で32篇あるので、そのすべおをアナグラムし、䜜品党䜓ずしおも組み替えおみよう、ず思い立ちたした。

しかし、党32篇をどう組み替えるか 䜕か指針・参考になるものはないか  ず思い、ベヌトヌノェンに助けを求めるこずにしたした。特に、圌の《ピアノ・゜ナタ32曲》。それたでに聞いおいたずころによるず、圌のピアノ・゜ナタには、䞀曲ずしお焌き盎しがなく、すべおの曲でそれぞれ別の詊み・新しい挑戊をし、32番を以っお圌はピアノ・゜ナタを完成・終結させたそうです。それならばそれがどういったものかを芋おみよう、ず思い、暪原先生の『ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党䜜品解説』を読み持っおいた次第です。たた、ピアニストの仲道郁代垫匠が線著された『でわかる ベヌトヌノェン 鍵盀の宇宙』ナツメ瀟、2012幎も倧倉参考にさせお頂きたした。そしお、「ベヌトヌノェン《ピアノ・゜ナタ》党32曲の実隓・革新性に぀いお」なる衚を䜜っおみたので、以䞋に茉せたす。衚の䞊段が゜ナタ番号で、その䞋段が倧䜓の挔奏時間です。音楜の専門家ではない僕が勝手に䜜ったものなので、圓吊のほどは倧目に芋お頂きたく思いたす――

「ベヌトヌノェン《ピアノ・゜ナタ》党32曲の実隓・革新性に぀いお」

こんなものを䜜っおみたのですが、ベヌトヌノェン様に倣い、『る魚け溶』では、32篇す●べ●お●別●の●組●み●替●え●方●をしたした。党パタヌン・党アナグラム法を開発したず思いたす。そうしお、本䜜には䞀぀ずしお同じ組み替え方・詊みはありたせんし、党篇読み味・読み心地が違うものになったはずです。党郚同じ組み方では飜きおしたうので、最倧限にバラ゚ティ豊富にするべく、各 “技” を捻り出したした。

音楜の “新玄聖曞” に倣い、・ブルトン『溶ける魚』の32篇はこちらの “新玄聖曞” ずなり、その100呚幎を蚘念しお、このようなオマヌゞュ䜜品を䜜っおおりたした。

そしお、出版するにあたり、日本語蚳巖谷國士先生蚳の版元の岩波曞店に、このようなものは出版しお倧䞈倫でしょうか、ず問い合わせたずころ、諞事情により「」、ずいったお返事を戎き、『る魚け溶』は出版䞍可ボツになりたした。せっかくベヌトヌノェンのピアノ・゜ナタを研究したずいうのに、出版䞍可ボツになるずは せっかく党パタヌン・党アナグラム法を開発したずいうのに、出版䞍可ボツになるずは せっかくその32のアナグラム法の解説も詳现に曞いたずいうのに、出版䞍可ボツになるずは 2024幎の1月3月の間䞭ずっず曞いおいたずいうのに、『笑芞』の “新玄聖曞” ぞの100呚幎蚘念アニバヌサリヌオマヌゞュは倱敗に終わりたした。


『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』

もう䞀぀のオマヌゞュ

『る魚け溶』は出版䞍可ボツになったのですが、もう䞀぀オマヌゞュ䜜品がありたす。それが『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』です。この二぀は姉効線なのですが、こちらは “文孊における《倉奏ノァリ゚ヌション》” です。この詊みの説明の前に、たずは圓曞の目次を以䞋に挙げたす長いので読み飛ばしお頂いお倧䞈倫です――

 Ⅰ
  ・ブルトンの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅰ
  ・ブルトンの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅱ
  ・ブルトンの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅲ
  ・゚リュアヌルの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅰ
  ・゚リュアヌルの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅱ
  ・゚リュアヌルの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅲ
  ナゞャの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅰ
  ナゞャの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅱ
  ・デスノスの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅰ
  ・ノィトラックの䞻題による䞃぀の倉奏
  ・スヌポヌの䞻題による䞃぀の倉奏
  ・ブルトンの䞻題による装食倉奏Ⅰ
  ・ブルトンの䞻題による装食倉奏Ⅱ
  ロヌトレアモンの䞻題による法による䞃぀の倉奏
  ・アむノァスの䞻題による法による䞃぀の倉奏
  ・゚ルンストの䞻題による±法による䞃぀の倉奏Ⅰ
  ・゚ルンストの䞻題による±法による䞃぀の倉奏Ⅱ
  ・ブルトンの䞻題による±法による䞃぀の倉奏
  ・ルヌセルの䞻題による䞃぀の倉奏 或いは、我が「手法・方法プロセデ」

 Ⅱ
  ・アラゎンの䞻題によるアナグラムによる䞃぀の倉奏
  ・ツァラの䞻題による「垜子の䞭の蚀葉」による䞉぀の倉奏
  ・ツァラの䞻題による五぀の倉奏
  ・ツァラの䞻題による䞃぀の倉奏
  ・マリノの䞻題による“圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト” 的䞃぀の倉奏
  ・デスノスの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅱ
  ・ハルムスの䞻題によるズドノィヌクによる䞃぀の倉奏
  ・フレヌブニコフの䞻題による“超意味ザヌりミ” 的䞉぀の倉奏
  ・クノヌの䞻題による䞃぀の倉奏 或いは、我が「文䜓緎習」
  ・バタむナの䞻題による倉奏

 Ⅲ
  䞉声の・゚リュアヌルの䞻題による倉奏
  四声のナゞャず・ブルトンの䞻題による二重フヌガ
  四声の戯曲『すみたせんが』の䞻題による二重フヌガ
  六声の戯曲『私なんか忘れたすよ』の䞻題による䞉重フヌガ 或いは、「小フヌガⅠ」
  六声の戯曲『すみたせんが』の䞻題による䞉重フヌガ 或いは、「小フヌガⅡ」
  八声の・クルノェルず・ダリず・゚リュアヌルず・ブルトンの䞻題による四重フヌガ 或いは、「倧フヌガ」
  八声の・クルチョヌヌィフず・バルず・シュノィッタヌスず・むズヌの䞻題による四重フヌガ 或いは、「前衛達ぞの捧げ物」

 Ⅳ
  加藀郁乎の䞻題による䞃぀の倉奏Ⅰ
  加藀郁乎の䞻題による䞃぀の倉奏Ⅱ
  加藀郁乎の䞻題による䞃぀の倉奏Ⅲ
  鈎朚志郎康の䞻題による䞃぀の倉奏
  立川談志の䞻題による五぀の倉奏
  立川談志の䞻題による“むリュヌゞョン” 的自由フヌガ
  怎名林檎の䞻題による倉奏Ⅰ
  怎名林檎の䞻題による倉奏Ⅱ
  怎名林檎の䞻題による倉奏Ⅲ
  ・ケヌゞの䞻題による䞃぀の倉奏
  四分䞉十䞉秒 或いは、笑芞的 “癜の絶察䞻矩シュプレマティズム” 、或いは、“始源の詩” 
  䞉九䞀兆幎 或いは、笑芞的 “癜の絶察䞻矩シュプレマティズム” 、或いは、“始源の詩” 

 ⅀
  ・ブルトン『溶ける魚』の䞻題による四声のカノン
  『易土䞀磁』「冊朚」
  オマヌゞュ・コラヌゞュ 「䞀九二八幎の察話 ブルトンずアルトヌ」より、ブルトンに代えお

 解説・人物玹介ず謝蟞


以䞊が『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』の目次ず䜜品タむトルです。これらのタむトルの付け方も音楜から頂戎したもので、特にブラヌムスの《ハむドンの䞻題による倉奏曲》からパクっおきおいたす。

文孊における《倉奏》

こういった倉奏をやり始めたのは䜕幎か前ですが、最初にやったのは、目次䞭の「・ブルトンの䞻題による䞃぀の倉奏Ⅰ」で、これが圓曞の冒頭の䜜品になっおいたす。䞻題は圌の『溶ける魚』䞭の以䞋の文です――

圌女にむかっお、「この遮光ガラスになった僕の手を、䞡手で぀かんでごらん、ほら、日食だろ」ずいったずき、圌女はにっこり笑い、血の珊瑚さんごの枝をずっおくるために海にもぐる。

・ブルトン『シュルレアリスム宣蚀・溶ける魚』巖谷國士蚳、岩波曞店、1992幎、p.92

僕はこのシュルレアリスティックな䞀節がどうにも奜きで、文䞭の〈圌女〉が〈圌〉になったり、〈僕の手〉が〈僕の県〉になったり、〈日食〉が〈冥王星食〉や〈ベガ食〉になったりず、自然に倉奏しおいっおしたいたした。その時にはタむトルや圢匏は無かったのですが、ブラヌムスからパクっお「・ブルトンの䞻題による䞃぀の倉奏」ず名付けたこずにより、文孊における《倉奏ノァリ゚ヌション》になりたした。

20䞖玀前衛文孊の継承 文孊における “倉奏の癟科党曞” 

圓曞では䞻題を、ブルトンだけでなく、シュルレアリスム党䜓やその呚蟺のダダやロシア未来掟ずいった20䞖玀前衛文孊から倚く取っおいたす。目次䞭の第Ⅰ郚Ⅲ郚の人達がそれです。『笑芞』なる「笑いの文孊」は20䞖玀前衛文孊が無ければ成立しおいないので、圌等ぞのオマヌゞュでもありたす。しかし、ただ倉奏するだけではなく、圓曞では、圌等の技・流儀を以っお圌等に察する、ずいうこずをしおいたす。即ち、その人が開発した技法でその人の䞻題を倉奏する。䟋えば、「・スヌポヌの䞻題による䞃぀の倉奏」では、圌はシュルレアリスム独自の「自動蚘述オヌトマティスム」ずいう方法を開発したので、圌の䞻題文章を自動蚘述オヌトマティスム的に倉奏したした。たた、「・ツァラの䞻題による「垜子の䞭の蚀葉」による䞉぀の倉奏」では、ツァラは「垜子の䞭の蚀葉」ずいう悪名高い詩法を開発したので、圌が「垜子の䞭の蚀葉」で䜜った詩を、僕が「垜子の䞭の蚀葉」によっお倉奏したした。そのようにしお、圌等の技・流儀を以っお圌等に察する、ずいうこずをしたした。そしお、20䞖玀前衛文孊のすべおの技法を戎き、考え埗る限りの倉奏の方法を远求・開発したした。それが目次の数になっおいるのですが、圓曞『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』は、文孊における “倉奏の癟科党曞” になっおいる   或いは、「笑いの文孊」における「ディアベリ倉奏曲」に  

文孊遺産を継承した、はずだった  

圓曞を曞き始めたのが2024幎の3月くらいからです。そこから党䜓構成や倉奏法を考え、もちろん各文献にあたり、䞻題文章も遞びベヌトヌノェンず肩を䞊べるほどの倉奏曲の倧家であったブラヌムス流に蚀うず、䞻題遞びの時点から《倉奏》は始たっおいる、そしおそれぞれ倉奏をしおいき、その䜜品自䜓が完成したら今床は各解説を曞き、たた、ダダ・シュルレアリスム・ロシア未来掟等の運動に぀いおも曞き、実䜜を通じた「20䞖玀前衛文孊アノァンギャルド入門」ずしお完成したのが、6月の始めでした。ブルトンが『溶ける魚』を曞いおいたのが1924幎の3月5月なので、ちょうどその100幎埌でした。そしお、この蚘念すべきオマヌゞュ䜜品を䞖に攟぀べく、各出版瀟20瀟くらいに、このようなものは出版しお倧䞈倫でしょうか、ず問い合わせたずころ、いく぀かの出版瀟から、諞事情により「」、ずいったお返事を戎き、『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』は出版䞍可ボツになりたした。文孊における《䞻題ず倉奏》は「匕甚ず改倉」になるのですが、匕甚はよくおも「改倉」がたずいず蚀う出版瀟があり、その倉奏は収録できなくなったので、党郚ボツになりたした。党䜓構成が完璧だったので、䞀぀厩れるず党郚厩れるのです  。もちろん、蚱可しおくださったり快諟しおくださった出版瀟さんもあったのですが、「」ず蚀われおしたっおはどうするこずもできずもっず別の蚀葉を䜿われおいたしたが。岩波曞店さんも。、たた、そもそも返信自䜓がこない出版瀟もあったので、『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』は出版䞍可ボツになりたした。せっかく「あらんかぎりの倉奏の手法をちりばめ」たずいうのに、出版䞍可ボツになるずは せっかく「笑いの文孊」における「ディアベリ倉奏曲」を曞いたずいうのに、出版䞍可ボツになるずは せっかく「小フヌガ」ず「倧フヌガ」ず「前衛達ぞの捧げ物」を曞いたずいうのに第Ⅲ郚、出版䞍可ボツになるずは シュルレアリスム100呚幎蚘念アニバヌサリヌオマヌゞュは完党に倱敗に終わりたした。これらが出せおいたら僕はシュルレアリスム界でスタヌになっおいたずいうのに  。これから僕は、著䜜暩を恚んで生きおいきたす!?。それず、著䜜暩撲滅運動を開始したす!?。ただ、少なくずもこの二䜜は、原著者ず日本語蚳者の著䜜暩が消滅したら癟幎埌くらいに出版したす。


『もし君に脳の電荷を神に手枡し、あなたはどう』

緎習・実隓゚チュヌド

野本由玀倫先生は、ベヌトヌノェンにずっおのピアノ・゜ナタは亀響曲の実隓台だった、ずいう颚に蚀われおいたす。ピアノ䞀台で䜜れるピアノ・゜ナタで実隓しお、その成果を最倧芏暡の亀響曲ぞ持っお行った、ず。暪原千史『ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党䜜品解説』前掲、pp.127-128  たた、ブラヌムスの《ハむドンの䞻題による倉奏曲》もそういう颚に蚀われおいたす。志鳥栄八郎先生の『倧䜜曲家ずその名曲名盀䞋』にはこうありたす――

䞀八䞃䞉幎四十歳の倏に䜜曲されたこの䜜品は、圓時ブラヌムスが長幎の構想のもずに筆を進めおいた「亀響曲第䞀番」の、いわば筆ならし的な意味で曞かれたものである。

志鳥栄八郎『倧䜜曲家ずその名曲名盀䞋』音楜之友瀟、1989幎、p.51

たた、セザヌル・フランクも《亀響的倉奏曲》を、《亀響曲 ニ短調》を曞く盎前に䜜曲したそうです。

クラシック音楜に倣い、僕の「ピアノ・゜ナタ」は『る魚け溶』であり、僕の「倉奏曲」は『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』です。そしお、これらは実は、「亀響曲」のための緎習・実隓゚チュヌドでした。倧倉良い緎習・実隓゚チュヌドになりたした。そうしお、挑んだのが、僕の「亀響曲」第四番『もし君に脳の電荷を神に手枡し、あなたはどう』です。

『もし君に脳の電荷を神に手枡し、あなたはどう』

先述の通り、『笑芞』なる「笑いの文孊」の “新玄聖曞” は・ブルトンの『溶ける魚』なのですが、僕はい぀かこのような䜜品を曞きたいず思っおいたした。しかし、なんやかやず取り組めずにいたのですが、これらの緎習・実隓゚チュヌドを終え、去幎2024幎の8月あたりからようやく挑めたした。そしお、今幎2025幎の34月に完成したした。

圓曞は No.0  No.33 の党34篇構成です。しかし、No.0 ず No.33 はそれぞれ序ずコヌダなので、実際は「32」篇です。或いは、圓曞は、“21䞖玀版『溶ける魚』”    そしお、「No.33 四重奏曲、或いは、倧カノン」で締めたした。

この䜜品のリンクは以䞋です――

内容に぀いおは、意味䞍明アノァンギャルドを極めおいるので、誰も理解できないず思いたす。読むのはオススメしたせん!?。読たない方がいいです!?。


文孊における《倉奏》

ここたで文孊における《倉奏ノァリ゚ヌション》の䟋をろくに挙げられなかったので、最埌に挙げるこずにしたす。「《だだぁ・ぐぅす》に぀いお」ずいう蚘事に曞いたもので、子䟛向けのものですが、簡単で分かりやすいず思うので、それを茉せたいず思いたす。䞻題は橋の端を走る箞。です。これはダゞャレで、『だだぁ・ぐぅす① パロノマゞヌ 芞術的なダゞャレ』に茉せおいるのですが、もっずダゞャレを芋たい方はそちらをご芧ください。それでは、やっおみたす――

䞻題
 橋の端を走る箞。


第1倉奏
 箞の端を走る橋。

第2倉奏
 割り箞の右端を駆け抜ける歩道橋。

第3倉奏
 デザヌトスプヌンの巊䞊で眠る地䞋トンネル。

第4倉奏
 女王様のデザヌトスプヌンの巊斜め45床䞊で、ミむラのように眠る出口の無い地䞋トンネル。

第5倉奏
 女王様ずデザヌトスプヌンずミむラず出口の無い地䞋トンネルは、巊斜め45床䞊を向いお眠る。

ほんの小品ですが、こういったものが文孊における《倉奏ノァリ゚ヌション》です。初芋で分かった方もいるかず思いたすが、念のため、以䞋に簡単な解説・倉奏法を、「《だだぁ・ぐぅす》に぀いお」から匕甚したす――

たず、第1倉奏では、䞻題䞭の〈橋〉ず〈箞〉を入れ替えただけです。これはもはや基本ですね

次の第2倉奏では、その文の語にそれぞれ意味を付加しおいたす。即ち、〈箞〉は〈割り箞〉に、〈端〉は〈右端〉に、〈走る〉は〈駆け抜ける〉に、〈橋〉は〈歩道橋〉にず、䌌おい぀぀匷い意味ぞ移行しおいきたした。

第3倉奏は、どのくらい分かった人がいるかず思うのですが、第2倉奏の「反転圢」です。即ち、意味をひっくり返す。〈割り箞〉が〈デザヌトスプヌン〉に、〈右端〉が〈巊䞊〉に、〈駆け抜ける〉が〈眠る〉に、〈歩道橋〉が〈地䞋トンネル〉にず、反察の語ぞ倉奏されおいたす。ちなみに、〈割り箞〉が〈デザヌトスプヌン〉になるのは、最初は〈スプヌン〉だけだったのですが、それでは〈箞〉の堎合でも同じだず思ったので、「割り箞」ずいう安さに察しお、「デザヌト」ずいうゎヌゞャス感を加えたした。たた、〈歩道橋〉が〈地䞋トンネル〉になるのは、前者が䞊・空向きのアヌチであるのに察しお、埌者は䞋向きのアヌチだからです。なお、この意味の「反転圢」は、先述のモヌツァルトのフヌガが元になっおいたす。

第4倉奏は「装食倉奏」です。これも音楜の倉奏でよく䜿われる技法です。文孊・蚀葉の堎合では、各語に新しい語を加えおいきたす。今回は、第3倉奏の語にそれぞれ〈女王様の〉〈斜め45床〉〈ミむラのように〉〈出口の無い〉を加え、「装食」したした。

最埌の第5倉奏では、文前半にアナグラム的に登堎人物達モティヌフを集め、党員〈巊斜め45床䞊を向いお眠る〉こずになりたした。〈女王様ずデザヌトスプヌンずミむラず出口の無い地䞋トンネル〉が䞀緒に眠っおいる、ずいうこずですね  「ずっおも䞍思議」ですね

このようなこずで、䞻題の〈橋の端を走る箞。〉が、5回倉奏されお〈女王様ずデザヌトスプヌンずミむラず出口の無い地䞋トンネルは、巊斜め45床䞊を向いお眠る。〉になりたした。この二文だけを芋たら党然別物ですが、すべお䞻題から生成されおいたす。

しかし、倉奏数は5回だけでなく、7回でも10回でも100回でも1000回でもいいですし、倉奏法ももっずあるので、子䟛達に教えおあげたいず思いたす。たた、䞻題もほずんどを《だだぁ・ぐぅす》ずいう蚀葉遊び集から取ろうず思いたす。珟圚は100以䞊のパロノマゞヌダゞャレ䜜品があるので、それも党郚倉奏するかもしれたせん。そしお、パロノマゞヌは将来的には1000䜜以䞊にはなるず思うので、これも党郚《倉奏》の䞻題になりたす。そしたら僕は、䞀生《倉奏ノァリ゚ヌション》をやっおいくこずになるかもしれたせん。


『倉奏集ノァリ゚ヌションズⅡ』ず『Ⅰ』

『倉奏集ノァリ゚ヌションズⅡ』

先述の通り、『倉奏集ノァリ゚ヌションズ』はボツになったので、これから『倉奏集ノァリ゚ヌションズⅡ』を曞こうず思っおいたす。理由は簡単で、「笑いの文孊」における「ディアベリ倉奏曲」を創り損なったから、です。「笑いの文孊」における「ディアベリ倉奏曲」を創らねばなりたせん。或いは、文孊における《倉奏ノァリ゚ヌション》ずいうゞ●ャ●ン●ル●を。

執筆時期は未定ですが、珟圚構想䞭の『新しい諺』・『新・四字熟語』・『 綺想詩』を曞いおからになりたす。これらがい぀終わるか  。

『Ⅰ』

それらは小品・番倖線ですが、「亀響曲」ずしおも《倉奏》を曞こうず思いたす。そしお、僕の「亀響曲」第5番は、『Ⅰ』です。

『倉奏集ノァリ゚ヌションズⅠⅡ』では、䞻題が基本的に1数行なのですが、『Ⅰ』ではもっず長い、䟋えば、䞀倉奏が1数ペヌゞくらいの芏暡で考えおいたす。そしお、長線的になりたす。

しかし、文孊・笑芞的には『四番』で完成しおおり、これ以䞊远求する領域はほずんど無いのですが、この『五番』を曞いたら、本圓に「笑いの文孊」は終了です。そしたら僕は文孊を蟞めお、ずっず子䟛達ず《だだぁ・ぐぅす》をやっおいきたす。

・クノヌ『文䜓緎習』

この『Ⅰ』ず近いものに、シュルレアリスムの圱響を受けた䜜家レヌモン・クノヌの『文䜓緎習』ずいう䜜品がありたす。これは、バスの䞭や駅前で起きたなんおこずのない゚ピ゜ヌド「1・メモ」を、99通りの文䜓に曞き分け、倉奏しおいたす。玙本では1数ペヌゞの倉奏で、党郚で130ペヌゞほどです。倧䜓はこのような芏暡で構想しおいたす。参考のため、宮厎慎也 / 線集者 さんず【文孊ナビ】さんの蚘事のリンクを貌らせお頂きたす――

なお、もちろん、僕は『倉奏集ノァリ゚ヌションズⅠ』でこの䞻題「1・メモ」の倉奏をしおおりたす。目次䞭の第Ⅱ郚「・クノヌの䞻題による䞃぀の倉奏 或いは、我が「文䜓緎習」」ずいうタむトルです。

この『文䜓緎習』に぀いおは、もはや叀兞的地䜍を確立しおいるので、思いきっお批刀しおみたいず思いたす。もちろん、そもそもの発想や99もの倉奏数や各倉奏ずその日本語蚳は玠晎らしいのですが、党䜓の構成感があたりありたせん。ず蚀うのは、䟋えば、第10倉奏ず第77倉奏の䜍眮を入れ替えおも成立しおしたいたす。たた、第23倉奏ず第53倉奏も入れ替えるこずができおしたいたす。・ビュトヌルは『ディアベリ倉奏曲ずの察話』前掲の䞭で――

倉奏曲の順列は、圌が経隓を぀むにしたがっお、最埌の゜ナタのアリアにいたるたで、たすたす重芁な、そしお倉曎䞍可胜なものになっおゆく。

同曞 p.74

ず曞いおいたす。 たた、「いく぀かの倉奏曲矀は、ばらばらにするこずがずおも難しい 」p.67ず曞いたうえで――

 䜜曲者が各倉奏の぀ながり具合にどれほど気を配ったか、たた぀ながる順番をどれほど重芖しおいたか 

同曞 p.68

ず曞いおいたす。《倉奏曲》の倩才は各倉奏の配列をも気にしおいたそうです。

僕の『文䜓緎習』の初読は『倉奏集ノァリ゚ヌションズⅠ』を曞き始める前だったのですがその存圚は知っおいたしたが、党99倉奏䞭の第789倉奏くらいで、各倉奏に関連性が無いのに気づき、それが嫌だったので、各倉奏を敎理し䞊べ替えながら読んでいきたした。そしお、党99倉奏3付録をきっちり䞊べ盎したした。題しお、『䜓習緎文』〈ヌノク・〉名矩。『る魚け溶』匏のアナグラムです。その写真がこちらです――

これは各倉奏のタむトルずその小文を玙に曞いお、それぞれの類䌌倉奏矀ずしおたずめおいったものです。文字は芋づらいかもしれたせん  。  詳现には觊れられたせんが、倧䜓このように䞊べるず、党䜓で連続性ず各倉奏矀間のコントラストずクラむマックスが生たれるず思いたす。こんなこずを蚀えるのは䞖界で僕だけだず思いたす。  これも原著者ず日本語蚳者の著䜜暩が消滅したら、きっちり補本しお出版しようず思いたす癟幎埌くらいに。

クノヌも音楜が奜きで、この『文䜓緎習』の着想も、バッハの《フヌガの技法》から埗たそうですが  。

マラルメの蚀葉

最埌に、すべおの前衛文孊の祖・マラルメの蚀葉を挙げお終わりたいず思いたす――

 亀響曲を『曞物』ぞず転換する技術、換蚀すれば我々の富を再び音楜から奪い返す技術を远求すべきずころたで来おいるのだ。

柏倉康倫「曞物の物理孊 マラルメの倢」、『 ‐』倪田出版、1991幎、p.23

マラルメにずっおも「 音楜こそは詩がその富を奪い返すべき目暙であった。」同前そうですが、「奪い返す」などず声を荒げずに、『笑芞』は音楜ず結婚しようず思いたす。音楜が『笑芞』ず結婚しおくれるかは分かりたせんが  。


おわりに

長くなっおしたいたしたが、本皿は以䞊です。お題は「#知られざる名曲」で、ベヌトヌノェンの《ディアベリ倉奏曲》に぀いお曞いおきたした。この曲は聎きやすい曲ではないのですが、50分近くもあるのにも関わらずすべお構築されおいたす。《倉奏曲》の倩才が晩幎に曞いた名曲なので、ぜひ聎いおみおください。

たた、音楜だけでなく、文孊に぀いおも曞いたのですが、ベヌトヌノェン様に倣っお僕も《倉奏ノァリ゚ヌション》を曞いおいこうず思いたす。興味を持っおくださった方は、ぜひご芧ください。

最埌に、この䌁画者の山根あきらさん、お忙しいずころ、長文を倱瀌臎したした。たた、良いお題をありがずうございたした。ここ䞀幎ほどの僕の掻動の流れをたずめるこずができたず思いたす。それず、前回ず前々回の投皿で曞きそびれおしたっおいたダゞャレがあるので、それを茉せさせおください。青ブラ文孊郚にぎったりなのではないかず勝手に思っおいるのですが、ご刀断は皆様にお任せ臎したす。こんなものです――

ラブラブ ぶらぶら ブラゞャヌ郚ぶ。

意味はよく分かりたせんが、ずにもかくにもブ・ラずいう音を重ねおみただけです。ブ・ラだけで出来おいたす  ぷらぷら歩いおいた時に思い぀いたものですがベヌトヌノェンも散歩しながら曲を考えおいたそうですが、気に入っお頂けたしたらぜひお䜿いください声に出しお蚀っお頂いた方が面癜いです。


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