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paschin65
⸻一つの事件が、次々と別の制度問題へ接続していく⸻443日
当初、この問題は祖母の相続をめぐる紛争だと考えていた。
私が最初に見ていたのは、
* 相続侵害の問題
* 抵当権の問題
* 親族への借金の未返済
といった、ごく一般的な相続紛争である。
しかし、調べていく中で、問題はそれだけではなかった。
契約の撤回、不正取得が疑われる財産管理、裁判で十分に理由が示されないままの棄却、長期間にわたる手続の停滞など、当初想定していなかった論点が次々と現れた。
さらに、家族間の問題として整理されていた一方で、
* 年間110万円の贈与契約
* 月額5万円の清掃代の支払い
* 訴訟中の不動産売買契約とその解除交渉
など、家族関係だけでは説明しにくい法的・財産的問題も確認された。
その後、本人が入院し、判断能力や財産管理の問題が生じる可能性も出てきた。
そうなると、問題は相続法だけではなく、
* 成年後見制度
* 財産管理
* 契約法
といった別の制度にも接続していくことになる。
ここで私が考えたのは、
「これは本当に『家族間の問題』だけで整理できる事件だったのだろうか。」
ということである。
医療費控除、財産目録、抵当権、契約、財産管理。
これらは、それぞれ異なる法制度の対象である。
もちろん、家族間の紛争という側面は存在する。
しかし、それだけで事件全体を説明できるのか。
むしろ、複数の制度が交差する事件であるにもかかわらず、「家族間の問題」という一つの分類で理解しようとすると、個々の制度が本来扱うべき論点が見えなくなるのではないだろうか。
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