「放っておく」と「見守る」、この決定的な違いを知っていますか?
おはようございます。おもちって美味いなぁと、改めて思っているARTです。
最近よく「主体性が・・・」とか、「子供たちに任せています」という方が保育士でも、保護者でもいらっしゃるので、その「主体性」について書きたいと思います。
よく「自分でやってごらん」っていうことありますよね?
そう声をかけた瞬間、子どもが見せた不安そうな表情。
あなたも、心当たりはありませんか?
僕自身、保育の現場で何度もこの場面に出会ってきました。というか、僕も言ってました。
靴を履こうとしている子に「できるよね」って声をかけたら、ちらっとこちらを見る目が、どこか不安そうで。
「主体性を大切にしよう」と思って手を出さないようにしているのに、子どもはどこか心細そう。
「これで本当にいいのかな…」
その日の帰り道、胸の奥に引っかかったモヤモヤが消えなくて。家に帰ってからも、あの子の表情が頭から離れませんでした。
もしかして、あなたも同じような経験、ありませんか?
「主体性を育てたい」って思っているのに、子どもは不安そう。
「見守りたい」って思っているのに、これって放っておいてるだけなんじゃないか。
保育士として、保護者として、僕たちは毎日この選択に迷っています。子どもに任せることと、放っておくこと。
その境界線は、いったいどこにあるのでしょうか。
実は、この2つは見た目がそっくりなのに、中身は真逆なんです。
そして、その違いを知ることで、あなたの関わり方が劇的に変わります。子どもの表情が変わります。そして何より、あなた自身の心が軽くなるんです。
今日は、僕が現場で悩み抜いて、先輩たちに教わり、たくさんの子どもたちから学んだ「見守ると放任の決定的な違い」をシェアさせてください。
見た目は同じでも、中身は真逆。その違いとは?
「大人が手出ししない」という状態。
これだけ見ると、「放任」も「主体性の尊重」も同じように見えますよね。
でも、決定的に違うのは大人の心の置き所なんです。
放任って、実は何をしているの?
放任を一言で表すなら「無関心」です。
子どもが何をしているか観察していない。環境も特に準備していない。トラブルが起きても「自分で解決しなさい」と突き放してしまう。
大人は楽かもしれません。でも、子どもの心の中には小さな不安や孤独が積み重なっていきます。
「僕のこと、見ててくれてないのかな」
「これでいいのかな」
そんな小さな疑問が、子どもの心にチクチクと刺さっていく。想像すると、胸が痛くなりませんか?
主体性を尊重する保育って、何が違うの?
一方、主体性を尊重する保育は「深い信頼に基づいた伴走」です。
大人は常に観察している。子どもの興味をキャッチして、環境をそっと整える。
トラブルが起きた時も、解決のプロセスを信じて見守りながら、必要なタイミングで適切に支える。
子どもには「見ててもらえてる」っていう安心感がある。だから、思いっきり挑戦できるんです。
つまり、「子どもに任せる」と言いつつ何もしないのは、教育的責任の放棄になりかねません。
真の主体性保育には、大人の「意図的な見守り」が不可欠なんです。
でも、ここで疑問が湧きませんか?
「意図的な見守りって、具体的に何をすればいいの?」
次のパートで、その核心に迫っていきます。
「そばにいて、同じ目線で見る」ことの本当の意味
ここで、もう一つ大切なポイントがあります。
それは、物理的にも心理的にも「子どもと同じ高さ」に立つということです。
大人の目線と子どもの目線は、全く違う世界
試しに、今すぐやってみてください。
床からの高さ50〜80cmの位置でしゃがんでみてください。
見える景色が全然違いませんか?
大人が立っている高さからは、保育室全体が見渡せます。
でも、子どもの目線の高さでは、テーブルの向こう側も見えないし、棚の上のおもちゃは全く視界に入らない。
逆に、床に落ちている小さなビーズ、絨毯の模様、椅子の脚についた小さな傷。
そんな「大人が見落としているもの」が、子どもの世界ではキラキラと輝いているんです。
子どもが虫を見つけた時。
「これは〇〇という名前だよ」と教えるのではなく、「うわあ、足が速いね!どこに行くんだろう?」と一緒に身を乗り出してみる。
これが、主体性を育む関わりなんです。
僕たちは「教える人」じゃなく「面白がる達人」
専門用語では「共同注意」や「共感的応答」と呼ばれますが、難しく考える必要はありません。
要するに、子どもと一緒に驚き、一緒に楽しむということ。
子どもが砂場で山を作っている時、「上手だね」って褒めるだけじゃなくて、「わあ!この山、てっぺんがとんがってる!富士山みたいだね!」って一緒にワクワクする。
子どもが葉っぱを拾った時、「それ何?」じゃなくて、「わあ、ギザギザしてる!触ってみていい?」って一緒に触ってみる。
あなたが面白がる姿を見て、子どもはもっと面白がれるようになるんです。
まるで、心と心でキャッチボールしているみたいに。
心理的安全性があってこそ、挑戦できる
「自分の興味を大人がわかってくれている」
この安心感があって初めて、子どもは未知のものへ挑戦するエネルギーを発揮できます。
心理学で「アタッチメント(愛着)」と呼ばれるものです。
子どもにとって、信頼できる大人は心の安全基地なんです。
冒険に出かける時も、ちょっと怖い時も、困った時も。「あそこに戻れば大丈夫」っていう安心感があるから、思いっきり探検できる。
そして、すぐそばで細かく観察しているからこそ、「今、助けるべきか」「もう少し見守るべきか」の絶妙な判断ができるんです。
遠くから見ているだけでは、適切なタイミングでの援助はできません。
僕たちは「伴走者」です
子どもの「やりたい」という火が消えないように。
薪をくべたり(環境を整えたり)、風を送ったり(励ましたり)、時には火が広がりすぎないように見守ったり(安全を確保したり)。
そんな、炎を育てる役割なんです。
主体性を育む保育は、放任よりもずっとクリエイティブな仕事
ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。
「主体性を尊重するって、めちゃくちゃ大変じゃない?」
その通りです。めちゃくちゃ大変。(笑)
実は、主体性を育む保育は、放任よりもずっと手間と根気がいるんです。
でも、だからこそ面白い。だからこそやりがいがある。
「待つ」は何もしないことではなく、高度な技術
「待つ」という言葉は、一見簡単そうに聞こえます。
でも、実際には子どもを細かく観察し、「今はまだ自分でできる」「ここは助けが必要だ」を見極めながら、あえて手を出さないという高度な専門性が求められます。
これって、まるで料理人が火加減を見極めるのと同じなんです。
強火でガーッと炒めるのか、弱火でじっくり煮込むのか。素材の状態を見ながら、最適なタイミングを計る。
子どもを「待つ」というのも、同じように繊細で、クリエイティブな判断の連続なんです。
環境構成も、応答的な関わりも、全て「準備」が必要
子どもが「やりたい」と思えるように環境を構成すること。
子どもの発信(声、視線、動き)に対して丁寧に反応すること。
「一人ではできないけれど、大人の少しの助けがあればできる」という一番伸びる領域(発達の最近接領域)を見極めること。
これらは全て、大人が頭と心をフル回転させて初めて成り立つものです。
例えば、最近電車に興味を持っている子がいたら。
絵本コーナーに電車の図鑑をそっと置いておく。製作コーナーには電車が作れそうな材料を準備しておく。散歩コースに踏切を入れてみる。
これって、全部「仕掛け」なんです。子どもの興味の種に水をあげる、そんな仕掛け。
放任は楽です。何も考えなくていいから。
でも、主体性を尊重する保育は、子ども以上に大人がクリエイティブに考え続ける必要があります。
だからこそ、やりがいもあるし、子どもの成長を目の当たりにした時の喜びも大きいんです。
その先にあるのは、子どもの自信と成長
手間はかかります。
毎日、頭も心も使います。
でも、その先に待っているのは「自分は認められている」と感じながら育つ子どもの姿です。
自信を持って挑戦し、失敗しても「また頑張ろう」って立ち上がれる子どもの姿です。
「せんせい、見ててね!」ってキラキラした目で言える子どもの姿です。
僕たちの「意図的な見守り」が、子どもの主体性を育てるんです。
そして、その姿を見た時の喜び。
「ああ、この仕事をやっててよかった」って心から思える瞬間。
それが、僕たちの最高のご褒美なんです。
今日から始められる3つのこと
「でも、具体的に何から始めればいいの?」
そう思った方のために、今日から始められることを3つ提案させてください。
どれも特別な道具も準備もいらない、今すぐできることです。
①子どもの高さまでしゃがんでみる
まずはこれだけでいいんです。
子どもが何かに夢中になっている時、立ったまま見下ろすんじゃなくて、しゃがんで同じ高さになってみてください。
物理的に同じ目線に立つことで、子どもが見ている世界が見えてきます。
「あ、ここからだとこう見えるんだ」
その発見が、あなたの関わり方を自然と変えていきます。
②「教える」より「一緒に面白がる」
子どもが何かを見つけた時、すぐに答えを教えるんじゃなくて、一緒に驚いてみてください。
「すごいね」「どうなるんだろうね」「もっと見てみたいね」
そんな共感の言葉をかけてみてください。
あなたが面白がる姿を見て、子どもはもっと探求したくなります。
③環境を少し工夫してみる
子どもが最近興味を持っているものを、手に取りやすい場所に置いてみる。
それだけでも立派な環境構成です。
難しく考えなくて大丈夫。「あの子、最近これ好きだよね」っていう観察があれば、もうそれが第一歩です。
あなたの「意図的な見守り」が、子どもの未来を育てる
主体性を育む保育は、決して難しいものではありません。
ただ、「子どもの心に寄り添おう」という姿勢があれば、誰にでもできることなんです。
完璧じゃなくていい。
時には迷ってもいい。
「これでよかったのかな」って悩む日があってもいい。
その悩みこそが、あなたが子どもたちと真剣に向き合っている証拠です。
あなたの「意図的な見守り」が、子どもの未来を育てます。
一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。
この記事を読んで「もっと具体的な事例が知りたい!」「年齢別の関わり方は?」「保護者にどう伝えたらいい?」って思った方、ぜひメンバーシップに参加してください。
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あなたの保育が、もっと楽しく、もっと豊かになる学びの場で、一緒に成長していきましょう!
一人で悩まなくていい。僕たちと一緒に、子どもたちの未来を育てていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
お読みいただいた方の、力に少しでもなれば幸いです。
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