ブラザーフッドか、ボーイズラブか。ーババンババンバンバンパイアー
映画「国宝」つながりで、「ババンババンバンバンパイア」を見ました。あらすじはたどるほどでもない、恋のすれ違いのドタバタコメディなんですが、吉沢亮さんの芸幅の広さ、むむむ、すごすぎです。しかも、ほぼほぼ同時期に公開された二つの主演作品がどちらも「血」にまつわるお話なのは、全く関係のなかったものが、一人の人間の上で関係づけられていく面白さがありますね。
「国宝」の中の「あんたの血をごくごく飲みたい」というセリフは、生々しすぎて、ちょっとうげっとなるセリフなんですが、「ババンババンバンバンパイア」を見た後では、喜久雄は、もしかして本当はバンパイアだったんじゃないか、なんて妄想すると、ちょっと和らぐような気がします。もしかすると、コミケなんかに行くと、国宝の喜久雄は実はバンパイアで、涼介の血を狙っていた、なんていう二次創作に出会えるかも。(笑)「国宝」の二人にはブラザーフッドは感じても、BLの匂いは感じないのだけれど、こうなってくると、BL(ボーイズラブ)の匂いがぷんぷんしてきますね(笑)もしかして、もしかして、喜久雄と森蘭丸の二役を行き来しているうちに、どちらがどちらかわからなくなった吉沢亮が思わず口走った「血を飲みたい」が採用され、「国宝」を象徴するセリフの一つになったんでは!?とも思ったけれど、このセリフは原作の方にもあるそうで、行きすぎた妄想でございました(笑)
「ババンババンバンバンパイア」の森蘭丸様は、本物のバンパイアで、同居人の李仁の血を狙いつつ、彼の最も好みの状態で血をいただくべく、彼には手をつけず、彼を守って、夜な夜な?「まずい血」で命を繋ぐことに甘んじています。この「狙っているけど、手は出さないで守る」っていう設定って、少女マンガの王道じゃん、と思ったんですが、原作マンガは、少年誌の掲載であるらしくて、ちょっと意外でした。少年達は誰に感情移入しながら読んでるんだろ・・・・
で、こっちの方は、BLはBLでも、ブラッディラブコメというジャンルらしい、って、うまいこと言うやん(笑)
なんというのか、バンパイアを見ていると、「血」ってなんなのかな、って思います。無粋なことをいうと、血液は酸素や栄養を身体に送る役割をしているだけで、アイデンティティとか、遺伝には関わっていないように思うのだけど、そこに「受け継がれていくもの」を感じてしまうのは、血が「流れる」ものだからでしょうか。でも、血を通じて何かが受け継がれていくとすれば、先に「関係性」があるような気もするのです。「関係性」のない血はただの栄養で、バンパイアは、何も引き継がないまま、生き続けるほどに空虚になっていくのかも。
原作の方はまだ完結していないようですが、さて蘭丸は、李仁の純潔を守って、無事彼の血をゲットできるのか。いや、できてほしくないな・・・うん、断じてできないに違いない・・・・・・(笑)
