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漫画ばかり読んでいた娘が、自分から勉強するようになった仕組み

「あと5分だけ。」

娘のこの一言を、
私は何百回、いや何千回聞いたでしょうか。

気づけば30分。

「あとちょっと!」

その"あとちょっと"にどんなメリットがあるんだろう。
そんな正論は、もちろん子どもには通用しません。

数学の難問よりも難しい課題なのかもしれませんが、
子どもの心理を少し真面目に考えてみました。

大人と子どもの「心理的な違い」

人間には、
「未来の大きな報酬」よりも
「今すぐ手に入る小さな報酬」
を優先してしまうという心理があります。

これは大人だって同じですよね。

これが出来ればダイエットで失敗する人なんていません。
子どもならなおさらです。

大人であれば、
「これを頑張れたらそれだけの対価が得られる」
と先のイメージができるから、
しんどくても踏ん張れます。

しかし、子どもにとって勉強の先にある
「将来のため」や「半年先の受験合格」なんて、
遠すぎてリアルにイメージできません。

どうしても「目先のしんどさ」が最優先されてしまう。

これは脳の仕組み的にも、
ある程度仕方のないことなんです。

だったら、無理に改善するのではなく、
「目先の報酬」を仕組みとして用意してあげればいい。

そう考えました。

我が家で効果絶大だった「25分+5分」ルール

娘に提案して、長く続いた方法があります。

やることは、とてもシンプルです。

時間:やること
25分:集中して勉強
5分:休憩
25分:集中して勉強
5分:休憩
25分:集中して勉強
30分:漫画タイム

ここで一番大切なポイント。
最初の2回の休憩では、漫画は読ませません。
トイレへ行ったり、水を飲んだり、
軽く体を動かしたりする程度です。

その代わり、
「3セット頑張ったら、30分間、大好きな漫画を読んでいい」
という大きなご褒美を最後に用意しました。

すると、毎日のように繰り返していた
「勉強しなさい」「あと5分!」
という押し問答が減り、
娘は途中から、
「あと1セット頑張れば漫画だ!」
とゲームのミッションをクリアするような感覚で
取り組むようになりました。

「ご褒美で釣るなんてよくない」
という考え方もあるかもしれません。
もちろん最終的には、自分の意思で学べることが理想です。

でも、その理想へ向かう入り口として、
まずは勉強を前向きに始めるきっかけを作ることも
大切だと私は考えています。

やる気は後から付いてくると言われたって、
始まらなければ後からも何もないですからね。

ちなみに、この方法は
ビジネスの世界でもよく使われる
「ポモドーロ・テクニック」を、
子ども向けに少しアレンジしたものです。

なぜ、この方法が子どもに効くのか?

以前、別の記事(積分の話)でも少し触れましたが、
数学では、大きくて複雑な問題は、
そのまま解こうとはしません。

小さな問題に分解して、一つずつ解いていきます。 

つまり、「3時間頑張る」という大きな課題を、
「25分だけ頑張る」という小さな課題に分けるわけです。

勉強の時間管理もこれとまったく同じです。

「今日中にこれ全部やりなさい」
「3時間頑張りなさい」と言われると、
あまりの負担に子どもは絶望してしまいます。

 しかし、「25分だけ」なら終わりが見えるので、
子どもでも「それくらいなら」と頑張れるのでしょうね。

子どもは、大人ほど長時間集中し続けることが
得意ではありません。

だからこそ、25分という区切りは、
子どもの集中力にも合った時間なのだと思います。

それに、後ろめたい気持ちでコソコソ隠れて読む漫画より、
やるべきことをやった後に堂々と読む漫画の方が、
絶対に楽しいですからね。

始める際のスモールアドバイス

もしこの方法を試すなら、
ひとつだけおすすめしたいことがあります。

それは、「タイマーはスマホではなく、
キッチンタイマーやタイムタイマーを使うこと」です。

我が家で感じたのは、
「残り時間が目で見える」ことの効果です。

あと何分かが一目で分かるだけで、
子どもは驚くほど集中しやすくなります。

スマホは手軽ですが、
通知やYouTubeなど、
別の誘惑がすぐそばについてきてしまいます。

「勉強専用のタイマー」をひとつ用意するだけで、
子どもの切り替えやすさがガラリと変わります。

最後に

子どもを変えるより、仕組みを変える。

その小さな工夫が、
我が家では大きな変化につながりました。

もし毎日の
「勉強しなさい」「あと5分!」
のやり取りに疲れているなら、
一度試してみる価値はあると思います。

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